

灼熱の太陽の下、主力選手たちが上がって
スタンドにも誰もいなくなった神戸サブ球場。





泥だらけになって繰り返されるノック。
秋季キャンプにも呼ばれない、二軍の試合にも出場できない、
そんな彼に待ち受けるのは、ただ浴びせられる打球の数。
ここでケガでもしてしまえば、たぶん違った道に向けられたのかもしれない、
しかし大学日本代表のキャプテンを務めた彼は、
多少の逆境にもめげずに、今の状況に耐えてきました。



頬はこけ、髪の毛が抜け落ちる努力を重ねた日々。


2009年秋季キャンプのメリハリを付ける号令や

2010年秋の北神戸での少年野球教室、冬の阿部野橋での募金活動など、
彼自身もやるべきこともやってきました。
その彼に突き付けられたのは、
2011年11月8日。
オリックス野球クラブより戦力外通告。
誰も注目されないまま、静かに名簿から消えていきました。
ただ、これまでチームとコーチが彼に掛けた時間と労力は
決してムダだったのではなく、一野球人として当然のことをやってきたまで。
でも、彼に費やしたコーチ陣、スタッフの労力は
今後、彼より将来可能性のある選手に費やした方が得策なのです。
それが、生きるか死ぬか、天と地の境界で争っている、人生を掛けた職業野球、
それがまさにプロ野球。

お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
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