Other side of WILDCAT TOWN

数年ぶりに再開したキャンプ。

古い物の魅力

2016-04-07 00:25:07 | Other
古い物の最大の魅力、それは手がかかること。
そう不便なところ。

例えば今なら音楽やラジオを聴くにはiPhoneを指で数回タッチすればお好みの曲や局になんの苦労もなくアクセスが可能だが、おじさんの若い頃はレコードやカセットテープ、アルバム聴くのに裏表ひっくり返したり、またレコード針を気にしたり、カセットのヘッドのクリーニングや延々拭いても拭いても取れないレコードのホコリとの戦いに青春の一ページを捧げたのよ。



またラジオに関してはまだテレビすら存在しなかった東北の山奥では唯一の娯楽であった。
秋田にテレビが普及したのは平成になってからだと記憶している。

深夜放送、そうオールナイトニッポンやパックインミュージックを聴くのにひたすらチューニングダイヤルをコンマ数ミリの微調整に余念はなく、ぴったり周波数があったとしても数十秒のサイクルでノイズが酷くなったりと、とても聴けるようなものじゃなかった。

ちなみにニッポン放送や文化放送など東京から飛ばされる電波は上野から急行津軽で10時間とかの僕の田舎では日中は聴くことすらできません。
夕方6時過ぎくらいから少しずつ入り出し、やっと聴くに耐えうるようになるには7時頃まで待つ必要があった。

で、なんのお話でしたっけ?

そうそう、古い物の魅力ね、
不便さというのは言い換えれば「操る楽しさ」なんですよ。
ガンダムが誰でも操縦できたらアムロなんかいなくても良かったわけだし、ニュータイプ?なにそれ?な話になってきちゃうでしょ?
え?少し違う?

便利な物ってとても素晴らしいんだけど、それに慣れちゃうと空気のような存在になって、その物自体の思い出や印象って後々に残らないのよ。
あぁ、小学生の時の空気って良かったよなー!
ってならないでしょ?

だから一つでもいいからちょっと不便な物を持っていると幸せな気持ちになるからお気に入りの「何か」を見つけてみてはいかがだろうか。

今ならiPhoneを捨ててガラケーにするとか、家電をダイヤル式の電話に変えるとか、ブラウン管のアナログテレビにしちゃうとか、二層式の洗濯機を買っちゃうとか、ね!
そう、不便な物がいいのよ!


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