パネルハウス 台風に耐える

結構派手に吹き荒れた台風であった。

６月でこれだけのものは珍しいと思う。
雨戸に吹き付ける雨風の音はパネルハウスへの心配を募らせるには十分すぎるほどの威力である。

朝早くパネルハウス仲間が、二人分朝食と昼食を持ってきてくれた。
彼らはパネルハウスの窓ガラスをはずし、コンパネを打ち付けてから来てくれたのである。

既にずぶぬれで、白浜では鉄柱の案内板がへしおれていたということであった。
かなり厳しい台風だという印象が強かったのだが、なすすべはない。
今は落ち着いて結果を待つのみである。

私はずっとお客を別室で休ませ、自分はＰＣで文書処理をしていた。

１４時過ぎ台風も治まったので現場を見に行こうかと思っていたら、友達から電話があり、こちらに来るという話だったので、家で待っていて話をした。

彼は大阪で産直の仕事をしている。
仕入れに帰ってきたのだが、台風で市が無く仕方なく二日休んでいるとの事だった。

暫く振りだったので景気の話などして時間を過ごし、パネルハウスの状態の確認も合わせてハウスの紹介をすることにした。
台風の被害状況の正確な把握も兼ねて自転車で行くことにした。
途上川の出水状況も確認したが思ったほどの水位ではなかった。

風は相当きつかったと見えて畑の作り物や看板の一部は被害を受けていた。
ビニールハウスもパイプこそ曲がっていなかったもののビニールが破れたり飛んだりした部分が見られた。

パネルハウスが心配になって急いだが、やっと着いた現場ではまるで何事も無かったかの様にしっかりと立っていた。
矢張り大丈夫だったか。
これで強度の確信は持てた。

帰りながら鼻歌が出た。
友達も、良いハウスだとほめてくれた。
台風の残風が顔に気持ちよかった。

途中で友達と別れ、家に帰ったら仲間から連絡があった。
焼肉をしようと言うお誘いだ。
良いねえ。

おっと、その前に温泉に入ってね。
と言う訳で、台風の後の温泉に入り、海に沈む夕日を見ながらゆったりとした気分でひと時を過ごした。
今日の夕日はまた格別であった。

温泉の後焼肉である。
七輪と備長炭、これがまた格別であった。
台風の後の良い気分と温泉と焼肉。
その後の団欒。

お客もたいそう満足してくれたし、素晴らしく良い一日であった。