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バリカン

2016-03-15 14:11:34 | 昭和の想い出
小学校、中学と坊主頭でした。そこで、お世話になったのが、バリカンです。
当時は手動のもので、結構、力とコツが要りました。

私の頭は兄がやってくれました。私もそのうち、兄の頭を散髪できるようになりました。
最初はトラ刈りにして、怒られました。

兄が就職して、家を出て行ってからは、友人に頼んだり、苦労しました。
自分で頭を取り外して、刈れたらいいなーとか思いました。

小学5年生の時に、都会から転校生が来ました。
坊ちゃん刈りで、かっこよかったので、父親に頼みこんで、近所の散髪屋さんで、刈ってもらいました。子供料金だったようです。

その前田床屋のおじさんが、父の友人で、奥さんは母と仲良しでした。

私は小さいので、座席にアタッチメント?をつけて、座らされました。

「ひげはそらないで!」、と言ったのですが、おじさんは革のベルトで、
「シュッシュッ」とカミソリを研いでいます。
とうとう、顔じゅう、泡だれけにされ、産毛を剃られてしまいました。
そのせいか、この年になって、針金みたいな毛が生えています。

おじさんは、笑いながらいつも、「もう生えてきたか?」と聞くのです。
最初、その意味がわかりませんでしたが、中学性?になって、わかりました。

同級生の久世くんは、仲良しでしたが、体格がとてもよくて、あとで自衛隊に行きました。
その久世君といっしょに鳥を捕まえに行った時、彼が打ち明けたのですが。。
なんと、久世くんは、小学校の修学旅行の時、みんなに見られるのが、恥ずかしくて、
家でこっそり剃ってきたというのです。

坊ちゃん刈りは中学校では禁止でした。ふたたび坊ちゃん刈りになって、
前田床屋にお世話になるのは、就職が決まった19歳の時でした。

前田床屋のおじさんはもうなくなりましたが、娘さんが十文字という醤油やさんに嫁ぎ、
母と仲の良かったオバさんは、弟子に店を譲って娘のもとへひっこしてしまいました。



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