ウィミンズネットいわた

~男女共同参画社会の実現をめざして~

豊岡ふれあい塾

2012-03-06 21:36:42 | 活動報告
平成23年度 豊岡ふれあい塾第10回(最終回)
「家族と介護」のお話をしました。

3月6日、豊岡東公民館に於いて、豊岡ふれあい塾が行われました。
豊岡ふれあい塾は5月から始まり、年10回の講座が行われます。最後の10回目は男女共同参画がテーマということで、「ウィミンズネットいわた」に講師依頼がありました。メンバーのMさんが「家族と介護」と題してお話しました。いろいろな介護現場の例を披露しながら興味深いお話で、みなさんがうなずきながら熱心に受講してくださいました。お話の終わりに、私たちが作成したテキスト「愛さんと誠さんの?ストーリー」もお渡ししました。

お話の内容
(1)あなたにとって家族とはなんですか?
(2)家族介護の4つの壁
 ①住宅の問題
狭くてお年寄りの部屋がない、広くても日当たりの良い部屋が使えない
車椅子がつかえない
 ②介護力の不足
介護者の高齢化(老老介護)、共働きによる介護不在
介護者の過労、病気 死亡
 ③精神的苦痛
嫁・姑問題、嫁の気がね
看て当たり前という世間の目→感謝されない、
親戚との軋轢、いつまで続くかわからない、
介護者の人生設計がくるう
     ④経済的困難
(3)男性介護
男性はいままで家事などのスキルを身につけていないことや、思いどおりにならないことが老人虐待につながりやすい。

<まとめ>
 家族を神聖化したり、絶対視したりしないこと、つまり家族を、血縁・地縁・人の縁・職場の縁など多様な人間関係のネットワークの一つとして位置づけることが大切だと思う。
 人が生まれてから死ぬまで、人はいろいろな人と出会い、関わりをもち、世話をしたり、世話になったりする。家族はそうした出会いと世話の最初の場であり、やがて各人の知恵と情報を伝え合う場、社会的サポートと連携・協力する場になるものではないだろうか。そして、介護の場においても「誰かの世話になって生きていく」この当たり前の覚悟を受け入れたとき、長き老いを支え合う仕組みや社会資源がもっと必要だと思う。
                               参考文献 二宮周平「家族と法」より


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