every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

BANKSY IN BRISTOL

2019-12-13 | 旅行記
2019年6月に英国を旅したことはお伝えしたとおりですが、その目的のひとつにバンクシー(BANKSY)の作品を実際に観てみたいというのがありました。


これは東ロンドン・ショーディッチ (Shoreditch)で撮影したものです。
今ロンドンで一番クールなエリア(って表現…)なので滞在中に何度も通ったのですが、通る度にガイドされたツーリストが大勢見物してましたね。

此方はバンクシー(BANKSY)の地元=ブリストル(BRISTOL)。
ジャマイカ系の人々が多く暮らすセントポール地区の中心にある床屋さんに1999年頃に描かれた初期バンクシーの代表作ともいえる作品です。

床屋の手前は公民館的建物でして地区の中心地です。
テディ・ベアが3人の機動隊隊員に向けて火炎瓶を投げている絵は”ウインターストーク・ロードで開催されたイベントで、このイベントに機動隊が突入し、パーティを攻撃 *1”したことが契機となっているようで、ブリストル・アンダーグラウンドの象徴ともいえる作品を街の中心地に描くことでメッセージを伝えるのだという意図が現地にいくとより明確に伝わってきました。

女王を描いたこちらも有名な作品=” Queen as Ziggy Stardust”。

上記の”Mild Mild West”と違ってこのデビッド・ボウイのようなメイクをしたエリザベスは白人が中心の地区の一角に描かれています。
ちょうど緩やかな上り坂になっているのですが、街の中心部へ行く方向はこの写真だと奥から手前の方向になるのですが、坂の傾斜的に視線をちょっと上に向けないと気が付かないような位置に描かれていました。
気が付きにくい位置に描くというのは非合法なヴァンダリズム・アートだからというのもあるかとは思いますが、ガイドブックに案内されて見つけるのではなく街を暮らし歩く中で気が付けというバンクシーの街へ対する眼差しとメッセージが聞こえてくるようです。


セントポール地区の一角に描かれたワイルド・スタイルな初期バンクシーの作品。
ブリストル・セントポール地区には他にも様々なグラフティ/エアゾール・アートがありました。MASSIVE ATTACKの3Dが描いたという絵もあったのですが、見つからず(もしくはこれがその絵だと確信できず)…。

Wall and Piece【日本語版】
Banksy(バンクシー)
パルコ
2011-07-07







次回はそういったブリストルのグラフティ/エアゾール・アートをもっとご紹介できればと思います。




因みにこれは2019年春先に都庁に展示されて「バンクシーだと思われる作品」です……。



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