木に想う

家も建てちゃうドア・家具も創っちゃう材木屋 加藤木材の社長の想う木の話

ハイハイをさせない床

2015-12-30 15:55:22 | 木(杉)の話

なぜ?私たちは気づかないのだろう…

 

我々は日々、個としての得意分野を掘り下げて深化させていて…それを「学び」と言って

日々精進していると錯覚してしまう。

 

けれども、一分野を掘り下げる事に傾注してしまうことは

「縦割り」の始まりでもあり…それの積み重ねは問題解決能力どころか

また新たな問題点さえも発生させかねない。

 

「軽減税率の賛成アンケート結果が5割超えで、それに伴っての低所得者のケアが保留になったことも反対も50%超え」

 

財布にお金が無いのに、物質をとことん欲しがり、その舌の根も乾かぬうちに

世の中全体をよくするべきだなんて…まったく我々はどこまで恥知らずなのだろう。

 

我々は市民であり消費者であって、有権者でもあるのだが

我々はまったくいつまでたっても卑しくも無能である。

 

なぜ?、私たちは気づかないのだろう。

 

建築だってそう…構造…強度…気密…断熱…デザイン…効率…

いろんなモンを掘り下げているが

素材のチョイスによる…

「いのちを太くするモノなのか?いのちを削るモノなのか?」という探究がまったく欠落している。

 

飲食物の命のチョイスは、だいぶできる感じだけど 

建築素材は皆無だろう。

世の中の全ての素材は命を太くするものなのか?削るものなのか?…という観点で

考えるべきではないだろうか。

 

「縦割り」で掘り下げるばかりでなく

基準を「いのち」にすべきである。

「いのち」は学校で教えてくれないから、自分で勉強するしかない。

 

ひとつこれを読んでる方々も実験してほしい。

まず、身近の木に触れてみてほしい。

そうは言っても、もはや身近に木が無い世の中ですから

「割り箸」を触ってほしい。

 

「塗り箸」じゃ駄目。かならず割り箸ね。

 

割り箸にやさしく触れる。ササ…シュシュ…その割りばしの表面をやさしく

撫でつつけてみてほしい。

 

その「シュシュ」は永遠に続くであろう。

もしその箸が精油分豊富な百年杉の赤味なんかの箸だったら快感を感じるくらいの作業である。

 

我々の指先は常に湿気を帯びているのだけど

木はその「湿気」を瞬時に「吸う」から割り箸を永遠に撫でている事が出来るのである。

粘つかないのである。

 

 http://woody.theshop.jp/items/724330

 それに対して

こっちはどの家にでも大量にあるだろうから

その表面がツルツルの人造物質を同じように触ってみてほしい。

 

ガラス、クリアファイル…今じゃ床材もそうだしドアもそうでしょうな。

ビニルに木目印刷でしょうからね…

 

・・・・・・どうですか?

それらをシュシュっと撫で続けても

やがて滑らなくなるでしょ。

私たちの指先から出る「湿気」がそこにとどまって

滑りが悪くなって、その作業はもう不快でしかないでしょ。

 

木だと「シュシュッ!」の快感

平らな人造物だと「ベトベト」の不快感

 

生まれたばかりの赤ん坊にこの体感を我々、愚かな大人はさせています。

しかも全身で…。

 

ビニルの床…そこから微弱ながら揮発放出される化学物質臭を間近で吸引させたり

掃除はしても、何十年も交換していない裏面には防かび剤をたっぷりと染み込ませた化学繊維の絨毯

喚起経路が無い鉄筋コンクリートでは必ず裏面がカビてしまうので、やはり裏面に防かび剤を塗布された農薬まみれの畳

 

・・・赤ちゃんたちは

その「不快」な床から逃げ出す為に

ろくに「ハイハイ」もしないまま立ち上がろうとします。

 

自分の命を守るために

自らのちっちゃな命を守るために

床から揮発して出てくる化学物質や皮膚から伝わる安らぎとは無縁の不快な触感の床から

おさらばする為に

必死に「ハイハイ」を省略して立とうとする。

 

「うちの子は早くも立って…さぁ」…などと自慢げの愚かな私たち大人たちよ。

 

「ハイハイ」をしない子は…

 

バランス感覚を身につけるチャンスを逸し

反射神経や転倒時に大事な顔…頭を守る体勢がとれない子になりがちで…

 

脳にも影響があって…

集中力や知能発達や言語能力など

その後におおいに発達を遂げる知能分野に大きな影響を与えて…

 

腰痛もちになる人も多いなど、その後一生悩ませる身体的な事象にも影響がある事が

今やわかってきています。

 

「百年杉の床?そりゃぁいいのだろうけど

そんなぜいたく品は家には無理だよ。」

 

そういうお考えの方がほとんどなのだろうけど

 

この国の昔から継承されてきた建築素材を変えた事によって

このような…愚かな我らが、子供たちの未来に蓋をするような事が、もし?起きているとしたら

アルタナティブにその対案を見せてほしいものだ。

 

赤ん坊が快感を感じながら

じっくりと「ハイハイ」をして心身の土台を築いていく人造の床を作ってみてほしいもんだ。

 

それができたら、きっと…「それって、百年杉の方が安くない?」ってなるのだろうけどね(苦笑)。

 

この写真の子は百年杉の床の節をとろうとしているんです。

節を拾おうと思ってるんだけど…何度やっても手中に入らない節をしばらく拾おうと頑張っています。

 

そこに百年杉の「心地よい感」があるから、こうやってじっくりと「知恵」がついていくのでしょうね。

 

なぜ?私たちは気づかないのだろう?

なぜ?私たちは賢くなれないのだろう?

