every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

口から出まかせ

2013-04-23 | HIP HOP
過日4月19日にFire Recordsの25周年パーティに行ってきました。入場無料だよ! 太っ腹だね!!

この特撮サイトを見てください。まぁ、豪華な面々が・・・。
FILE RECORDS 25 ANNIVERSARY SPECIAL SHOW CASE
壁には数々の紙資料(音源につけるプレスキット)が。貴重な資料の数々。○○さん若ぇ! スケシンさんが本名で仕事している!! などトリビア的知識を掘り当てていると一枚の紙資料を発見。言わずと知れた名盤『エゴトピア』の紙資料だ!


”ただ楽しそうにパーティラップをやっていた奴らが骨のあるとことをみせてきて”A&Rとアーティストと言う組み合わせが出来あがったのだ。傍から見れば子供ぽいそのヒップホップへの拘りは、ヒップホップへの愛が故だった。かれらじゃヽ(゜∀゜)ノパッ☆ とその場を盛り上げるだけでなく、ヒップホップとして生きようと思っていた。だからKing Giddra、Soul Screamシーンの動向をも占う二組のフックアップをしくじるわけには行かなかった。
「口から出まかせ」を梅宮辰夫のナレを新たに録るのではなく『不良番長 口から出まかせ』(1970年)からのサンプリングでなければ映画の雰囲気が出ないと頑なにこだわり、そのクリアランスをとった経緯が書かれていた。日本初の公式サンプリング(だと思う)。
僕はこれを読んで感動した。ラッパー、DJ、プロデューサー皆手探りだったのだ。そいうじょうきょうでこの名曲が生まれた。

RHYMESTER 口から出まかせ


「え、もうこんな時間かよ」「本邦初公開!」後に日本語ラップの教科書的存在にまでなったK DUB SHINEとZEEBRAの登場という度肝を抜くイントロ。ココで腰を抜かすのはまだ早い。BOB JAMESネタのメロウだがドラムがしっかりと打っているビートの上で畳み掛ける韻はそれまでの日本語ラップのレベルをたちまちと引き上げた。

続くMC SHIRO(現:宇多丸)もシブい。何がシブいってこの人はライターとして同じ土俵にたって「外野席のコメンテータ」を黙らせたんである。痺れる。

ソウル・スクリームも負けじと唾を吐く。パワーライスクルー時より各々のフロウがより滑らかになり、E.G.G. MANのダンスホールから影響を受けたと思われるフロウと安定したShikiの言葉、危うい魅力を放つHab I Screamのことばが三位一体で迫ってくる。

そして、トリのMummy-D。改めて決意評目うをラップし「鬼になれなけりゃキミの負け」と締める。シブい!






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