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シャオさんのつれづれ思う故に(BLOG版)

私、シャオが日々の移ろいの中で、感じたこと、思ったことを書きためていく所です。

TRPG版無限のファンタジア~倒せ、グドンを! 守れ、海を!! 4

2005年10月22日 23時50分50秒 | 日常のつれづれ
7.宴と悪夢…。
 シャチグドンを倒した一行は、村人たちから暖かく迎え入れられます。
「皆さん、よくぞご無事で…。
 そして、この村の危機を救っていただき、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。」と、キサガチの村の長老さんの言。
 しかし、パッフェルはイオとマイトの方を見つめつつ、「いや、あのですね。その惜しみない称賛を、私たちではなく、彼らにして欲しいんですけど…。」と呟く。
「とんでもない。あなた方が、この村の危機を救ったのですよ。勇者様!
 あのお二人は、あくまでも勇者様の手伝いをしただけです。」と長老が言う。
「そうですね。僕たちはあくまでも、皆さんの手伝いをしただけです。」とイオは謙遜しながら話した。
「みんな、ありがとね~。
 この村の危機を見事に救ってくれたのね~。」とはタクワの言。
 しかし、タクワに対して負の感情を抱いている暁のデストロイ団一行、タクワを囲む様にしていた。
「ちょっと話があるんだよ~。」とキタハッチが腰を振りつつ、接近してくる。
「な、ナンの話なのね?」と血の気が引き始めるタクワ。
「いやぁ色々とお話ししたいことが…。」と言うアクエリア。
 ていうか、黒い翼は隠したのか、アクエリア?
 それと機を同じく、「宿屋の裏でじっくりと話し合いたいことが…。」とイルグレが迫る。
「ちょっと言いたいことが山ほどあるべ~。」とタロスも重い鎧に身を包みながら迫ってくる。
「うっ、そういわれてもね~。」と言った後、タクワは気を失った。
「ち…、逃げられたか。」と言っているのはパッフェルだったりする。
 しかし、村人たちからは、「勇者様、ありがとうございます。これで安心して漁に出ることができます。」と言う言葉をかけられ、長老からは、重ね重ねの礼とともに、「皆さん、今宵は私どもの村の収穫祭が開かれます。この村の危機を救っていただいた勇者様の労をねぎらうために、是非参加していただけませんか…。」と、暖かい言葉が…。
 その言葉には当然乗ることとなる。

 その一方、マイトとイオはと言えば、団長のジークに呼び出されていた…。
「全く、公演当日に、こうなるとはな…。お前ら、ついてないよな…。
 まずは無事で良かったよ。二人ともお帰り…。」
「は、はぁ…。」
「え、ええ…。」
 ジークの言葉に言い返す言葉すらない二人。
「でだ。衣装係の二人がお前たちの服の採寸をしたいって言ってたから、それをやるようにな…。」
「ほっ。」っと、一息付けたのか、マイトとイオは嬉々とした表情で、衣装係の所へ行くと…。
「す、すいません!!」と言うマイトの声が聞こえてきた。事情は察してあまりあるまい…。

