京極夏彦 著「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を読み終えました。
この作品はいわゆる謎解き物の推理小説ではありませんでした。では何か、と云われると分類に困ってしまう類のものだと思います。
探偵が出てきますが、探偵と呼べる代物ではないし、陰陽師も出てきますが、妖怪を退治するわけでもありません。
ホームズシリーズのワトソン役に当たるのが関口先生、売れない小説家です。彼の一人称によって物語は語られていきます。何故一人称なのかは小説を読み進むことによって分かってきますが、逆に云うと一人称でなければ書けなかった作品ですね。
劇中、現実と仮想現実、仮想現実と脳との関係など説明されていますが、SF好きの私には結構なじみのある世界感と思いました。比較的若い方に受け入れられる世界観ではないでしょうか。
この作品をまだ読まれていない方は、家庭の医学等を傍らに置いて読むのも一興かと思います。(キーワード「蛙の子」等がどういったものかすぐ調べられます。でもブラックジャックを呼んだ他人ならすぐ想像がつくかも)
この作品の映画化、という事ですが、今これを映像化できるというか消化できる監督は日本にいるのでしょうか。なんとなく中途半端な映画に仕上がりそうで恐い・・・(もっとも映画化ということが無ければこの作品に触れることも無かったかもしれませんが)
古くからの京極ファンの方、今回の映画化は 京極教の布教活動ということでご理解いただければ、と思います。私のようにこれをきっかけに京極ワールドに迷い込む亡者が多々出てくるかと・・・。
Amazonで買う
Amazon 今のベストセラー
Amazon DVD ランキング
このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク
姑獲鳥の夏講談社このアイテムの詳細を見る |
この作品はいわゆる謎解き物の推理小説ではありませんでした。では何か、と云われると分類に困ってしまう類のものだと思います。
探偵が出てきますが、探偵と呼べる代物ではないし、陰陽師も出てきますが、妖怪を退治するわけでもありません。
ホームズシリーズのワトソン役に当たるのが関口先生、売れない小説家です。彼の一人称によって物語は語られていきます。何故一人称なのかは小説を読み進むことによって分かってきますが、逆に云うと一人称でなければ書けなかった作品ですね。
劇中、現実と仮想現実、仮想現実と脳との関係など説明されていますが、SF好きの私には結構なじみのある世界感と思いました。比較的若い方に受け入れられる世界観ではないでしょうか。
この作品をまだ読まれていない方は、家庭の医学等を傍らに置いて読むのも一興かと思います。(キーワード「蛙の子」等がどういったものかすぐ調べられます。でもブラックジャックを呼んだ他人ならすぐ想像がつくかも)
この作品の映画化、という事ですが、今これを映像化できるというか消化できる監督は日本にいるのでしょうか。なんとなく中途半端な映画に仕上がりそうで恐い・・・(もっとも映画化ということが無ければこの作品に触れることも無かったかもしれませんが)
古くからの京極ファンの方、今回の映画化は 京極教の布教活動ということでご理解いただければ、と思います。私のようにこれをきっかけに京極ワールドに迷い込む亡者が多々出てくるかと・・・。
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上講談社このアイテムの詳細を見る |
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下講談社このアイテムの詳細を見る |
姑獲鳥の夏PerfectBook宝島社このアイテムの詳細を見る |
Amazon 今のベストセラー
Amazon DVD ランキング
このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク
姑獲鳥を読み終えたとの事で、クロは初めて読んだ時、睡眠時間削る程読み進めました。
映画に関しては、纏めてくれればもういいです。(笑)多分纏まらないですよね、あの世界は。
たしかに、映画化の話をきっかけに、読む人が増えてくれればいいなと思います。
巻が進むにつれて厚くなっていきますが。
レンガみたいな厚さになりますが。
その分はきっちり面白いですから。
『姑獲鳥』読破、お疲れ様でした。
京極ワールドって迷ぃ込める方は延々彷徨ぅよぅですが、拒否反応がある方も多ぃみたぃで…
そんななか、ようこそ、いらっしゃいませです(笑)
映画は…クロさんも仰る通り…きっかけになってくれればいいな、と。
ある種、プロモビデオみたいなものを期待しております。
当サイト一応アダルトですが、真面目に映画・本等のブログも書いています(苦笑)
京極堂シリーズは本当に分類が難しい。
巷では妖怪小説とも言われているが、
妖怪小説?何?と初めての人は思うでしょうし。
映画化は賛否両論様々な意見が飛び交いますが、
第二の京極堂シリーズとして楽しみたい・・・と
私は思っています。
そして、原作Fanが増えればいいなと思う花岸でした。
それではお邪魔しました!!!
