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圓光寺(左京区)

紅葉に勝るとも劣らぬ風情を放つ、苔庭に映える敷きもみじ。


京都市左京区   「圓光寺」    (古都探訪 90)



「圓光寺(えんこうじ)」は京都洛北にある臨済宗南禅寺派の寺院で、開基は当時文治政策を取っていた徳川家康である。



家康の命により1601年足利学校の第9代の庠主(しょうしゅ、学頭)であった閑室元佶を招き、伏見城下に円光寺を建立したことに始まり、此の地には1667年に移り現在に至る(写真は中門手前の平成の枯山水「奔龍庭」)



寺では徳川家康から与えられた木活字を用いて、後に伏見版、圓光寺版と呼ばれる儒学・兵法関連の書物を刊行し、そのとき使用された木製の活字は重要文化財として今も保存されている。



中門を潜った先に広がる「十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)」




ちなみに十牛とは禅の悟りにいたる道筋を表したもので、かつて禅僧たちの修行の場であったところ。



庭園の中央部には洛北で最古とされる池「栖龍池(せいりゅうち)」が配置され、いわゆる池泉式回遊庭園の形態を成す。



書院前に在る京都随一と称される水琴窟。    その形は縁が広い盃型の手水鉢を使っている珍しいもの。



書院の縁側の赤絨毯に腰を落ち着けひと時じっくりと庭を眺めていると、日頃の呪縛が泡のようにほどけ消えさるのを覚える。



まるで額縁に収まった一枚の絵画を見ているようだ。





庭園から高台へと向かう傾斜を巧みに利用した林縁も様々な装いを纏い、この時期ばかりでなく四季折々楽しむことが出来る。



敷きもみじに囲まれ、にっこりと佇むお地蔵さん。



いかにもフォトジェネリックな愛らしい出で立ちに、女子を中心にしたカメラマンの輪が出来、途絶えることはない。



紅葉の見ごろはもちろんのこと、散りはじめの「敷きもみじ」も趣があり、しっとりと心に染みる。


              photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ

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