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CANTUS OMNIBUS UNUS

Cantus popli,cantus mundi.
Cantus omnibus unus.

ルヴォンスレーヴ……

2013年09月15日 22時50分31秒 | 生存報告

「風立ちぬ」を観てきました。
ジブリを映画館で鑑賞するの初めてでした。
いやあ嬉しい。

毎度ながら小学生並みの感想ですいません、

すごくいい映画でした。 


こういう大人の味わいのあるアニメ、とてもいいな。
駿の最後の長編作品となるらしいですが、
子どもだけがみる漫画としてのアニメーションから、
おとなも楽しめる、あるいはおとなが楽しむドラマとしてのアニメーションへ、と
アニメの世界をひろげたこと、偉大だと思います。

風立ちぬ、そのものが「ものづくり」の話でした。
製図板に向かう二郎の姿にアニメーター宮崎駿の姿がかぶったのは気のせいでないでしょう。
技術も芸術もart
音楽だってそうだなあと思います。
設計者と指揮者は似ている。


「夢」を追うだけでなく、愛する人を持つ「人間」の話でもありました。
だが、どちらか選ばなければならない時も来ます。
最終的に二郎は前者を選んだのだ、と僕は解釈しています。
この勇気は自分にはないかもしれない。
二郎の夢を応援し後押しするなほこに泣かされました。

駿は最後まで社会派のクリエーターでした。
戦前期の日本を描きながら、
2011年以降の日本社会にあてた「風立ちぬ、いざ生きめやも。」 
風は災厄のメタファー。(しかし、ナイスキャッチ!のチャンスがある。)
生きめやも。現代語に訳すと「生きてみようじゃないか」 ぐらいの意味になるらしい(Wikipediaより)
「め」が意思。「やも」が軽い反語の意味。

飛行機は人の歓びを運ぶことができる。
 
だが戦災がなければ飛行機は飛ばなかった。


あるいは風がなければ飛行機は飛ばない、のです。


まだ風は吹いているか?

はい。

だが君は 生きねばならん!


2013年09月07日 20時05分19秒 | 生存報告

10月まで夏休みとかいうけったいな身分をやっているもので
先月と今月で生活が劇的に変わるわけではない。
取り組んでいることも同じだ。

でも、だからこそ真夏のうっとうしい日照りがおとろえていき、
蝉の鳴き声がいつしか秋の虫のに交代していたり、
ちょっとしたものたちの変化から
季節が移ってしまったことを知る。

秋はとどまることを知らず、
ゆるやかに冬へと向かっていく。
ひとつの終わりへ。


あらゆるものが一番その真価を発揮するのは
終りへ向かっていく、その時だと思う。
だから僕は昔から秋が好きなのだけれど、
とはいえ秋の空気がまとうもの悲しさ・さびしさは耐え難い。 

 
一昨年の秋も悩みもがき、
去年の秋も心をわずらわせ、
そしてまた今年の秋も精神を痛めている。


落ち着いて秋の時間を満喫するにはまだ年月がかかるようです。


2013-6/ harmonia ensemble第4回定期演奏会

2013年06月30日 22時31分54秒 | 生存報告

6月は怒涛のように過ぎていきました。

基本的に歌ってばっか。

 

6月最後の日に、Harmonia Ensembleのコンサートに行ってきました。

彼らを演奏会として聴くのは初めて。

もちろん期待はしていたのですが、その期待を遥かにこえる素晴らしさでした。

 

 

1st

ヨーロッパの合唱音楽のステージ。

後半3曲にやられた

メンデルスゾーンのドラマティックな音楽。

ストップフォードという現代の作曲家の作品。
内声の淡いハーモニーとソプラノの切ないメロディー
自分好み 

シサスクのBenedicto
神秘的な雰囲気の曲、ぐらいのイメージを持ってたが
考えを改めさせられた。
リズミカルで祝祭感に満ちた演奏。
 

もうこのステージだけでHEは本当にすごいと思った。
決してメジャーではない隠れた名曲を魅力的な演奏でもって紹介するというのは
一流の合唱団たる要件だと思うが、
HEは間違いなく一流。

こういうアラカルト形式のステージは
演奏の焦点が見えづらくなっちゃうのかなあとかも演奏を聞く前は思っていたけど、
とんだ失礼でした。
ブラボー。 

 

