断想さまざま

研究者(哲学)の日々の断想

ブログ「思惟さまざま」について

2024-05-13 11:38:08 | エッセイ
 哲学に本格的に取り組みだしたのは十年ほど前だが、それとともにノートやメモが爆発的に増えた。これらのメモはほとんど手書きなので、不要なものは順次処分してゆかねばならない。だが片っ端からゴミ箱へ捨てるわけにはいかず、今後使えそうなものは残しておかねばならぬ。つまりメモ自体を、必要なものと不要なものに選り分けねばならないのである。
 たとえばメモの中には、すでに論文として発表した内容もあるが、これは残しておく必要はない。あるいは今やはっきり間違いと分かるものや、自分で書いたのにもはや意味不明のものなどもある。
 そうした作業を続けるうちに、メモの一部を書き直して、こことは別のブログ上に残しておこうと思った。あわせてそれ以外の断片的思考も発表することにした。ブログの題は「思惟さまざま」である。
 たとえば一人の小説家が、長編小説のかたわら短編小説も書き、さらにエッセイを書いたりもする。僕にとって長編小説にあたるのは哲学の論文である。これは年単位での仕事になってしまうが、むろんそれとは別に、短くとりとめのないことも日々考えているわけで、その一部はこの「断想さまざま」というブログに発表してきた。今回あらたに「思惟さまざま」に出してゆくのは、それよりもさらに短くて断片的なものである。だから記事というよりは、個人的な「メモ」に近い。ブログ記事らしからぬ内容だが、十日ほど前から作業を続けて多少体裁も整ってきたので、こちらでも紹介することにした。