every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

ヒップ・ホップ第五の要素はフェイシング(カオ)とは言うけれど… stillichimiya「ズンドコ節」

2014-07-13 | HIP HOP
stillichimiya「ズンドコ節」のMVが素晴らしい。
何回も繰り返して見てる。


近田晴夫が日本語でラップをするということは口上のようなモノになるのではないか? と書いていたと記憶しているけれど、ここでのstillichimiyaはまさしく口上だ。




ドリフの「ズンドコ節」を基調に『笑点』の大喜利的な口上を合わせている。近頃の日本語によるラップはフロウの巧みさ、つまりUS的の最先端のフロウをどういう風に日本語に落としこむかに重点が置かれている。Simi Lab、Fla$hback$、Punpee、Salu、Anarchy Etc...。

しかし、ここでのstillichimiyaの面々が繰り出すフロウは笑点を見ているような高齢者にも親しみやすいくらいに日本語として自然なフロウだし、日本語として聞き取りやすい。

シンゴ西成は西成地区の(非ヒップ・ホップ的な人にも)言葉が届くようにラップの言葉が鮮明であると喝破したのは都築響一氏だが、stillichimiyaのこの曲でのラップは山梨、一宮の非ヒップ・ホップ的な人々にも届くであろう自然な響きだ。


…とかなんとか言って本人たちは「そんなことないっす」とイイそうだし、そんな固い内容では全然ないのだけれど。


このMVなにがいいってメンバーのカオ、表情なんですよ。

BIG BENのこのカオとか(落語家ぽい。好楽に似てるかと思ったけど、今日『笑点』みたらそれほど似てなかった)。


Mr.麻呂のこのカオとか。


サイコーです。


トラックもいい。
ヴォードヴィルなコーラスのヒップ・ホップということではJurassic 5「The Influence」を思い起こしたりも。


アルバム『死ん­だらどうなる』。まだ買えてないですが、はやく欲しい。早く聴きたい(下記のリンクからポチっとしてくれたら嬉しいデス)。

死んだらどうなる
stillichimiya
Mary Joy Recordings
2014-07-09



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