2st プーランクのミサ曲ト長調

難曲だと感じた。日本でこのレベルでしっかり歌える合唱団はそんなにいないだろう…

残念ながらプーランクの書く音は僕のDNAには刷りこまれてないらしく 
これだけうまく歌えてしまうのがうらやましかった。凄い

 

3st 日本民謡のステージ

間宮、松下、武満、三善、信長。
これまた難曲ぞろいではあるが、
このステージに限ってケチのつけどころも感じた。
特に素材に比較的忠実な間宮と三善は
民謡の土着性をもう少し出せるはず。もっとはっちゃけられると思う。  

間宮の獅子舞は昨年の柏葉の演奏のほうが好みである!←

(まあ土俵が違うけど)

 

4st 非クラシックのステージ

メンバー個々の技量をこれでもか!!と見せつけられた、魅せつけられたステージ。。

高声が鬼畜級にうまい。特にソプラノ。
最終ステージなのに疲れるどころか、どんどんサエてるような
そしてテナーには音域の限界という概念がないんだろう…

スピリチュアルな歌い方もかっこよすぎて惚れまくる。。。。
リズム感いうことなし。 



 アンコールは「花」の信長編曲。
ハイレベルなグループが信長のような取っつきやすい作曲家も扱ってくれること、
信長好きとしては嬉しい。

また信長かよ!みたいに感じる人も多いとは思うけど、
日本の合唱界への貢献は「普遍性」という点において三善にも劣らないんじゃないかと思ってる

 最後にもう一回ジェリコ!(・∀・)

 

HEはCD音源やyoutubeで聞いてると
きれいだけど味がうすいというか、ソルフェージュ能力高いね、という印象になりやすいんだけど
生で聞くと、ともかくも圧倒される。 
日本を代表する混声合唱団リストに加えて良いと思う。 


 

余談だが会場の大和田さくらホール、室内合唱に最適な音響だと感じた。
天井が高く、ステージも広い。ここで歌えたらいいなあ。 


久しぶりにとてもいいものを聞いた。
音楽という芸術は一瞬で過ぎ去っていってしまうのが惜しいですね。
その余韻をいつまでも耳の内にとどめていたい。 


2013-5

2013年06月01日 23時05分34秒 | 生存報告

一度、封印したものをまたこじ開けるのは

あまり好みじゃないんだけど。

新たに場をつくるのも面倒なので…

 

月一くらいで自分の記録を取ろうと思ったんだけど、

もう6月に入っちゃってたわ。ま、いいか。

 

2013年5月

 

TokyoCantat2013にカレッジクワイアで出演した。

サイモン・キャリントン。褒めてくれた。

今年しか参加できないことが分かってたから

まあ挑戦してみてよかった。いろいろあるにはあったが。

今の日本の合唱界の限界もちょっと気づいてしまった。

合唱音楽は愛してやまないのに。

 

男声六連、めっちゃ久しぶりに聞きにいった。

楽しかった。六連はどこも一定のレベル保ってる。

 

混声六連、Roman/Impressionを演奏。

一生、忘れたくない。

でも、もっと伝えられる演奏にしたかったかも。

歌い手としてはあんま悔いないんだけど。

 

クソ飲み、これも忘れられない衝撃。

僕は音楽にどこまで捧げられるだろう?

 

美味しい店、たくさん知ってる人は素晴らしいな。

経験が必要だ。

 

葉っぱ会に入った。

メンバーが豪華。純粋に歌うことに集中できるのがいい。

学べるだけ学びたい。

 

定演期、とても人間的な経緯からパトリもすることになった。

でも振り返って、あの選択は間違ってなかったといえるようにしたい。

パー練はまだまだぎこちない。後輩は素直で、これから伸びそうだ。

 

同期との考えの差をどう埋めればいいんだろう。

誰が悪いわけでもないが、今のままですごくいい方向に向かうとも思えない。

先輩からの期待。

 

僕自身が楽しむ余裕を用意できてないのかな。

時間がほしい。

 

柏葉のことばかりだけど、勉強もちょっと楽しいかな、と思う瞬間がある。

というかじっくり机に向かえる日があるといいなあ。

しっかりしなきゃ。

 

 

 

好きな人と手をつなげた。

本当に大切にしたい。

 

2013年5月。