every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

国産テクノ(94-95)

2010-06-29 | TECHNO
28日のDommuneに感化されて、脳内で国産テクノが鳴り響いています。
言葉を持たないテクノですが、不思議と土地柄が出るんですよね。
デトロイト・テクノしかりシカゴ・ハウスしかり。

というわけで、日本からデトロイト、シカゴへの返答という意味で列挙してみました。


Fripper's Guitar - Big Bad Disco
福富幸宏と吉田仁によるデトロイト・テクノへの返答。
国内でデリック・メイ(「It Is What It Is」)を最も早く意識した1曲。
今では長尺RMXはオリコンチャート操作にも使われるけれど、マッドチェスターに倣ったのもコレが国内初かな?。
解散後に発表された『カラー・ミー・ポップ』収録の"Smaller"も素晴らしいです(誰かRe-Editを…)。
AMAZON | カラー・ミー・ポップ


C.T. Scan - Cold Sleep
94年は日本のテクノシーンの躍進の年でした。
とれま、Syzygy、Transonic、Sublimeと全国各地でインデペンデントなテクノレーベルが樹立。
94年の幕開けと共に産声を上げたFrogmanの第一弾アーティストであるC.T. Scanは正にその主題歌でした。
同時期に起きていたデトロイト・リバイバル(As One、B12などなど)へのシリアスな返答でもあります。
今となっては伝説なライヴを殆ど観ているのはちょっとした自慢かもしれませんね。

Ototoy | Wav配信ページ



Subvoice - Vampirella
Rolandのヴィンテージなドラムマシンとシンセで組み立てられた無骨なトライバル・テクノ。
それまでの国産テクノにはなかった荒々しさはシカゴハウスからの影響ですが、そのシカゴハウスを東京に広めていったのは、間違いなく当時CISCO TECHNOの店長/バイヤーだったお二方の功績でしょうな。
これもライヴ観てます。凄かった!

蛇足ですが、これとBorn Slippyに混ぜるのが流行りました、というか定番でした。


電気グルーヴ - ラガモン
『フラッシュ・パパ・メンソール』収録。
ダブな前半も良いが、後半のデトロイト的なアシッドハウスがすこぶるカッコいい!!
『KARATEKA』でJ-POPな方向に進みすぎた反動、或いは時代の予感がクールを装っていた電気をテクノの道へ焦らせた。
この頃の電気の勢いはリアルタイムでない人へ伝えられるかどうか自信ないです(年寄りの思い出話に聴こえてしまうだろうから)。


NINJAHEAD- Pulseman VS Sineman
どことなく「Star Dancer」ぽいこの曲は「Star Dancer」ばりにDJのリーサル・ウェポンと化した。
この時代のピークタイムには必ず耳にしたんだけど、それは東京だけだったみたいね(例えば大阪はまた違ったらしい)。



Ototoy | Wav配信ページ

なんか、94~95年の思い出話になってしまった(加齢臭!加齢臭!)。

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