”自分を自分で慰めようとする記事”はみっともない

2021年も終わりとなったが、近ごろの韓国のニュースを見ていると、”先進国入り”とか”日本を追い越した”とかの記事を多く見る。かって日本でも”ジャパン アズ ナンバーワン”とか”アメリカにはもう学ぶことは無い”とか”アメリカの土地を全部買い占めよう”とかの言説があふれていた時期があった。その後アメリカではGAFAが立ち上がったが、日本での成長産業は福祉事業くらいだったりして”アメリカにはも学ぶことはない”というのは明らかに間違いだったのだけれど。その頃の日本に今の韓国も似たような国の状態・国民の感覚になっているのだろう。

アメリカの力が大きなの理由となった日本の第二次世界大戦敗戦やアメリカによる占領で受けた傷を、”アメリカにはもう学ぶことは無い”とかの言説を多く行うことで日本人自身を癒していたのだろう。

韓国は今、日本による植民地支配によって受けた傷を”日本を追い越した”等の言説を多用することで、韓国人自身を癒そうとしているのだろう。

近ごろの日本発のネット記事には”XXXの自爆”とか”XXXがヤバイ”とかのタイトルで韓国や中国の悪い所をあげつらうものも多く目にする。経済的にも軍事的にも韓国や中国に後れをとるようになってきている日本を日本人自身がこのような記事を書いて慰めようとしているように見える。

少し冷静になってみれば、自分を自分で慰めるような文章を公にすることほどみっともないことは無い。少しはみっともないことはやめようとの感覚を持てないものか。