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中国での駐在生活を経て起業を志す商社マンのブログ

会社を辞める理由

2018-01-06 15:09:49 | 日記
 2018年の3月末で会社を辞め、自ら事業をすることを昨年11月に決めました。ポジティブな理由もネガティブな理由もありますが、今の会社にはすごく感謝しています。2012年に大卒で入社し、2015年から中国に駐在させてもらい、日中双方でたくさんの経験をさせてもらいました。
 その上で、辞める理由はいくつかあります。
 1.「誰よりも自由に生きたいから」
自由に生きるとは、自己責任で生きる事だと思います。つまり、自分で考え、自分で決めてその結果に責任を持つということ。
 サラリーマンである以上、上司の判断無しでは決定できません。つまり、人の判断に委ねざるを得ないということ。私は、人の意見は聞きますが、最終的には自分で決めたいという考え方です。成功しても失敗しても自己責任。それが嫌な人は自分で事業をするのが良いのではないかと考えています。
 2.「自分の能力をもっと多くの人の為に役立てたい」
日本にいた時の私の仕事は、自動車メーカーの製造ラインを止めないように、いかに既存顧客向けの在庫管理をきちんとするかでした。出来て当然の業務なので、特段感謝されません。
中国に赴任してからは、新規のお客さんを開拓する事を主としてきました。
お客さんから見てみれば、既に既存の仕入先がある中で、新しく私の会社から買う事には少なからず抵抗があります。日系企業の場合、政治的な関係や過去のしがらみもあります。
ただ、どのお客さんでも悩みは必ずあるもので、その問題を解決した時には、お客さんは必ず感謝してくれますし、私のファンになってくれています。
困っている人の問題を一緒に解決し、そのお礼としてお金を頂く事に喜びと楽しみを感じ、もっと多くの人の役に立ちたい、と心から思うようになりました。
この会社に居続けるよりも、もっとたくさんの人の為に役立てる環境はきっとあるはず。そう思ってます。

 3.「中国と地元を繋ぐような仕事をしてみたい」
中国に来て思ったのが、中国マーケットはとてつもなく大きく、また日本はすごく小さな世界だということ。考えなくても当たり前なのですが、中国は日本の10倍の人口がいます。つまり、10倍の可能性があるということです。その割には、日本企業の活躍があまり目立っていないように感じられます。私の故郷である北海道の企業・モノも一緒です。
その2つを繋ぐ存在になりたい、好奇心旺盛な私ならそれが出来るはず。
そう思っています。

 4.「自分がいたい場所にいたい」
そこそこ大きな会社なので、「辞める」と僕が話すとみんなもったいないと言いますが、自分にとっては、自分がいるべき場所ではない所に、ずっといる方がもったいないなと思っています。ドラッカーも、「人は、価値あると思える場所にいないと、いつか自分自身を軽く考えるようになる」と言っております。私は自分にだけはもう嘘をつきたくないですし、自尊心は大切にしたいと思っています。
 また、自分が進みたい方向と会社が進みたい方向が完全にずれており、恋愛に例えると片思いですらない状態です。この状況はお互いにとって不幸なので、やはり私はここにいるべきではないです。
 加えて、人間は同じ場所にずっと居続けると成長しなくなります。駐在を終えて、日本に帰ったとしても、その仕事で、私が求める成長が実現できるとは思えません。

 5.「未来が見えすぎている」
このまま会社にずっといると、将来が想像ついてしまうのも、環境を変えたい理由の一つです。未来は少しくらいは分からない部分がないと面白くないのかなと、思っています。

 6.「明日死んでも後悔しないか」
小学校からの友人が2年前に亡くなりました。建設会社で働いていましたが、ビルの屋上での危険作業中に誤って転落し、そのまま命を落としました。彼は、高校卒業後専門学校を卒業後、シェフになりましたが、とび職になる事を志し転職し、働き始めた矢先の出来事でした。その仕事には生きがいを感じていたようですが、27歳という若さでこの世を去ることになり、本人が1番悔しかっただろうと今でも思います。告別式で彼の姿、家族が泣いている姿を見た時、「いつどうなるかわからないのだから、やりたい事をやるべきだ」と強く感じました。
また、生きている人間として、自分の人生を楽しく生きないと、彼に対しても失礼だと僕は思います。

 7.「純粋に起業してみたい」
就活をしている時から、漠然と起業してみたいという思いだけはありました。就活の際も、今の会社か、大手牛丼屋で店長になるか本当に迷いましたが、今考えると、あの時から「トップでいたい」という考えだったようです。大組織の中で1兆円のプラント事業のに関わるよりも、道ばたで100円の焼き芋を売る仕事の方が面白いと自分は感じます。

 8.「サラリーマンは向いてない」
6年働いてこの事実に気づきました。
「6年間続けられたのだから、向いているのでは?」と言われますが、「向いていない事を受け入れるのに6年間かかった」という感じです。
私は小学校からどんな事も基本的に上手く出来る、いわゆるオール5タイプでした。だからこそ、自分はなんでも上手くできるし、出来ないとダメだと考えていました。学校では全て5を取る事が評価されるからです。
前から薄々と気づいてはいたのですが、その現実をなかなか受け入れられませんでした。
今になって受け入れられるようになった理由は、自分自身の良い所をきちんと認識できた事と、色々な人と働く中で皆が強みも弱みも持っていることを知れた事だと思います。
自分に足りない部分は誰かに頼る。これが大事なのだと今は思います。
そして、私の強みは、圧倒的な行動力と人に好かれる能力だと思います。

長くなりましたが、整理するとこんな感じです。読んでくれた方ありがとうございました。
明日は、なぜ急にブログを書き始めたのか、を書こうと思ってます。