 

 

 

 


百年杉の家具と取材

2015-12-28 10:48:17 | 木(杉)の話

記したい事はいくらでもあるのですが…

なかなか時間がとれませんでした…。

 

今日は久々に事務所に上がって記しています。

「幅はぎ」といって、百年杉の板を横接続して幅広の板を作ります。この板がすべて付加価値のついた家具とならなければ、年は越せないのです。

板を四角く加工してから横接続してから、接続の際にはみ出した接着剤を除去しながら

また真四角に加工します。

 

少し形になってきましたね。

 

わかってた事なんですがシルバーウィークに尾鷲に行った日より休日無しでございます。

 

ウッドデザインのエントリーやら

誰もが知るであろう…お隣は皇居という、ものすごく大きなビルのキテレツな百年杉家具製作とか

弊社のweb改編に伴う「百年杉リフォーム」や百年杉ベッドの「眠れる森のSUGI」の使用後の個人の感想の取材とか…

実用新案の出願文書の作成とか…

 

ぼくの身体は寒くなると…

持病の胸郭出口症候群が痛くて痛くて

両手が痺れてしびれて…でも頑張りましたぁ~

 

ほれほれ形になってきたでしょ。

工場で1回組んどけば、現場に行っても、工場で組んだ再現までは組めるはず。

だから日にちが無くても1回組んどくのは重要。

でも今はそれさえもしない会社が多いそう。

 

店舗の家具とかは

完全に製作と取り付けが別会社だから

「現場で楽」とか、かんけーない!!…のだそうだ。

さみしいやねぇ…。

ほい!取り付け完了!!

ここは友人=盟友である(株)協和建築さんの打ち合わせルームでして…

 

予約をすれば「体感可能」なお部屋です。

オープン時にはまた改めてご案内いたしますね。

http://www.kyouwa-const.com/

 

床も壁も弊社の百年杉を使っていただいています。

 

さてさて…さっき・・百年杉ご使用のお客様の感想の取材の話をさせていただいたのですが…

ほんと、いろいろ考えさせられました。

 

そこらへんは改めてちゃんと記しますが

既存の慣行建築業界はいわば病気の片棒を担いでいるかのごとく…の印象を持ちます。

(もちろん他者の批判だけでなく、ぼく自身の過去の罪も認めます)

 

「住まいに百年杉を!」は言わば環境要因の変化なのですが

その環境要因の変化によって

これほどみんな元気になってる!ってことは

既存の状態の環境要因がいかにヒドいことなのかって事ですよね。

 

悪口を言うことはつらいし嫌なんだけど

百年杉の素晴らしさを探究していけばいくほど

その素晴らしさの発信に傾注すればするほど

 

現状のひどさが身にしみるのです。

 

「いのち」を太く、「いのち」を救うには

百年杉はきわめて有効なマテリアルなのですが

そんなビジネスにならなきゃ教えないよ的な考えでは…

…それだけではアンフェアだと思うのです。

 

現時点で、百年杉を買えない人だって

「知る」ことによって、守れる命があると思うのです。

 

そうなると

どうしても「いのちを削る環境要因」=「建築」について言及しなければなりません。

 

「百年杉が無くたって、ビニルクロスだけでもやめとこうよ。」

 

…とかの発言は、そういった悶々とした苦悩から生まれた台詞でもあります。

 

 

 

 

 

 


「ウッドデザイン2015」 ダブル入賞ありがとうございます

2015-12-16 22:02:16 | 杉と睡眠(脳)

お陰様をもちまして

「ウッドデザイン 2015」に弊社の製品がダブル入賞させていただきました。

 

まずもってkomaの松岡さん

ありがとうございました。

http://www.koma.gs/

シルバーウイークに、百年杉を買いに来た際の君に教えてもらわなければ

エントリーさえもしてなかったのですから…

 

なんでも松岡作品はウッドデザインの奨励賞も受賞されて

もう1脚の椅子は別のアワードでも入賞されて、作品はすでにパリに行っちゃったんだって…

相変わらずヤツはぶっ飛んでるよな~

 

 

松岡くんがこの「こぐちパネル」を弊社の工場で見て…

「応募すればいけますよ、これ~」とか教えてくれたのがエントリーのご縁。

 

そしてその「こぐちパネル」を敷き詰めた弊社の杉ベッド「眠れる森のSUGI」をフルモデルチェンジ進化させた…

「眠れる森のSUGI」【こぐち】」もダブルで入賞させていただきました。

 

 

「屋内空気質の改善」の面よりの杉の恩恵は、大きくふたつ。

●湿度上昇時に杉が屋内空気を「吸う」際に汚染化学物質を吸着固定化してくれて

●湿度低下時に杉が屋内空気にむかって「はく」際に鎮静効果のある物質を放出してくれるのです。

 

その「吸う」と「はく」を通常の板目材の100倍!!のスピードでおこなうのが「こぐち部」!!!

 

ようは板目材は舵の利きの遅い大きな船で

「こぐち」は俊敏なモーターボートのごとしでして…

 

夕立がザーっと降って、湿度が上昇しだしても…

「板目材」はなかなか湿気を吸おうとしないのですが、「こぐち」部は俊敏に「吸う」行為に入って

喘息の主因たる二酸化窒素をきわめて素早い反応にて吸ってくれるのです。

 

そして夕立が30分でやんで、湿度が下降し始めると

今度は即座に深い眠りにつながるセドロールなどの鎮静効果物質を含んだ体内の空気を屋内にむかってはいてくださるのです。

 

板目材は俊敏性に欠けるから

このような場合は結果として、吸いもはきもしなかったのに、こぐちはしっかりと「吸って」「はく」行動をとってくれるのですよ。

 

そんな「吸う」と「はく」の行為の回数が多いほど恩恵の回数は増えていく訳でして

更にそれらの魔法のような行為の源は保有する精油分(=芳香として認識)や抽出成分ですから

低樹齢の杉より高樹齢の杉の方がそれらを多く保有している事が予想されますので

 

百年杉のこぐちを使った「こぐちパネル」とそれをスペックインさせた「眠れる森のSUGI」のふたつをダブルエントリーしたところ

ダブル入賞となったという訳です。

 

それでは「眠れる森の杉【こぐち】」の第1号のお客様(製品開発中よりのご予約)よりのご感想が届きましたので

ほぼ原文のまま…以下貼りつけさせていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

加藤さま
 
ベッドを使用した感想です。
 
20年ほど前にぎっくり腰をやってから、いつも腰に不安があり、
何となく危ないなと感じたら安静にしていました。
7年くらい前に、神の手と呼ばれているというカイロプラクティックの先生を
紹介してもらいました。1年に3回の施術で月千円の体のメンテナンスは安いと
思い続けています。(最近は半年に1回です)
 
