司法修習備忘録

多忙な司法修習にめげず、最低月1回、メモを残そうと思います。

導入修習5日目

2015年12月08日 | 日記
1 勾留演習
被疑事実や聞き取り調査の結果資料を渡されて、当日までに勾留の可否を各自検討。
当日は5人グループで検討結果を持ち寄って議論し、発表。教官からダメ出しを喰らう。

学んだこと
・全治3カ月は立派な公判請求事案。決して軽微ではない。
・被疑者の主張と被害者の調書が食い違うと、裁判官は罪証隠滅等を疑い、勾留請求を認めたくなる。

2 主張整理演習
事前に一件記録を渡され、問題文とともに読み込む。
当日はこれまた5人グループで、意味不明な準備書面を解きほぐし、要件事実に整理していき、立証方針や釈明事項等を定めていく。
それをわずか80分で行い、A4用紙5枚以内にまとめ、翌日の朝、代表者が提出する。
代表者に恥をかかせるわけにもいかないので、みな必死である。
他のグループの意見も聞いてみると、自分のグループでウンウン唸っていたことがバカらしく見えてくるのだが、かといって議論の方向が定まっているところをへし折るわけにもいかず、なかなか悩ましい。

3 刑事弁護起案
導入修習中は一つの事件しか扱わないという予告通り、授業と同じ事案の続きが出た。
被疑者が起訴されたので証拠開示請求やら予定主張の設定やら最終弁論の想定やらする、という事前課題と同じようなものが出た。
しかも、事前課題と同じく、解答用紙の型が決まっている。なので、ある程度書くと埋まってしまい、それ以上書けない。
なので、私は早々に書くことが無くなり(私の理解度が乏しいというのもある)、持ち込み資料を漫然と見ているありさまであった。
大変に緩い。インターネットさえ使わなければOKという緩さである。
民事総合の疲れが出たのか、寝ている人もそれなりにいた。

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