姑獲鳥の読破お疲れ様です文庫だとすごい厚いですよね…
自分はいまは京極堂の3作目狂骨の夢を読破したところですxina-shinさんも姑獲鳥以降の京極堂シリーズを読んでみたらいかがでしょうか
京極作品は,「あらすじ」にしてしまうと,それこそ妖怪のように実体がなくなってしまうようなところがあります。むしろ,読み進む過程に愉悦を感ずるような小説でしょうか。また,他の作品との細かな連携や,新書と文庫の相違などに面白みを感じると,京極ワールドにはまるのかもしれません。
映画化に関する記事をトトラ(小ト短調からのトラックバック)させていただきます。
本映画の批評記事,楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いします。
今回の実写化ですが、「巷説百物語」のアニメ化が思っていた以上に抵抗なく楽しめたので、なんか上手く仕上がるのではないかとポジティブに考えています。
布教活動。なるほど、そうかもしれませんね。
今回の映画、監督はウルトラマンなどを撮影した監督だそうで…。
どうなることやら。
逆にアニメになったら…と想像してみるのも
おもしろいですね。
私にとって初のTBでした、ありがとうございます。
確かにあの世界観を完全に再現できるか、といえば難しいと思っていますので、別物になるんだろうなぁ、と。
あの長い中禅寺の台詞が何処まで削られることやら。
姑獲鳥以降の作品は更に分厚くなっていますが、姑獲鳥をお気に召したのなら是非お勧めします。
それでは御邪魔しました。
TBありがとうございました。
姑獲鳥の夏は初めて読んだときは衝撃でした。
まずその本の厚さに(笑)。
濃い内容なので、逆にどう映画化されるのか楽しみですよね。中途半端だったとしても、ま、仕方ないかななんて思います。(結構配役はいいななんて思うんですが・・・どうでしょう??)
それでは、失礼しました。
原作は分厚いで有名ですが、
一度世界にハマルと、
むしろ、分厚さが快感になります。
是非、続作も読んでみる事をオススメしますよ (^ー^)
やっぱり映画も成功して欲しい
布教活動、お互いにがんばりましょうぞ!
TBありがとうございました!
超初心者なので、TB自体を理解するのに時間がかかってしまいました。(汗)
姑獲鳥の夏・・・、本当にデビュー作なのかと疑いたくなるばかりの本と内容ですよね・・・。映画になるなんて、どうなるんだろうと不安と期待で一杯です。観たいような、観たくないような・・・。(笑)
ぜひ、いろんな人に観てもらって読んでいってもらいたいです。あの太さは達成感ありますもんね。
オススメは「絡新婦の理」なので、ぜひぜひそれも読まれてみてください。
では、失礼しました~。
映画が布教になりますか、なるほど。
カルトというか、読んだ人しか見たくない種類の映画かと思っていましたが(デートには向かないし・笑)、話題をきっかけに本を手に取るということはありますものねー。
そして、その手に取った人の何割が読了するのかも興味あるところなのですが(^^;;;)
早速続刊他もご購入のご様子。
今後のシリーズのご感想や、映画が封切りになってからのレビューも楽しみにさせていただきますね。
京極作品は確かに映像化難しそうですよね。
あの分厚さの作品を果たして2時間に収められるのかとも思いますし…。
まぁ、1ファンとして期待と不安を持ちつつ完成を心待ちにしています。
”姑獲鳥の夏”を読了したとのことですが、私個人としては、以降の作品の方が好きなので、暇な時にでも続編に手を出してみてください。
姑獲鳥で拒否反応が出かったなら、きっと楽しめると思います(笑
キャスティングには異論あるかたもおられるでしょうけれど、私としては、まあこんなものかなあ、というか、納得のキャストです。京極堂はトヨエツがよかったかなーとか思ったりはしてます。
実相寺監督ですから、おどろおどろしい雰囲気はおっけーなのではと思いますが、ちと心配なのは、メガホンをとるのが久しぶりというブランクです。
でもまあ、たぶん、わくわくして見にいっちゃうと思います。
(しかも微妙な時間にコメントしてますし…笑)
映画化を聞いて、もう一度「姑獲鳥の夏」を読み返してます。思ったように時間がとれなくて、あまり進んでませんが…。
映画を見てファンになられる方にとって、あの分厚さが第一関門になりそうな気がします。
京極堂シリーズを見て友人は辞書?と言ってましたので。
出遅れてしまいました。
京極夏彦といえば「ぶ厚い本」ですよ。初心者にはこれが第一関門かもしれない。でも最初に短めの「姑獲鳥の夏」はお勧めかもね。楽しめると分かれば厚さなんてなんのそのですわ。残りわずかになると「先を読みたい。でも終わらすのもったいない」と悶々としてしまう私としては。
映画化、「陰陽師Ⅰ」くらいの完成度なら大歓迎だけどなぁ。どーかしらん。まずはキャスティングでがっくしなんて勘弁して欲しいですが、これといった希望も無いので嬉しい誤算を期待してます。
『故獲鳥の夏』は、京極堂シリーズとしては初めて読んだのでかなり思い入れがあって、映画化しないのかな、と半ば期待していたのですが、キャスティングを見てかなり現実に引き戻された気分でした…(涙)やっぱり本の中のイメージが強くて、しかもあの内容を映像化出来るのかいぶかしい部分が多々あり落胆であります..原作で最後の何とも言えぬ無情感はあるんでしょうか?それと、個人的にサウンドは極力控えて欲しいものです。無音が似合っています、と思いました。
それにしても、映画の『故獲鳥の夏』のタイトルロゴはカッコいいですが、カラスの羽ですかね?