1年ほど前に「いい眠りをしていないね・・・直しておいたよ」と言われました。その日から、
夜中にトイレに起きることがなくなりました。夜中にトイレに起きるのは、年齢のせいだとばかり・・・、
まさか眠りの良し悪しに関係しているとは思いませんでした。
 
今年に入って、環境のせいか?ストレスのせいか?
施術の効果が減ったせいか??夏の半ばくらいから、毎日夜中にトイレに起きるようになりました。
ところが、先月25日にベットを運んでいただいた夜から、朝までぐっすり眠れる日が何日かありました。
今月2日にカイロプラクティックに行ってきたので、どちらの効果なのか判断がつかなってしまいましたが、
良い眠りができているのだと思います。
以前お話ししたと思いますが、寝相が悪く起きたときに布団がベッドと平行にあることは皆無でした。
ベッドから落ちていることもしばしばでしたし、夜中に布団を探すことも・・・。でも、杉のベッドに寝てからは、
目覚めたときに布団がちゃんと平行に近い状態でかかっているのです。
眠るときも仰向けで、すっと眠りに入っているように思います。
 
何も敷かずにベッドに寝たときには、いい香りはするのですが堅いという印象が強かったと思います。
布団を敷いて寝たときも、最初は堅いと思いました。でも、翌日からは、その堅さが心地よさに変わって
いました。
 
家を建て直したのも健康寿命を延ばしたいと言う思いからでした。
それに杉のベッドが加わって、もう少し健康寿命を延ばせそうです。
ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

百年杉で変わる

睡眠が変わる

人生が変わる

日本が変わる。

 

 

 


機械と偽装…含水率

2015-11-27 19:48:55 | 木(杉)の話

くい打ちのデータ偽装の件が話題になっています。

 

ぼくはこの件に関しましては承知していないのですが

木材に関してはデータ偽装というか…機械がアテにならない事を公表することにしますかね。

 

木材には「含水率」というのがありまして…

木材の内部に水分が多く含まれていると

建築工事に使用後に乾燥が進んで、水分が抜けると、その分の体積変化による

変形…割れ…などなど不都合があるので、木材内部に含まれる水分を図る「含水計」という機械で測るという出荷前検査などが

ある場合がございます。

 

木材の内部には必ず水分がありまして

これは人に例えるなら血液のようなモンでして

どんなに乾燥しても含水率が0%になることはありません。

 

炭になってもひょっとしたらあるかもしれませんね。

木材の水分ってそれくらいのものなんです。

水分があるから木材という形でいられる…という感じ。

 

「木」には成長を前提とした水分がありますから、それは木材になったら人間は不要。

されど木が長年大地にあって蓄えた精油分は放出させたくない。

精油分とは防虫効果…粘り強度…豊かな芳香=鎮静効果・・・・とうあれ。

この水分と精油分は別々のタンクに入ってたり、ビーカーに入ってる訳じゃなく

木材の内部に混在しているのです。

 

話は戻って、この「含水計」上記の水と精油分の区別ができないのです。

 

この含水計は木材の表面だけでなく

その内部の水分を測定できるという売り文句なのですが

「水と油」の違いがわからないのですよ。

 

それが証拠に…含水率18%くらいの精油部豊富な100年杉の赤味を加工して

「超仕上げ」という、あのカンナ屑がシュッとでる最終削り加工を施すと

なんと含水率が10ポイント以上あがって

30%くらいになっちゃうんです!!

 

(「尾鷲香杉」の床材は超仕上げ加工です。今はほとんどが紙やすり仕上げのような「サンダー仕上げ」になってしまっています)

 

カンナでシュッ!削った際に、精油部分が木材面に広がるでしょ。

それを水分と誤認するんだよね。たぶん。

 

だいたい百年も大地にあって

幾多の微生物と一緒に育って

その過程で数々の精油分や抽出成分を保有して

それらがまるで魔法のように空気を浄化させたり、眠れない人が眠れるようになったり…ということを

伐採後も半永久的に…ありがたい活動をしてくださる…

 

地球上でもっとも古くからいる生き物であって

更に大きさも命の長さも最大の生き物である神秘の生き物である木の内部を

たかだか3万円くらいの機械で読み取れる方がおかしい。

人間の内部を見る機械だって数千万円とかするんでしょ。

 

 

この写真は、もう7年くらい前に、三重県の尾鷲の畦地製材所さんで

この精油分と水分の誤認の話から

畦地製材所さんの敷地内で

含水率1ケタの杉材を探そうゲームをした際の写真です。

 

畦地さんのトコには精油分豊富な100年杉ばっかりですから

機械はその油分を水と誤認して

どれもカラカラに乾燥してるのに、どこを計っても数値は高めで

この敷地内には1ケタ台は無いよ。…とぼくが言って

じゃぁみんなで探しtみようや…でテスターをあてまくりました。

 

「あったで!!」

畦地くんの声がした方に向かってみると

古いほこりをかぶった建具に含水計をあててます。

「これはなぁ、うちのじいちゃんがあつらえた建具や。

もう30年くらいは、ほっぽってあったかなぁ…」

 

30年間放置で、はたして製作は何10年前なのか?

そしてこの杉の赤味部の材は、それからまた何年前に伐採されて乾燥期間として寝かされてたのかは

もはや知る由もないのですが

 ぼくらが芳香として感じる精油分を毎日まいにち微弱に放出し続けてきて

その量が、減ってきた数十年前の杉材を見つけて

ようやく1桁台の数値がでて、ゲーム終了になったという事です。

 

ですから「偽装」はもちろん良くないことなんだけど

だいたい機械があてにならんのよ。話にならんのよ。…という事があるんですよ~…というお話でした。

 

よく工務店の売り文句で

「弊社は必ず含水率20%を切った材量しか使用しません!」

…とかの売り文句がありますが、

 

ぼくの経験では、赤味が張った、素晴らしい杉の柱の自然乾燥材だと25%を切るのはキビシイでしょうから

それって、もともとの「粘り」に欠ける精油分が少ない柱なんじゃ?…とか

高温乾燥させて精油分を流出させちゃったパサパサの柱なんじゃないの?…とか

 

まぁ全てがそうだとは言わないけど

そういう角度からの検証も必要でしょ。

 

数字は共通の認識ができるし

機械は個体差が無くて、安定した実力を発揮するけど

それらをあくまでも目安として位置づけないと

 

目的と手段がごっちゃになって

肝心の品質が確保できない事って多いんじゃありませんか。

 

 

 

 

 

 


間伐オンリーのバカバカしさと百年杉

2015-11-22 13:41:43 | 木(杉)の話

こないだkomaの松岡くんが

弊社から百年杉を持っていったかと思ったら

なんだかそれで作った椅子がいろいろな賞をとったみたいだ。

 

彼はその前にこんなブログを書いてくれていて…

http://www.koma.gs/about/blog/blog14.html

ぼくは嬉しくて、こないだ電話して謝意を伝えました。

 

もう間伐材の有効利用っていうのを「印籠」がわりにして

チャラチャラとビジネスするのは

いいかげんやめにしませんか?