 暁のデストロイ団一行はと言えば…。
 パッフェルは、祭りに出す料理を作ったり、イルグレとタロスは、村の人たちとともに、祭りの準備をしたり、一方のアクエリアとキタハッチは、完全にお疲れモードでお休み中だったりする。
 そんなこんなで、夜のとばりが落ち、薪が組まれている所を中心にして、広場では宴の準備が終わる。
 そして、薪に火がつけられて、炎とともに饗されるは山海の幸。
 皆さん、幸せそうに、その料理をほおばりつつ、村人たちの出し物を楽しむのでした。
 歌あり、踊りありと色々な出し物が催されていく、一つは、村の伝承にまつわる物、一つは、暁のデストロイ団+イオの歌なのだが…。
「で、どこから、あんた、尺八を出そうとしているの…?」
 イルグレの一言がその出来事の始まりだった…。
「ここからですよ。ここから!」と得意げな表情をして言うキタハッチ。
 指さされた方を見てみると、股間の辺りを指していた。
 次の瞬間、後頭部に来るは、イオの鋭いツッコミ。多分、体攻撃だと思われる鋭いツッコミを繰り出されていただろう。
「う、ナイスなツッコミだ。」とキタハッチが言う。
「そういわれても…、ははは…、そこから楽器を出すというのは、いかがなものかと…。」
 イオの一言が確かに正論でもある。その笑みが若干乾き気味だったことも追記しておく。
 そんなファンブルが終わった後、黒い服に白いパンツを纏い、額には赤いヘアバンドを身につけた青年が現れた。
「こんばんは、そして、初めましてだな。俺はジーク。今回は、俺たちの旅団『ワールウインド』をこの村の収穫祭に招待して頂き、感謝している。これから、しばらくの間、俺たちの演奏やダンスで楽しんで欲しい。まずは、俺からハープの演奏を…。」
 そういうと、ジークは木で出来た椅子に座り、流麗な手さばきで弦をはじきはじめた。そこから奏でられるは、彼自身が、マイトからこの村の話を聞いて作った曲だった。
 その後も、ドリアッドの人がパンドゥーラやエンジェルの女性が奏でるバイオリン、そして、イオのフルートの音の後、ジークが再び姿を現し、それとともに、赤い狩衣を纏った青年も姿を現す。
「さて、これからは、舞を中心とした時間にしようか。
 隣にいるマイト=マイアースの舞、独特の舞なんだ。いつも俺も側で見ているが、どこか東方の島国の情景をを思い起こさせるんだ。きっと、みんなもそう感じてくれると思う。伴奏は、さっき3重奏を奏でてくれたイオ=ロードナーだ。東と西の出会い、とくとお楽しみあれ!」
 そういった後、二人の青年が広場の真ん中に現れます。青年は赤い狩衣を纏っており、紋章術士の風貌です。イオも、再び得物のフルートを手に持ち、マイトとともに姿を現します。
 現れた次の瞬間、マイトは、弓を水平に構えたまま、軽くしゃがみ込んで「ピィーーン」と弓の弦を鳴らす。
 それとともに始まるは静かなる舞。それは夜のしじまと戯れる様に舞う。
 その舞について行くはイオのフルート、大陸の東西の不思議な出会い。その舞とフルートの音が村人や冒険者たちを魅了していく。
 そして、再び弓の弦が鳴ると、今度は、炎のような激情を内に秘めた動的な舞を舞い始める。それとともに、イオの奏でるフルートの音も、手拍子が起こる。それに併せて、青年たちも踊り、音を奏でる。
 イオのフルートの音がマイトの舞を調和する。マイトの舞がイオの音に合わせていく。そんな感じで、二人の独特な世界が作り上げられていく。
 そして、再びしゃがみ込み、弦を鳴らすと、村人たちから、拍手が起こった。
「マイトさん、イオさん、ありがとね~。」と親しくその青年に声をかけるタクワ。
「こちらこそ、ありがとうございます。今日のはいつも以上の出来でした。本当に、お呼びいただきありがとうございました。」
「僕も久々に会心の演奏が出来ました。タクワさん、皆さん、ありがとうございました。」とマイトやイオもタクワや村人に礼を述べた。
 そして、その後もワールウィンドの団員たちの演奏に冒険者たちは酔いしれるのだった。

 次の朝、タクワが毒気抜かれた表情をしたまま、冒険者の酒場にいたのを追記しておく。
 多分、暁のデストロイ団に小一時間以上問いつめられたのであろう…。

 え~、実はこの小説、9月25日、船橋で行われました「女の子だってRPGしたい」と言うコンベンションで行われた無限のファンタジアのセッションを元にして作った小説です。
 正直、此処までの量になるとは思いませんでした。
 小説を書くときに、このリプレイを聞くことがあったのですが、本当に、おなかがよじれそうでした。電車の中でにやけかけたりしたことが多々ありました。
 本当にこのセッションに参加された皆さん、ありがとうございました。
 そして、このとき、キャラクターと旅団をお貸ししていただいたジーク背後様、並びに、イオ背後様には、何度お礼の言葉を言って良いのか、分かりません。
 本当にありがとうございました。
 また、無限のファンタジアでセッションをどこかでしたいと思いますので、そのときは宜しくお願いします。
 

2005.10.22
 汐留の月/茅ヶ崎の海 シャオ@マイト背後拝


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