「風立ちぬ」を観てきました。
ジブリを映画館で鑑賞するの初めてでした。
いやあ嬉しい。
毎度ながら小学生並みの感想ですいません、
すごくいい映画でした。
こういう大人の味わいのあるアニメ、とてもいいな。
駿の最後の長編作品となるらしいですが、
子どもだけがみる漫画としてのアニメーションから、
おとなも楽しめる、あるいはおとなが楽しむドラマとしてのアニメーションへ、と
アニメの世界をひろげたこと、偉大だと思います。
風立ちぬ、そのものが「ものづくり」の話でした。
製図板に向かう二郎の姿にアニメーター宮崎駿の姿がかぶったのは気のせいでないでしょう。
技術も芸術もart
音楽だってそうだなあと思います。
設計者と指揮者は似ている。
「夢」を追うだけでなく、愛する人を持つ「人間」の話でもありました。
だが、どちらか選ばなければならない時も来ます。
最終的に二郎は前者を選んだのだ、と僕は解釈しています。
この勇気は自分にはないかもしれない。
二郎の夢を応援し後押しするなほこに泣かされました。
駿は最後まで社会派のクリエーターでした。
戦前期の日本を描きながら、
2011年以降の日本社会にあてた「風立ちぬ、いざ生きめやも。」
風は災厄のメタファー。(しかし、ナイスキャッチ!のチャンスがある。)
生きめやも。現代語に訳すと「生きてみようじゃないか」 ぐらいの意味になるらしい(Wikipediaより)
「め」が意思。「やも」が軽い反語の意味。
飛行機は人の歓びを運ぶことができる。
だが戦災がなければ飛行機は飛ばなかった。
あるいは風がなければ飛行機は飛ばない、のです。
まだ風は吹いているか?
はい。
だが君は 生きねばならん!