間伐材でプロダクツ…とかいって

作れっこないから立派な主伐材でつくっておいて

間伐材でやったフリとかさぁ…

 

日曜大工じゃないんだからさぁ

皮肉にも、木は小さなモノほど、大木からとらなきゃならないでしょ。

小径木ほど細かく裂けない(ひんまがっちゃう)から

そのまま、まるごとに近い状態で使うしかないんだからさぁ

 

柱がだいたいそうでしょ。

細い丸太で、そのまま丸をを四角にするだけでしょ。

だいたい主伐材の為の間伐行為でしょ。

問題は価値ある主伐材がその価値を適正に評価されていないのが問題なんじゃないのでしょうか。

 

チャラオ君たるデザイナーさんが

間伐材の有効利用を実績にして

日本の主伐材は使わないで、外国の木で家を建てたり家具を作ったり買ったりしてるのって・・・

 

間引きされたニンジンのサラダへの利用を推進した実績で得た成功なのに

主伐時のニンジンには見向きもせずに

外国の野菜を買いあさってる人みたい。

そして主伐のニンジンは売れなくてトラクターでうなっちゃて腐らせてる感じ。

 

みなさん!「間伐材の有効利用」ってこの1行を読んだら瞬間に・・

「じゃぁ、あなたは主伐材の価値の証明に…

その価値を高める為に…

その森の恵みのありがたさや素晴らしさを広めるために

何を具体的になされているのですか?」って聞く習慣を身につけましょうね。

 

産地もそうかな。

 

偽装横行というか

産地にこだわる人の中で、いったい何%の人が材を見て産地を見抜けるんだろうか?

 

問題は品質なのではないのだろうか?

 

産地間の見分けができない人が産地のこだわりを語って

更に品質の見分けができない。・・・こうなるともはやなんの為の「こだわり」なんだか

わかりませんな。なんで産地間の差異を見抜けない人の産地のこだわり論につきあわされなきゃならないのか不思議っす。

 

 

木は…

その時間軸も

経由する人の数も種類も

桁違いに多く長いのです。

 

農業とは桁が違う。

 

先祖代々素晴らしい「苗木」を育ててきた、素晴らしい林業企業があって

それの価値を認めて、たとえ割高でも、その苗木を植える事を選択する森林所有者がいて

林業企業と森林所有者が知恵を出し合って、適地適木の植林をおこなって

 

最初の間伐がたとえば20年後におこなわれて

森林所有者が林業企業にお金を払って作業を依頼して

植林後50年後に大規模な2次間伐がおこなわれて…それらの細い木はすべて木造住宅の柱になって

それから20年ごとくらいに間伐があって・・

そしてようやく樹齢100年で皆伐されて

それらは冬季に伐採されて、更には山で葉がらし行為をされてから

里に降ろされて・・・

 

「あぁこれはイイ丸太だね。」

 

…というここまで100年以上かかってるのに

「鉄」で言えば

「あぁ、いい鉄鉱石だね。」と同じですからね。

 

どうも我が国の林業論は技術・手法論ばかりの割に

それがあたかも最終的な品質を決定づけるかのようなマジックを使ってる感を持ちます。

「鉄」はそれだけじゃまったく意味がなくて

橋や車になってはじめて

人々がありがたがるモノになります。

 

100年かけて素晴らしい鉄鉱石を作っても

それをそれ以降の人々や会社が台無しにすることは、実はたやすい。

 

もちろん林業の大切さや彼ら彼女たちへの尊敬の念をぼくは持っています。

けれどのそれらの素晴らしさ=最終品質の決定にはならないのに

まるで決定づけるかのようなマジックプロモーションには違和感を覚えます。

 

そして、

製材~乾燥~再製材して乾いた木材ができあがって

それを加工して直角な木材になって

それを家具として組んだり、住宅に使われてはじめて「鉄」で言うところの「車」や「橋」になります。

 

乾燥時に70℃だとかこの世に存在しない温度で乾燥させちゃうと

精油分が流出して香りもしない強度や耐久性も劣る木材になってしまいますし

 

かといって、最近じゃなんでもかんでも「低温乾燥」させれば精油分豊富な杉になると勘違いしてる人も多くって

先述の世代をまたいだ100年間の森での人間の情熱のリレーがあったからこそ

素晴らしい原石たる=精油分豊富な丸太が里にやってきたということに謝意を持たないユーザー候補さんも多くて

ほんと嫌になってしまう。

 

最初から良材の生産にコミットしていない森の杉では

いくら低温乾燥させたって精油分は増えませんからね。

ラー油じゃないんだから…後から増やせません。

なるべく減らさない技術って事。

 

いくら良い機械であっても…

単なるマシーンに過ぎないのだから…

機械に感謝して、命がけで働く森の人々や、森の恵みに感謝しないってんだから

悲しくなります。

 

でもね。

こうやって

最終的なユーザーさんの為に

素晴らしい品質のモノの為に

川上から川下まで継続的にリレーさせてモノを造れば、やっぱりそのモノは安くはなりません。

 

そうなると・・・

ユーザーさんの直前の川下のプロである

設計士さん工務店さんは

「予算があわないから日本の主伐材はいらないや。」って言う。

 

こだわりのオーナーシェフがこだわり続けられるのは

経済的には、ディナーをキャンセルされたって2万円×2人=4万円だからだけど

建築業界は数千万円ですからね。

ほとんどの人びとが「こだわりきれない」のは、ある意味、当たり前かもしれない。

 

だからぼくは100年杉の主伐材に特化して

売って配って走り回り続けています。

 

これまでは「100年杉の主伐材レース」を走っても走っても、誰の息遣いも聞こえずに

トラックには8レーンもあるのに振り返っても誰もいなかった感じだったんだけど

松岡くんがウォーミングアップしてる姿がスタートラインに見えていて

ぼくはとても嬉しいのだ。

 

彼はあっ!と言う間に僕を抜き去っていくのだろうけど

孤独からの解放と競争の充実感のそれは、抜かれる事に大きく勝る喜びだろう。

 

これからも一部の

素晴らしい工務店さんと設計士さんと連携していって

とにかくユーザーさま…消費者さま…市民の方々への発信をし続けていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大阪で子供たちのワークショップお手伝い募集!

