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夢のきざはし

書は言を盡さず 言は意を盡さず

鏡文字。

2004-11-30 00:00:00 | 過去百景

吐き出したいことが、多分あるんだと思うけれど
形にしようとすると其れを拒む自分もいて
それでも記そうとするともう、記号でさえないものが並ぶことになる。

ぐるぐるとジレンマが堂々巡り、廻るだけの円ならば
辿り着く場所があるはずがない。


分かっていて、なお廻る。
どこかで伝わらないでくれと思っていることを自覚しながら。


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もくろみ。

2004-11-22 00:00:00 | 過去百景

得てしてもくろみというものは、立てたが故に失敗するものだ。
初めから何もかも、考えないで進んでしまうほうが、少なくとも私は上手くいくような気がする。
もくろみ通りにやろうとすればするほど、全てが遠ざかる。


そうして重い泥だけが残る。


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しがらみ。

2004-11-14 00:00:00 | 過去百景

自分以外の他者が存在するということは、例えそれが唯一人であったとしてもそこには人間関係というものが生じてくる。
その関係が、どうしても我慢ならなければどうにか打破しないとどうにも進めないし
打つ手が見当たらなければ、逃げるという策もある。
逃げるというのは言い方がおかしいか。
逃げるというよりは、全てを断ち切るというべきか。

それが電脳世界であれば接触しないことなんてわけもない。選ばなければそれで終わりだし、そもそも接続しなければ気配さえ届かない。
でもリアルはそうは行かないわけで、だからこそ皆思い煩うのだろう。
ただ、何か模索するわけでもなく、断ち切るほどのこともせず
ぬるま湯に浸かっているようにして自分の傷を舐め続けているのでは、何処に進める筈も無い。

重い泥は自分の手で払わなくてはなくならない。
それは強者の理屈ではないはずだ。


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見たいもの。

2004-11-08 00:00:00 | 過去百景

見えるわけでもないのに、ずっと何を見ているのか。
もしかしたらそこには既に、何もないかもしれないというのに。
それでも、影を捜さずにはいられない。

まるで取り縋っているようだ。


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偽り或いは。

2004-11-07 00:00:00 | 過去百景

秘密というか、オフレコであることを知っていても
一番知っていなければならない人に言えずにいる。
告げれば多分、告げられたほうは確実に苦しいんだ。
だから笑う仮面を取り付けて口を噤む。


「本当のこと」が最上だとは限らない。
でも
口を噤むことが最上とも思えない。
ならばと眼も耳も塞いだとしたって
「本当のこと」は厳然として其処に有る。

「本当のこと」なんて、なければいいだけの話なんだけれど。まったく。


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