京都市下京区東塩小路高倉町8-3 京都駅2階新幹線コンコース内
「松葉 京都駅店」 【1770】
JR京都駅の2階新幹線コンコース内の一角にある、京名物の一つ「にしんそば」の元祖として名を博す、そば処の老舗店です。
松葉は文久元年(1861年)に四条大橋の袂で創業し、二代目の松野与三吉が、当時北前船により若狭に陸揚げされた貴重なタンパク源である「身欠きにしん」を使い蕎麦と融合させ、現代までその味を頑なに守り伝えている名店なのです。
場所柄古都らしい風情に浸ることはできませんが、それでも正面に飾られた大皿がはんなりとした趣を、店内に放っていました。
お品書き①
冒頭には見慣れたビジュアルの「にしんそば」が、先ず目に留まります(この出で立ちを覚えておいてくださいね)
お品書き②
にしんのイメージが強いせいか、あなごや鴨なんばんがあるとは知らなんだ(初めは普通のお蕎麦屋さんだったので当然か、、)
お品書き③
うどんも自家製角煮やあんかけのゆりね等、創作系が目立ちます。
お品書き④
丼物や天ぷら、一品ものもバランスよくラインナップされ、しかもお値段が手ごろ。
「にしんそば(鮭ごはん付) 1,500円」
メインのにしんそばに鮭ごはんと佃煮がついたセットで、蕎麦だけでは物足りない人には打ってつけといえ、また単品(1,300円)よりもお得感が断然違います。
これぞ元祖「にしんそば」
あれ?先ほどの写真とはにしんの隠れ具合が違っていますね。
その理由は後でお話にすることにして、さぁいただきましょう!
とその前に、にしんそばの正統な食べ方を僭越ながら、これから指南したいと思います。
①あわててにしんにかぶりつくことなく、蕎麦と出汁の上澄みをすすります。
②蕎麦を半分までいただいたところで、出汁が少し甘辛くなったのを感じます(まだですよ~)
③にしんの姿が現れたら、ようやく蕎麦に、にしんをからめとり口に運びます。
④ただひたすら③を繰り返し、蕎麦、甘辛の出汁、身欠きの至高の三重奏を楽しみつつ、一滴残らず完食しましょう!
蕎麦の上にドデーンとのせたり冒頭の写真のようににしんがあると、先ずそれを食べるため後になる蕎麦の味がどうしても負けてしまうので、実際の姿は沈めてあるのです。
実はおやじも最初、にしんに向かい「名物に旨い物なし」と感じ離れましたが、ただ単に食べ方を知らなかったことに気づき、それからはチョクチョク伺うようになりました。 是非指南に従って食べてみてください! 与三吉さんの知恵に驚きつつ、病みつきになることこの上なし!
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