2015-10-22 18:26:12 | 木(杉)の話

来る11月7日(土)~8日(日)の「ロハスフェスタin大阪 万博公園」に

加藤木材として出展致します。

http://lohas24th.citylife-new.com/

 

弊社の出展物は

パリパリの新製品「こぐちパネル」と

フルモデルチェンジした100年杉のベッド「眠れる森のSUGI」の展示です。

 

そしてワークショップとして「輪ゴム鉄砲づくり」(有料)を致します。

つきましては「輪ゴム鉄砲づくり」のワークショップのお手伝いの方を

募集させていただきます。

 

お手伝いいただいた方には交通費+昼食代=薄謝を進呈させていただきます。

 

「輪ゴム鉄砲づくり」は簡単そうに見えて

「くつひもを結ぶくらいの力量」がいるので

やっぱり大人のサポートが必要なんです。

 

子供は誰のモノでもなく、皆で育む社会の宝ですから

「お手伝いスタッフ」さんも1日サポートすると・・・

「誇らしい気持ち…充実感…自分が世の中の子ども達の成長の為に役に立った実感」という収益を得られます。

 

ひとつの存在理由=リゾンデートルと自己肯定を得られる充実した機会となります。

 

加藤木材は杉の素晴らしさを広めていって、そこを貫いていって・・・

元気な人を増やしていって、適正な収益をいただくべく、同じテント内で杉製品の展示と発信をしていきまして

こういう機会で得られたお金としての収益を

再び「輪ゴム鉄砲づくりワークショップ」に還元していって

やはりそこにはボランティアの方が手伝いに来てくださって・・・

充実した時間を過ごして、誇らしげにお帰りになる・・・

 

更に付け加えるのであれば

日本一の杉バカ男である私は、杉にまつわるほんとに様々な事を知っていますから

スタッフの方がたは加藤にいろんな事を聞いて・・・多少でも使える杉の知識=知恵を得ていって

更には手伝う事で、加藤政実に恩を売っておいて…将来の杉を入手する際に多少でも有利になっておく(笑顔)。

 

・・・そんな感じでこの「輪ゴム鉄砲ワークショップ」と杉製品の展示という両輪が廻っていかないものだろうか・・・

 

・・・そう思ってのチャレンジです。

ありがたい事にネット販売などで家具などを作らせて頂いた大阪のOB。OGのお客様より

「助っ人手伝い」のお申込みを頂戴いたしまして

弊社はスタッフ一同感激しています。

 

1回、加藤政実に会っといて、恩も売りつつ・・・

杉の知識も得ながら、ソーシャルに世の子どもたちの成長をサポートしちゃいたい!

それらを子供や友人にさせたい!・・・大阪の人達に呼びかけたい!・・・そういう方は

加藤木材のお問い合わせフォーマットよりお申込みくださいませ。

http://www.woody-katoh.com/contact/

 

大阪でこの方式が廻り出せば

広島などでもこのイベントはやっていますので

同じ方式で広がっていけないもんかなぁ・・・と夢想しております。

(このブログはご自由に転送してかまいませんよ~)

 

 

 

 


confortably namb

2015-10-11 12:47:07 | 想う話

「confortably numb」

言わずと知れたピンクフロイドの名曲なんですが

ここんとこずっとこの曲を繰り返し聞いてる。

こっちがスタジオバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=y7EpSirtf_E

こっちがライブバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=vi7cuAjArRs

(ぼくが中3か高1くらいの「THE WALL」って2枚組のアルバムに入ってる曲 古いなぁ・・・)

 

最近、心乱される事が多くて

そこを巣食う、病魔に負けないように…

移動中…夜の一人の事務所で…この曲を聞いて

心を乱されないようにしています。

 

冒頭のロジャー=ウォータースのあいかわらず演出過剰気味のボーカルにはじまって…

あとからはいるデビッド=ギルモアのシンガーではない、バックボーカルのような控え目な歌声

最初のギターソロは、ロキシーの「アバロン」のような、じつにクリーンな透明感なのだが

最後のギターソロの激しさ…どこまでもハードに登りつめていくのだが、決して下品にはならない感覚。

 

まぁ音楽評論家がなんども、いろいろ書いてきたんだろうが

 

ぼくはそれを聞きながら

心を乱されないように・・・けれども熱い気持ちだけは持つ続けていこうと・・・

まぁそんな感じでいます。

 

尾鷲の往復の車内でもずっと聞いてました。

 

ホーム&アウェイというか…

ホーム有利なのはスポーツの判定なんかより

人間の脳だと思う。

 

自分有利な判定。

 

人をだます…暴力をふるう…殺す…戦争をする。…それらの行動を「しょうがない」と正当化する人間の脳。

ホーム有利の判定…判断。

 

必ず遅刻する人は3人を20分待たせて、ちゃんとした行動の人間の時間を都合1時間奪う。

 

商業施設で…電車内で我が子に「バッキャロー!」とか

ののしっている親を見る。先住民族には我が子の「しつけ」に泣きながら尻をたたくという詩がある。

「しつけ」ではなく、「はけ口」となっているのを見るにつけ、心が痛む。

 

「5分間で…」と進行役が言ってるのに15分しゃべるジジイさん達。

「質問があれば?」…と言ってるのに

自分の言いたい事をしゃべって、最後は政治家と役人の悪口を15分間言うジジイさん達。

搾取…だしぬき…叩いて買う…そうい事にたけた人間が成績を残してきた会社人間達の最後の姿。

「この会場内に居るみんな共に市民力をUPしましょうね!」という第1定義を守れないジジイさん達

共有…わかちあい…の喜びを感じないままジジイさんになってしまった人達は

最後までオスのアピールなのか、迷惑なマイクパフォーマンスを続けるだろう。

 

