every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

2009 My Best Singles

2010-01-05 | TECHNO
2009年のシングルに関してはダブステップのシングルが胸に響いてきた。
ダブという共通項からミニマル・ダブとの共振は以前からも顕著に聴こえていたが、2009年はデトロイトとの共振が顕著だった。




MARTYN / 2562「Yet / Kontrol」

それぞれのアルバムも素晴らしかったMARTYN / 2562「Yet / Kontrol」。
このふたりがその手の音の代表格。



King Midas Sound「Cool Out EP」(Hyper Dub)


デリック・メイのストリングスの音(Kao-Tic Harmony?)をサンプリングしたKing Midas Sound 「One Ting - Dabrye Remix」は2009年のベスト・リミックス!

J Dilla以降のビートシーンとデトロイトテクノをUKダブステップを経由して繋ぐ重要曲だ。



Lazarus Project「LFO -Dubstep Remix-」

イギリスに於けるベースラインの歴史が覗えるようで、そういう意味でホワイト盤ではあるけれど語り継ぐべき一枚だと思う。

ワタクシがダブステップの棚を積極的に掘るようになったのは、ここらへんの音とLFOのダブステップ版を聴いてから、デス。



ジャジーでファンキーなイキフンが漂うミニマルに弱いのは相変わらずで、ベースラインとコードの動きなどに耳を奪われる。

Osborne「Hovercrafting ep」(Spectral Sounds)




Danuel Tate「Doesn't Like Your Back EP」(Wagon Repair)
-




MOODYMANC「WORD!」(20:20 VISION)

特にCobblestone JazzのDanuel Tateの仕事は素晴らしく、Cobblestone Jazz「Traffic」もMoleとのコラボレーションGuilty Pleasures「Family」もエクセレントな出来でございました。



Raudive「Cone EP」(Macro)
俯瞰して眺めれば2009年はハードミニマルの復活というトピックは世代的には外せないのだけれど、Downwards全盛期時代からDBXやHerbert派だった自分としたら(何しろシーンがハードミニマル一色だった時期が一番テクノを聴いてなかった)Oliver Hoが
リカルド以降の地味な展開を打ち出したRaudiveに針を落とした事の方が多かった。



James Kumo「Kumomusic Volume 2」(Ann Aimee)

「Kumomusic Volume 2」はJupiter Jazzのリフのサンプリングがフックになったアシッド・ミニマル。

件のDabrye Remixもそうだけれど、DAW主流のご時勢に90年代初頭のようなサンプラーの使い方がやけにフレッシュに響いた。

フィーリングだけでなくて手法的な意味でも90年リバイバルが起きているのかもしれないな。


RICARDO VILLALOBOS FEAT. LOS UPDATES / REBOOT「BAILE / CAMINANDO」(Sei Es Drum)
昨年の「ENFANTS (TAMBOURS)」に引き続きリカルドのSei Es Drumからの一枚には度肝を抜かされる。
2009年のベストなパーティでは誰かしらがこの曲を掛けていた。

コメントを投稿