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碓屋(京都市中京区)

鰻を知り尽くしたご主人が手掛ける「う飯重」はまるでキラキラ光る玉手箱のようでした。


京都市中京区三条通大宮西入上瓦町58
      「日本の料理 碓屋(うすや)」  【1818】



地下鉄東西線「二条城前駅」を下車し、出入口③から黒門通に出て三条会商店街まで下りアーケードを右に折れ西に進み、ちょうど三条大宮公園の向こう4軒目左に見える、青緑の帯タイルと暖簾のコントラストが映える、京町家の和食ダイニングです。



開店して2年ほどのお店は、天井の趣はそのままに、あとは現代風にリブートされ、看板建築の面影はそんなに残っていません。



テーブルやチェアの調度類や照明のアレンジメントを見ると、和風カフェのような雰囲気も漂っています。



通りからの淡い光がフローリングを仄かに照らし、落ち着いた空間の演出に一役買っています。



懐かしさに触れ、思わず撮ったお手洗いの流し。   タイルの色合いもさることながら、その台には足踏みのミシンが使われており、思わず「オオッ!」と唸ってしまいました(皆さんも田舎のおばあちゃん家で見たことがありませんか?)



お品書き①
元々ご主人は15年間、大阪の鰻料理店で修行された方だそうで、そのためお昼は鰻メインの構成となっています。



お品書き②
国産の鰻を使って丼が1,840円とはスバラシイ!




「う飯重 1,500円」

シンプルながら上品さ漂う出で立ちのお重を、まるで玉手箱を開けるかのようにワクワクしながら広げましたよ。  ブラボー!♪



一の重。
小技が効いたメインの炊き合わせは人参、椎茸、蓮根、牛蒡、南瓜、大根とフルラインで、下には茄子の揚げひたしが隠れ、横は合鴨ロース等々、さらにおばんざいには欠かせない出し巻きが2つと、ギュギュっと高密度で暫し見入ったほどです。  凄い!

そのすべてが食材に合わせたメリハリのある味わいで、もちろん出汁の引き方も完璧で、これだけでもお値段以上の価値は十分ありますね。



二の重(う飯)
センターにチョコンとかわいらしい鰻がのるまぜご飯で、小さくてもしっかりと主張をし、これだけでも甘辛の鰻ダレが手伝って、パクパクッと平らげることができます。  美味すぎる!


鰻だけにとどまらず、おばんざいのクオリティーも秀逸であり、1つで2度美味しいとはまさにこのことですね!   またしても三条会商店街に個性的なお店が誕生し、一層賑わいが加速しそうな予感がしましたよ。   またお邪魔します! ご馳走様!

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