岡山県真庭市蒜山下和1418-2 「くど (蒜山耕藝)」 【1771】
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県中部三朝町と岡山県の蒜山を結ぶ国道482号線の、県境から約7㌔岡山県側に入った蒜山中和(ちゅうか)地区の沿道沿い左手向こうに佇む、煙突のついた一見作業小屋に見える茶色の2階建てが目印の、ゆるやかなカフェレストです。
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周囲は牧歌的な雰囲気が漂ういわゆる中山間地区のど真ん中にあり、よもやこんな場所にカフェがあるとはついぞ知らなんだ。
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しかも日々は農作業を優先するため、基本的に土・日・月の3日間しか開いていません。
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高鳴る胸を押さえつつ店内へと進みます。 そこはイメージ以上の趣を放つ懐かしの田舎小屋が、プチ現代風に再現されていました。
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柱や筋交い、天井板に当時の面影がばっちり残っており、かれこれ築100年は経っているのではないでしょうか。
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オーナーの方にお聞きすると元は1㌔ほど上にあった建物を移築し、スタッフ総出でリノベーションされたのだそうです。
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今回は春の柔らかな日差しが注ぐ板張りの座敷にあがり食事を摂り、暫しまどろむことにしました。
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メニュー表①
月替わりのランチが一つと和スイーツが数種、ドリンクと、コーヒー以外はほぼ地元で採れる農作物を使用しており、その強いこだわりが見て取れます。
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メニュー表②
麦湯にクロモジ茶、梅ジュースと、遠い昔田舎のおばあちゃん家で飲んだ記憶がよみがえってきましたよ。
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「三月の定食 1,400円」
いかにも素朴な所作の定食なれど、しっかりと「作物をつくる」ところから手がかけられていることがわかり、何度も繰り返しますが田舎のもてなしを受けているような感覚を覚えましたよ。
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ジャガイモと若芽のかき揚げ、雪下人参のサラダ、大豆の醤油炒め、大根の柚子醤油漬け、土居分小采の漬物と、自然由来の調味料でシンプルに味付けがしてあるため、大地の力感をダイレクトに感じ「昔の味はこうだったよね、、」と思わずポツリ。
また味噌汁のしみ大根の深味、ササニシキの艶もちご飯も最高!
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「蒜山耕藝の特製もなか 300円」と「鎌倉ディモンシュの珈琲 500円」
オーナーお気に入りのディモンシュの珈琲は、今回中煎りのブラジル豆で、先ず鮮烈なアロマが鼻腔をくすぐり、次には酸味が舌を踊る個性豊かな一服でした。
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オーダー後に作られる最中は、もち米の味がしっかりと残るパリパリとした食感の皮と、よどみの一切ないほのかな甘さのあんのコントラストが抜群で、これならあと1.2個はイケるなぁ。 美味い!
現代社会に逆らうのではなく、本来の自然に寄り添うスタイルに立ち返る姿は、おやじの目には新鮮でうらやましく思えました。 いつかはこんな暮らしをしてみたいと思いつつ、早人生の折り返し点をとうに過ぎ、無意識のうちに羨望のまなざしで彼らを見つめていた自分がそこにはいました、、 ご馳走様! また伺います。
*農繁期及びイベント出店の際は開店日でも休業の場合があります。 専用HPがありますので、そちらでスケジュールをチェックの上伺ってください。