見て、聞いて、まともな人間の方がダメージを受けてしまうのが人間社会である。

 

約束を守らない人間

不誠実な人間

不勉強な人間

モラルに欠ける人間

努力をしない人間

情熱を持たない人間が・・・持つ人間を傷つけていく。

 

人は自分ができる事が他者ができないと、やがて腹が立ってきます。

 

ぼくは自分が完ぺきな人間だと言ってるのではなくて

ストレスによって一瞬に潰瘍ができる事だって証明されてるんですから

自分から見て理不尽な人間の言動によって

ストレスを溜めこんで、自らの身体を病魔にさらす愚かさを指摘したいのだ。

 

ぼくも歳をとってきた。

病魔にはそろそろロックオンされる頃だ。

心を乱されないようにする為の行動。

みなさんも何かあった方がいいよ。自分らしく召されたいでしょ。

 

話は戻って、前回の続き

翌日、シルバーウィークもなく

出社してひとり材料を降ろす。

しっかし、よく積んできたよな。こんだけの量。

いちばん上の松岡君の分の板が余計だよな。重みとしては・・・。

車内は100年杉の芯の無い角材=「わり角(がく)とか柾柱(まさばしら)って言いますかね」の芳香で

凄い事になってました。ラリっちまうぜまったく。杉ジャンキーかよ。

 

 

そうこうしてるうちに午後から

KOMAの松岡くんが「かとさん、休みはないんすか?」・・・とかなんて言いながら現れて

http://www.koma.gs/

(俺、こいつからの呼ばれ方好き、「かとうさん」って言わないで、ちょっと雑っぽく言うかんじ、あとは地元の農家の友人連中の「かっさん」って感じの言われ方も好き。ほんとは呼び捨てがいいな。名前を丁寧に言われるとなんか距離を感じる。ブロークンな感じの呼ばれ方が好き。ぼくの事を「しゃちょー」って言うヤツにはろくなヤツはいないね。便利と思ってんだろうが、だいたい60億分の1の個性を10分の1くらいでおさめようって考え方が気にいらない。)

おう、こんなごっつい板の「運び屋」やらされてるうちは

休みはないね。

とか言い返しながら話をして・・・おうこれ見てくれよって

弊社の新製品を見てもらったら

「凄いすね。これ、おもしろいっすね。」ってなって

「そーいえばWOOD DESIGN(ウッドデザイン)ってAWARDがあるんすよ。これいいんじゃないっすか?

この板も、おれ、なんか作って、それにエントリーしようと思ってもらいに来たんすよ。」

 

なにそれ?

「9月末閉め切りなんすよね。」

 

だいたい

杉の幅30センチの赤身の表裏無節の厚み6センチの自然乾燥の板×2枚+アルファ

(そんなもん関東の材木屋で持ってるのは何軒あるだろう??問屋さんでもどうだろう??)

を電話した翌々日に入手してるという「ラッキー&奇跡」をたいして認識していない松岡くんに

そんな事を教えてもらってるようじゃ、俺も終わってるよな。

9日間じゃ時間無さ過ぎ~と思ってたら

エントリー期間1週間延長のご案内・・・

 

応募できんじゃん。

 

これでもし「ウッドデザイン」に入賞できたら

「持ってる男」は松岡くんじゃなくて、俺になるんだけどね。

いやそうじゃなくて、松岡君からぼくへの「持ってる男」の伝播…リレーかもな。

ははは。まったく退屈しない人生だな。

 

 

 

 

 

 


ごっそり積んできました。

2015-10-07 18:52:38 | 森の話

少し前になるけど

シルバーウイークの前半に三重県の尾鷲まで行ってきました。 車で・・・。

盟友Oさんが、どうしても行きたい!!・・・と前々から言ってたのと

材料が間に会わない…という

そのふたつの思惑が合致しちゃったのですね。

メールとか電話で話はしていても

やっぱ顔見て話して議論すると違いますよね。

 

いろんな山に行ったけど、熊野古道じゃありませんが

ここはなんか「神様がいる山」って感じがします。ぼくは・・・。

朝9時に着いて

それから尾鷲の建具屋さんに行って

ちょいと打ち合わせ・・・。

 

電話でざくざくと話してたから

1時間半ほどだけど、かなり突っ込んだ話になってよかったよかった。

まぁある仕事の話があるんだけど

ぼくはいいから

尾鷲チームで凄いの作ってやってくださいって話。

 

畦地製材所の畦地くんも腕利きの木工のYさんも

ぼくは抜けるって言っても、もう驚かんわ(笑)

「この人はそんな人や。」って感じなんだろうかね。

 

このクライアントさんはここから杉の素晴らしさを発信してくださるって言ってるから

それを信じて、コストダウンの為に俺は抜けるわ。

いいもん作ったってくださいな。

 

そして、ここからまだぼくの経験やらなんやらをメールやら電話やらで必要とされたら

そりゃ仕事にさせてもらわないといけないから、ほんとチーム尾鷲で主体性を持って頼むよ。

 

自分にはわかってても

設計の先生とかクライアントさんがわからない事とか・・そんな事はいっぱいいっぱい

あるんだから共通言語は無いと思ってちゃんとかかわってね。

「あれを知らんからあいつは駄目だ!」じゃなく

こういう機会に木(杉)を知ってもらおう!!ってノリで頼むね~

 

まぁ、すご~く偉そうに言えば

凄い木と凄い技術を持ってても

遠く離れた関東とかの、ユーザ候補の方と関わった事の少ない人達を啓発してんのかもね。

偉そうだけどね。はは。

短期的には、ぼくはビジネスはゼロになったんだけど

チームとしてビジネスになってればこの逆のケースもあるでしょ。

目の前の収益だけでよければ店長だよね。

社長じゃないよね。 おっ なんか偉そうに上からだね。今日のぼくは(笑)。

 

