every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

Model 500 Live @ ageHa 08.16

2009-08-19 | Detroit

MODEL 500
昨年のG.W.から1年と3ヶ月ぶりにModel 500が来日。
2年前初めて見た時はまさかパーマネントなバンドとして活動を続けるとは正直思っても見ませんでした。

構成メンバー/セットリストは昨年と同じ。
「Night Drive」のシーケンスを寸止めにしたイントロだとか、「Technicolor」でParliament「FLASHLIGHT」を歌いこむなどの擽りも含めて昨年と同じ。
Vintage FutureことMark TaylorがMAC(おそらくソフトシンセ用に仕様。因みにライヴ後でほっつき歩いていた時何故かUSBキーボードを背負ってた、謎)。

よくあるループを抜き指しするようなライヴではなく、生演奏によるライヴだし、MikeによるParliamentの血がステージ毎にパフォーマンスをタイトにしている……んだけど。

今回のageHa公演はイマイチの出来だったと言わざるえないっす。


何よりお客さんの反応が寒かった。
真夏しようのタンクトップで出かけたら空調が強すぎて上着羽織っちゃったてな感じです。

ライヴが始まる! ということで「Cosmic Cars」のエレクトロのリズムが流れると、アレレレ、明らかにアリーナから人が減っています。

ステージの前は最高潮に盛り上がっていましたが、階段を上がって俯瞰的に見おろすと、METAMORPHOSEや昨年のジャパン・ツアーより手ごたえが薄いです。



このライヴの真骨頂でもあるGame OneでのMikeのソロ演奏も本人のノリが悪いように感じられたし、Mikeソロ演奏中のJuanによる盛り上げようというパフォーマンスも厳しいようで。

お盆ということもあり、テクノの客ではなくageHaの客が多いようにも見受けられました。それにこの日のageHaは低音が出すぎっす。
モニター環境もよろしくは無かったんじゃないでしょうか。

ふと数えたら、オイラはModel 500のライヴを5回も見ています。

見る度にこれが"黒いクラフトワーク"というデトロイト・テクノのコンセプトを体現したそのライヴを体感したことに問答無用の感動を覚えました。

当日会場であった人や周囲の反応を見る限り今回もそうであったとは言い難いようです。何よりアリーナから立ち去る人たちの姿を見てしまうと"圧倒的なパフォーマンス"という定型句をつかうことは躊躇われてしまいます。

Remix休刊という報を耳にし、悲観的になっていたからという前段もあるのですが、ひとつの季節の終わりの寂しさを感じずに入られませんでした。



最後に全員お揃いのユニフォームを着込んだDEMF2007の勇姿をご覧ください。

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