さようなら寝台特急出雲号

本当は、もう撮影に行くまいと思っていた。
明日のダイヤ改正で、山陰本線経由の寝台特急出雲号は廃止される。残念ではあるが、交通手段の増加等により利用者も減少し、仕方のないことかもしれない。
どなたかがローカル紙に、出雲号は「小さな鳥取県」だったと投稿されていた。確かに、車両の中から聞こえてくるのは山陰地方のなまりがほとんどであった。東京で山陰の言葉が聞けるのは出雲号の中であった。東京から帰省するときに、その言葉が聞こえてきたら、早く米子へ着いてほしいと思ったものだ。
今夜、最後の出雲号が東京駅と出雲市駅からそれぞれ発車する。
（撮影日：３月１１日）






もう少し手前でシャッターを切るのがよかったかもしれない。通過直後しばらく一礼していた。