そういう訳で、講演終了後はしこたま生ビール飲んで、起床。
この講演は無報酬なので生ビールが報酬だったのですね。ははは。
マチが消えてしまって、裏山の崖を這い上がって命をつないできた小野寺さんから…
杉の素晴らしさを広めて復興につなげていく丸平さんからお金をとれるわけもない。
生ビールはうけとったけど(笑顔)。
車で南三陸町を後にして、気仙沼へ移動。
「(一般社団法人)三陸野菜」さんが東北産の杉のプランターを仮設住宅に配布して、野菜をつくってもらって、日々の活力にしてもらって、更にその野菜を買い取って販売というプロジェクトをカタール政府よりお金をもらっておこなっています。
https://www.facebook.com/sanrikuvege(FBページ)
その応援に向かいます。
(昨夜の写真の右最前列が三陸野菜の代表の畠山さん、なんとまだ29歳!)
代表の畠山アキラくんは昨日の講演にも来てくれていて、丸平木材さんの社員さん達に「野菜買ってねPR」ができてよかった×2。
アキラ君は三陸野菜の事務所を丸平木材の杉で作るのがビジョンにあって
それを聞いて丸平さんも嬉しいし、アキラくんも隣町の基軸ある仲間に会えて嬉しい。
良かったよかった。
午前中に気仙沼の「耕作放棄地」に到着。
野球グランドくらいにカチカチになってる耕作放棄地で「無農薬・無肥料・無土壌消毒の土」の収集をします。
スコップで土をおこします。だけど土が固まってるから、それをまたスコップでザクザク砕きます。
それでもって、更にカレーのルーくらいの固まりになった土を踏みつぶします。
それを更にふるいにかけて袋詰めしていきます。
おぉ、さすが協和建築の吉田社長は日陰で作業しています。歳の功ですな。
しまったなぁ…ぼくは意地になって日向で作業します。
後で聞いたら、耕起してある場所があって、てっきりそこは何か植えるのかと思って遠慮してたんだけど
そこの柔らかい土を収集すればいい事がわかって、ぼくらの汗は無用とは言わずとも、過労だという事が判明(驚)。
「アキラぁ~はよ言えやぁ~」
午後からはmore treesさんの水谷事務局長さんとも合流。
http://more-trees.net/ 水谷さんが登壇されてる丸の内朝大学の生徒さん×2名の西村さんと榊原さんも来てくださいました。
「出勤前にお勉強…しかも森! あなた達は偉い!!」と本気で伝えつつ
しっかりと作業していただきました。
「適材適所の会」チームも事務局長の小川君と新婚の奥さまユキさんと岡本さんも合流。更には義理がたい丸平の小野寺社長まで参画!
午後からは賑やかに大勢で土収集…ススキの根っこ抜き…とハードなお仕事をしていきました。
ススキの根っこ退治があんなに大変だとは知らなかった。
やはり「やってなんぼ」ですな。
「ススキ、根っこ退治、ハード」で検索してる場合じゃないんだね。やはり。
「やる」「Do!」して人は学ぶのよ。きっと。
夜はまたしこたま生ビール飲んで
翌日は大島にワークショップのお手伝い。
昨日集めた土とプランターを配布して、野菜の作り方のワークショップをおこなうのです。
前日にみんなで資材を積みこんだトラックもフェリーに乗りこみます。
大島に到着後
三陸野菜の事務局長の畠山卓(たかし)君(=代表のアキラ君の弟さん)がワークショップを進めます。
ワークショップ終了後は資材を仮設住宅の方々の車に積むお手伝いをして終了。
長い長い2泊3日のお手伝いも、あっという間に終了。
大島唯一のスーパーの駐車場で
このプロジェクトの首謀者…中核者…リーダーのシンプルベジとエコ食品健究会の代表の久保さんが
水谷さんに何やら、筋肉マンの必殺技をかけています。
水谷さんが口にくわえてるのは、昼食時にぼくらの島に来た理由を聞いて食堂の方々からいただいた、名産の「三陸わかめ」。若者バカ者はまったくうらやましい(笑)。
「集う、汗をかく、真剣に考える、飲む、笑う」
これの永遠のリフレイン。
若さバカさを私も多分にいただいた旅でした。
最後のこの写真は、ちょっと見ずらいけど大島の山にあった黒焦げの切り株から萌芽更新してる木の写真。
あの日の気仙沼はとにかく火の海で、この山も山火事になったそうです。
そんな燃えた木を伐ったのでしょうが、なんと!そこから新芽が芽吹いています。
なんと感動的な生命力。
あきらめずに前を向こうと木は語らずとも教えてくれています。
ありがとう。
この「ひこばえ」を2本生かし、伸ばしてこの木を二股の木にするには木の力だけでは無理で
人の情熱と汗が必要です。
億というお金をかけて松の模造品を作るのを、ぼくは安易に否定はしないが
この焦げた切り株がやがて二股の大木になる時こそ、それこそが「奇跡の木」だと思うのだがいかがだろう。
東北は未だ隣人の助けを必要としています。
その「助け」の種類が変わってくだけで、まだまだ「助け」は必要です。
そして「助ける」つもりが「助けられて」「学ばせてもらってる」のは、関東に住む私の方です。
東北に行かずに、東北で汗をかかずに、
この地球上には60億の人類がいるのに
ちっちゃなちっちゃな、たった3人~4人くらいの自分の核家族の幸せのみを追求していって
文句ばっか言って、自己の権利を主張していって、やがて死んでいく大人が哀れでならない。
「観光でいいから東北に行こう!」