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イエスからマグダラのマリアへの手紙・私は本当にかつてマグダラのマリアだったのか?

59) 人間社会の行動の基盤は愛の意味、愛の力を知ること



 ありがとう。
あなたの、その美しいお心をどんなに私は嬉しく、そして有難く思うことだろう。
それでは、今日も、とても大切で、私の皆へのお伝えすべきことをあなたに書き取っていただこう。

あれは、そう・・・今は昔。しかし以前にもお伝えしたように、時は容れ物、地での体験を様々に積み重ねるための入れ物、容器であり、現実には時間は存在しないのではある。

では、始めよう。
私とあなたが共に生きたあのローマでのこと・・・出来事の中で、今に大きく影響を与えていることの中の一つをお伝えしよう。



あれは、そう、ここ、日本で言う、今のような陽気であった。
暖かい・・・むしろ熱い、そして湿気も今ほどは恐らく感じられる程ではなかった頃である。
私とあなたは、いつものように子供達と共に、様々な今日あったこと等を、彼らから聞いていたある夕食後のことである。

あなたが、大きくあくびをして、周りにいた数人の子供達と私は、思わず、「ワハハ!」と笑い声をあげてしまったのである。
あなたは思わず、口を手で押さえて言った。
「あ~あ、今日はもう休むことにしますね。少し疲れたみたい・・・」と。
私はマリアと一緒に立ち上がり、肩を軽く抱いて、私達の寝床のある一角の方に歩んでいった。

その時のことである。

あなたの足が、転がりそうになったのである。

「オットット・・」とあなたは苦笑いを私に見せて、「アブイ アブイ・・・赤ちゃんみたい・・・」と言う風におどけて床につく場所へと近づいた。


 次の朝、私は、あなたが子供達のために朝早くから食事の支度をいつものようにはしていないのに気が付いた。
そう、あなたは、私の横で少し苦しそうに横になっていたのである。
私は心配になり、あなたの頬にやさしくキスをしながら尋ねた。どこか、調子が悪いのかと。

あなたは答えた。
「大丈夫、ちょっと疲れたみたい。今すぐ起きて、食事の支度始めますネ・・・」
と口にした。そして、その日は、多少遅くなりはしたが、いつものように私達の朝食を用意してくれたのであった。

こういうことは、めずらしいことではあった。
あなたはいつも忙しく、子供達と私のために、いわゆる家事に忙しく、毎日働いてくれたものであった。
今思い出しても、私は心からの感謝の念に堪えない。


 そうした中での年月が流れ行き、子供達は少しずつ成長し、そして私の毎日の外での仕事も徐々に重くなり、そして多くの人達を相手にするようなものとなって行った。

相変わらず、多くの兵が私の周りに見張りを続ける一方、より多くの人々が私を待って、様々な質問、そして話題を提供してくるようになり、皆への影響力は徐々に広く、強いものになっていったのである。

私は、いつものように天の父からの守護と援助、そして教えを身に受け、何の怖れも警戒心も持たなかった。
多くの人々の問いかけ、相談事、そして話し合いは広範の話題となり、今で言う政治、経済から家庭の様々な相談事など、生きることと、社会の初期段階の基本的枠づくりのような内容のものであったと言える。

しかし、この枠作りと、その中に入る様々な分野に於ける価値観と、何を中心に考えていくのか、実行すべきなのか、行動の基盤が少しずつ皆に依って形作られていったのであり、これらは後々、人間社会が、より複雑、そして大きくなるために必要なプロセスであったと言える。

さて、こうして、私は徐々に多くの人々に影響を与えるようになり、一方でそれ故に、政治を司る側にとって自分達の邪魔になるという理由で、結果的に、私は捕らえられ、十字架を背負わされ、そして罪人を処刑する場所へと連れて行かれたのである。

しかし、前にも少し述べたように、私は何一つ怖れてはいなかった。
ただ、あなたマリアと子供達が、私がいなくなった後、どうなるのかがとても心配でたまらなかったのである。

天の父は常に私と共に居り、勇気づけ、守って下さっていたのである。
このことは、後々、私に関する多くの伝説のようなものとして語られているようであるのを、私も知っている。

さて、あなたは、私が十字架に上がる前になした様々な活動、今で言う、私の弟子と称されているような何人ものバイブルの登場人物について、もっと伝えて欲しいと思われているようである。
これからそれらの事についても、追々ご説明しよう。


私には弟子たちがいた、というように伝えられているようだが、私はその当時、仲間たちはかなり居はしたが、私は必ずしも弟子という感覚は持たなかった。

パウロや、その他の男達は、私の言葉を大切に思い、それらを生活の基盤として生きていくようになったのは事実である。何を生きるための柱としてすえるのかが明確になってきたと言える。

私達は、街の中での話し合い、討論が終わると、場所を提供してくれる人々の所に数人が集まり、少しずつ、「愛の意味、愛の力」から始まり、それらが自分達の人生のみならず、社会全体の基礎の柱として大切、且つ必須であると信じるようになり、それは深く、広く、人々の心に植え付けられた。
そして、今の世界中の人々にも影響が広がり、地球全体へと浸透していったのである。


しかし、その中には、後々、創作されたり、信じられるまま、物語や伝説として加工されたものも多いため、これから具体的に一つずつ、真実をお伝えしようと考えている。

こうしてあなたにお伝えすることで、これからの世の中の基本的考え方、依って立つべき地盤の基礎をもう一度しっかり固めるよう、これから働いてまいりたい。
あなたの助力がとても大切で、それがあってこそ可能となっていく。

どうぞこれからもご協力をお願いしたい。

ありがとうの言葉と共に、私からの変わらぬ愛を、あなたにどっさり、赤いバラの花束と共に置いていこう。

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