それからOさんを駅まで迎えに行ったら

凄腕家具職人のkomaの松岡くんから電話があって・・・

http://www.koma.gs/

「かとさん、幅30センチくらいの赤身の表も裏も無節で長さ2メートルで厚みが60ミリくらいの板2枚欲しいんで

明日取りに行っていいっすかぁ?」

 

「アホ! そんな凄い板うちにだって1枚あるかないか・・・

??・・・松岡くん、やっぱ君は”持ってる”ねぇ、実はぼくは今、あの「尾鷲香杉」の三重県の尾鷲にいるのですよ。

しかもハイエースに乗って・・・。」

 

「やった。じゃぁおねがいしまーす。」

 

凄いね・・やっぱ持ってる男は

テレビでてブイブイ言わせてるヤツは違うわ。

あいつの電話ってもうすぐに欲しい・・・だもんな。

おれが尾鷲に車に乗って来てる確率と・・・あぁもういいわ、頭痛くなってきた。

 

夜は楽しくBEER飲んで

翌日は、さぁ積んで帰ろっと

Oさんの赤いスーツケース置くとこないくらいの状態。

これで埼玉までかぁ・・・参ったね。はは。楽しいねこりゃ。

松坂まで車でOさん送って

そこから結局、家に着いたのは日付が変わる直前の深夜ぁ~。

 

畦地くんとも

もう7年くらいのつきあいになります。

 

7年間、ストーリー性のある特別な杉以外は(東北の復興の杉でとか…月例伐採の杉で…とか)
全て畦地製材所さんから材料は買ってきました。

毎年毎年、値切らず、そして継続的に

100年の杉・桧を在庫を持ち続けて買い続けてきました。

そのお陰でぼくもずいぶんと知識・知恵が上積みできました。あと人間関係もね。

 

それまでは木材製品市場で買ってたのですが

市場と言う所は在庫どころか買い取らない委託販売手数料収入なので

「たたき売る!」というケースも多くて

山の荷主側は「悪いモノ」をどうせ叩き売られるから市場に出荷するというノリがありますし

都市部の材木屋は安い木を買いたい(実際安い場合が多い)から

思惑は合致してるんだけど

 

そこには山…森…の情報分析とかビジョン共有とか

そんなもんはほとんど無いんですよね。

ただただ、一生安いとか高いとか儲かったんだか儲からなかったとか言ってるだけ。

ほんとそれだけで一生が終わる感じ。木をお金だけで見てる人多し。

価格は重要なんだけど、それしか無いってあんたら木じゃなく株でもやってれば?・・・って気がします。

(全ての市場関係者と材木屋さんがそうだとは言わないけど…少なくはないとは思うな)

 

はっきり言って

山から直接買う方が「高い」かもしれません。

けれども産地の人々とジワジワと強く結びついていけるし

そしてそういう実績がついていけば冒頭の話みたいな事も起きてきます。

(もっと長いスパンで収益を共に考えられる関係)

 

自分の都合で木を買ったり買わなかったり、値切ったり、辞めたりのトコばっかだからね。

「日本の木を使おう!」っていうのが本気なら

木だけじゃなく(産地の)人ともつながってむすびついて、共にやることやりあって検証しあってやってかないと

達成できないと思うんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


寝室リフォーム決定!

2015-10-02 17:07:57 | 杉と睡眠(脳)

前回のブログで記させていただいた

生後5か月の排泄に難のある女の子のおうちは

寝室を杉に床にする事が決まって、ご契約いただいて10月中には施工~完了の予定です。

 

都心の明治通りの真横のマンションで、ほぼ閉め切った気密性の高い空間で

築数十年変わらずのカーペットとビニルクロスでは、そりゃ生命のスタート時から調子悪くなるのでは・・・

 

カーペットの下にはフェルトが敷いてあって

その下はコンクリートでしょ。

コンクリートって数十年もかけて乾燥するのに

その床下の湿気ってどこにいくの?カビないの??

そのフェルトって、カビが生えないような強力な化学物質が染み込ませてあるんじゃないの??

(想像は広がりますよね)

 

数ある化学物質の中でも

カビが生えない為の化学物質って強力な印象を持ちますね。大関クラスの印象かな・・・。

ちょいと「上から」言語で恐縮なのですが

今回のお客さま運のいい事と言ったら無い気が致します。

 

赤ちゃんの排泄の不調→即、薬に抵抗があったので、紹介された鍼灸医さんへ行った→その鍼灸院の床が「尾鷲香杉」だったので、マッサージも何もしていないのに床板の上でゴロゴロしてたらウンチが出た→一緒に行った、幼稚園のおにいちゃんもウンチがしたくなった→これはリフォームを考えないと・・・→私と数回メールして、現調して、あかちゃんが床材のサンプルをかじりまくって欲しがって→ご契約。

 

どこをどう通ったらこういう最短ルートがとれるのやら

まったく不思議。

 

それからのお打ち合わせの際も

行くたびに、お会いする度に感じるのは

奥さまの杉を含む薬と免疫力などの知識の向上である。

凄い吸収力。

「運のいい方」というとまったく「上から言葉」で、自分で書いてて

まったくしっくりこないのだが、他に言葉がでてきません。

 

子どもの体重当たりの呼吸量は大人の倍で

人間は早産の宿命にあり(脳をそれ以上発達させてからの出産では産道を通らない)

脳の細胞内に存在する記憶などの取り出す・・・流通させる道路は3歳をめどに完成する。(だからぼくらは3歳前の記憶がない)

(ビニルクロスなどの化学物質まみれの子供部屋の影響により、この期間が遅れている印象も持ちます。今や3年~4年くらいか)

 

脳の発達~脳の維持・・・ようは「脳のこやし」は何なんだ?!と問われれば

それはもう酸素しかないのです!

プロテインでもシジミでもなく、脳が欲しがっているモノは酸素!!

だから空気中に20%しか存在しない酸素をたくさん送りこんであげなきゃならない。

 

(弊社のマンガに書いてあります)

http://www.woody-katoh.com/wp-content/uploads/vol01.pdf

 

ぼくらは記憶が無いだけで

人生の1/3~1/4を自分の寝室で過ごしています

皆、人生の9割は屋内で過ごし、そのうち最も長くいるのは寝室・子供部屋なのです。

 

この睡眠時に脳に大量に酸素が送りこまれる睡眠の為には「高樹齢の杉」なのです。

 

おそらく、結果はすぐにでるでしょうね。

 

せっかく数十年かけて化学物質が揮発放出されたのに

(それを長期間吸引してきたのだけど・・・)

リフォームでビニルクロスを普通に提案する建築業界人って、傷害罪に近いノリではないでしょうか?

