今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

人づき合いの断捨離セラピー

2012-01-21 17:16:48 | 出版物

断捨離セラピーの第二段が出た!

以前ご紹介した1作目は、
漫画家あいかわももこさんの断捨離体験談。



エピソードの裏に込められた想いがひしひしと伝わってくる、
とっても奥深い作品だった。☆☆☆



今回出版されたのは、
その名も「人づき合いの断捨離セラピー」。



主なテーマは人間関係だ。

あいかわさんは、
「断捨離をつきつめると最終的に母娘関係に行きつく」…という
ひでこ先生の言葉が、最初はよく分からなかったとのこと。

それは私も聞いたことがある。

セミナーではたくさんの質問が出されるが、
表面的な現象は異なれど、
その根っこは母娘問題だった…というケースは実に多い。

母娘問題というのは、
多くの女性が抱えている、普遍的テーマなのかもしれない。

そのデリケートな問題に、あいかわさんは切り込んでいく。

母子関係は、人間関係の原点であり、
最もプライベートな領域だと思う。

そのことについて描くというのは、
自分の偽らざる内面をさらけ出すということ。

勇気と潔さの賜物だ。


…だが、ダンシャリアンは、
この難しい自己開示を、案外すんなりやってのける。

断捨離セミナーで、全く初対面の人たちを前にして、
多分、友人にもなかなか話さないような心の葛藤を、
平気な顔でシェアするダンシャリアンを何人も見てきた。

断捨離でモノと向き合ううちに、
心の奥底に沈んでいた問題が浮かび上がり、
無視できなくなる。

そして、「私が捨てられない本当の理由はこれだったのか!」と悟る。

一度納得すると、あとの展開は速い。

自分にとって不要・不適・不快なモノは手放す…と決意しているから、
たとえそれが目に見えない心の問題であったとしても、
不要と判断したら、固執したくない。

できるだけ手っ取り早く処分して、
身軽でごきげんな自分になろうとする。

そして、その体験があまりにも新鮮で、心浮き立つものであるため、
誰かにシェアしたくて、たまらなくなるのだ。

おまけにシェアされた相手も、
大いに触発されて自分の内面を見つめ始める。

さらにその人が、自分の変化を語り…と、
ダンシャリアン同士が次々と連鎖反応を起こしていく。

これが「断捨離って感染するらしいわよ、怖いわね~~」と、
ちまたで噂される所以だ


あいかわさんも、自分の体験をシェアすることで、
より多くの人が母娘問題の鎖から解放されることを信じておられるのだろう。


編集者S本さんとの会話を通して、以下のようなエピソードが語られる。

本当に欲しかったのは、便利でも効率でもなく、時間。

ついつい借りっぱなしにする理由。

断捨離のリバウンドは、失敗ではなく勉強。

モノは使わずにしまっておいても、どのみち劣化して使えなくなる。

それなら、今、使える人、役立ててくれる人のところへ。

図書館を自分の本棚にしてしまえば、蔵書はいらない。

感謝の気持ちは心を込めて伝える。

子供の頃の思い込みは間違っていることもある。

片づけ下手だという思い込み、本当に正しいのか。

いくつになっても、人は母に愛されたい。

親から受け継いだいろいろな考え方。

自分の人生に不要であれば、愛情だけ受け取って、
考え方そのものは、断捨離してもいい。

親の思い通りに生きなかったからといって、
罪悪感を背負う必要はない。




私が一番、心揺さぶられたのは、

親の手のひらに、座っている女の子の絵。


あどけない表情に無防備な姿、

おそらく自分が守られていること、愛されていることを知っているのだろう。


私達は成長するに従って、愛されていたことを忘れてしまう。

注いでもらった愛情やしてもらったことよりも、
してもらわなかったことや、不足だった点にばかり焦点を当てる。

そして「私は愛されていなかった」と思ったりする。


だけど違うんじゃないかな…。

親は確かに愛していた。

ただ親も1人の不完全な人間なので、
無条件でパーフェクトな愛し方はできなかった。

それでも愛していたことに変わりはない。


そんなことを一瞬で感じさせてくれる絵だ。

(ちょっとちびまる子ちゃんに似てるけど・・・)



母娘問題…と聞いて、なにか引っかかりを感じた方には、

是非お奨めしたい1冊だ。



ブログランキングに参加しています。
↓クリックで応援していただけますか?


 ◆やましたひでこ・オフィシャル・ブログ
断捨離」〜断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵
http://ameblo.jp/danshariblog/


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (momoko)
2012-01-22 14:15:19
拙書ご紹介いただきありがとうございます。
感想を直接聞けることはあまりないので、とても力になりました。いろいろと感じて下さって大変嬉しい限りです。
私は漫画を描きながら自分と向き合っているのですが、描くということで自分の中から吐き出しているような気もします。
これもひとつの断捨離なのかもしれませんね・・・。
Unknown (なみ)
2012-01-22 22:20:26
母子関係・・やはり、行きつくところは
そこですよね。
プラチナセミナーで、まさに!!そこを学んできました。

そして、ひでこ先生に具体的な悩みも相談させていただいたその夜・・ある意味、自分の中での母子関係に一つピリオドを打って来ました。

今は、解放感でいっぱいです。

ダンシャベリ会で、少しでもシェア出来たら
嬉しいです。

あ、そしてミッションも無事、遂行できました!!

さすが断捨離
素晴らしいシンクロ具合でした。笑
Unknown (momo)
2012-01-28 18:13:09
>momokoさん、作者さんからコメントいただけるなんて、とても光栄です。
momokoさんの本は、お笑い系のテイストを備えていながら、実はとても深い内容を扱っていると思います。
自分を飾らない、とても正直な自己開示だから、たくさんの人の心に届くのでしょうね。
枕元の本棚に置いて、時々読み返しています。


>なみさん、解放感でいっぱい!…なんて素敵。
断捨離を求めている人が知りたいのは、本当はお片づけの方法じゃなく、しがらみから解放されて自由な気持ちで生きる方法なんでしょうね。
母子関係の話なら、私も負けていません^^。
いつかシェアいたしましょう。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。