 

「そうは言うけど、高コストになるぜ!」

・・・とのご指摘もあるでしょうが、百歩譲っても「寝室・子ども部屋」だけでも、ビニルクロスリフォームは

あり得ないし、わざわざお金をかけて心身を乱すモノを四方八方に貼りめぐらすというのがわかりません。

 

それなら、壁紙そのままの方が

ぜんぜんイイ。

 

えっ?「それだと仕事にならない!」だって??

ぼくは人の命を削ってまで、仕事が欲しいとは思わないな。

やっぱ、それって傷害罪のノリじゃんね。

 

 

 

 

 


彼女は知っている

2015-09-09 21:12:55 | 「尾鷲香杉」の違い

まだご契約前なのですが

「ブログに書かせてください」・・・とお願いして、その一部を、記させていただく事にします。

 

生後5か月の赤ちゃんが

10日間以上排便をしなかったのですが

弊社の「尾鷲香杉」の床の上でゴロゴロしていたら

あらまぁ、念願の排泄がかなって…

ついでに、おにいちゃんも「ママ、うんち~」という事で

 

この杉って排泄に効果あるの?!!・・・という事で

クライアントさまはビックリ!で

弊社にお問い合わせいただいて

早速、ぼくはリフォーム工事の現調にお邪魔してきました。

 

写真の赤ちゃんが弊社の「尾鷲香杉&眠れる森のSUGI」のマウスパッド型サンプルを握りしめているのが

おわかりいただけるだろうか?

 

赤ちゃんが尾鷲香杉サンプルを「よこせ」と欲しがる。

渡す。・・・かじる。・・・取り上げる・・・欲しがる・・・さわぐ・・・渡す・・・かじる・・・取り上げる・・・さわぐ

 

「じゃぁもう、そこで思う存分いじって、かじってなさい。」と・・

ママがぼくの方をチラッと見て、ほほ笑みながら

畳に赤ちゃんを置く・・・

 

赤ちゃんはいよいよ尾鷲香杉サンプルをじっくりといじり倒し・・・かじりまくってる。

 

「あぁ この子はこの杉の事をわかってくれている。」

瞬間、泣きそうでした。

 

そりゃそうか。

その物質が自分の命を太くしてくれるモノなのか?はたまた命を削っていくモノなのか?

それらの判断の「(五)勘」が働かなければ、赤ちゃんは皆すぐに死んでしまうもんな。

 

(このサンプルです)

 

赤ちゃんはわかっている。

 

しかしぼくらはわからなくなってしまっている。

 

科学的に証明しなさい。

厚労省が認める研究所での検査と証明がなければいけません。・・・・・・・・

 

まぁ、その手の事も必要な事ではあるのだけれどね。

 

精油分豊富な杉が身近にある事による排泄の促進は科学的には立証されていないけど

ぼくの経験では、その手の傾向を強く感じています。

 

まず、最新のサイエンスによりますと・・・

マウスによる杉の精油の吸引実験により

副交感神経の弛緩だけでなく交感神経の抑制まで報告されています。

(光永 徹 教授 岐阜大学)

 

交感神経と副交感神経とは言わば「昼と夜」、「太陽と月」、「光と影」のようなモノで

どちらが大切?・・・というモノではなく、どっちも無ければ困っちゃうもんなんです。

 

「尿」に関して言えば・・・

副交感神経が弛緩する→排尿を促進という方向であって

やはり、交感神経の抑制も→同じく排尿を促進という方向なので

やはり杉が身近にあると言う事は。「排泄の抑制」の方向では無く、「排泄の促進」の方向だと考える方が自然である。

 

更に副交感神経が優位になると言う事は

胃や腸の内臓の活動を促進する方向に振れるという事ですから

「内臓がしっかり機能して、排尿を促進」となると

やはり杉は排泄に関しては、やはり抑制ではなく促進の木というノリであろう。

 

また、個人の感想としては

杉でリフォームされたお客様の…特に女性は総じてお美しくなられる印象があります。

 

顔のむくみがとれたり、吹き出物が無くなったり・・・

 

淑女に聞くのは失礼なので

なかなか聞けないのだけれど・・・

「女性に多いと言われる便秘などの症状改善などがあって、排泄が進んでお美しくなるのかもなぁ…」

なんて事は経験として感じる事は多々ございます。

 

「もちろん杉ならなんでも、排泄にむいてるの?!」

と問われれば、マウスの実験も精油分の吸引による実験ですので

精油分が豊富な杉ほど効果が高い事が予測されますよね。・・・という事になりまして

 

しかも杉は個体差激しいよ・・・という決まり文句がでてきて

 

「なんだよ!その精油分って?!」と問われれば

ざっくり言えば「香り」だよ!「芳香」だよ!・・・とオートリバースCDプレイヤー並みに

もうぼくは、これまで何万回同じ事を話して書いてきたのか数えられないし

これからもオートリバース状態は続くよ~どこまでも~なのであろうが・・・

 

・・・けれども、この子にはそんな説明は不要なのである。

 

あぁ 神様

ご縁をありがとうございます。

 

「便秘にはこの香りにきまってるでしょ。杉のその甘い香りが今の私には必要なのよ。

あなたは杉のプロなんだから、わかってるんでしょ。よこしなさいよ。副作用なく排泄させる為にはこの板が必要なの。

あたしに持ってきたんでしょ。じゃぁ遠慮なく・・・ガリッ…カジカジ」

 

ぼくらの1カ月と、この赤ちゃんの1カ月は

同じ1カ月ではありません。

彼女の脳のフォーマットはあと2年半か3年でできて、それがそれ以降60年…70年以上使われます。

身体的な成長はあと15年くらいで止まります。その身体でやはり70年以上も、もたせるのです。

 

我々の時間とは何十倍も違ってきます。

 

早く「杉のリフォーム」をする事を

クライアントさまに

ちゃんと理性的にご説明と提案申し上げていきます。