京都市上京区今出川通千本西入ル南上善寺町164
「静香 (シズカ)」 【1999】

京福電鉄「北野白梅町駅」を下車し出入口②から今出川通に出て、北野の天神さん方向へと東進し、途中左手に天神さんの一ノ鳥居を仰ぎ見つつ千本今出川角手前まで進んだら、その右手に見える、赤枠で囲ったガラス窓がレトロ感たっぷりの、静かな喫茶店です。

ドアを開け真っ先に出迎えてくれる、これまた年季の入ったドイツ・プロバット社製の焙煎機。 稼働中には店内の隅々まで、珈琲の芳醇な香りが充満するのでしょうね。

ランシェードに浮き出る白い漆喰の天井と、モスグリーンとくすんだ青のベルベットの椅子のコントラストの妙が、時間の経過を静かに物語る店内。

一旦奥へと進み、踵を返し玄関に視線を落とします。 古めかしいコーヒーメーカーやストーブ、小物類もしっとりとした雰囲気を演出するのに一役買っています。

坪庭の名残と思われる小さなスペースも、洋風仕立てでシンクロしています。

片隅に鎮座するレジスター。 創業が昭和13年ということですから、その頃活躍したものと思われます。

メニュー表①
モーニングのメインは3種類のホットサンドの中からチョイスします。

メニュー表②
フード類もパン系が主体で、後はパスタ、オム、カレーとコンパクトな構成です。

メニュー表③
コーヒーの淹れ方はもちろん昔主流だったサイフォン式です。

「フルーツサンド 450円」
大粒のフルーツが数種類入り、生クリームも溢れるほど詰まったご機嫌なフルーツサンドで、それでいながらしつこくなく、フルーツの爽やかなコントラストが味わえ言うことなし! (⋈◍>◡<◍)。✧♡

「ドリンクセット 200円」
一口ふくむとガツーンと苦みが押し寄せてくるストロング系の一服で、昔の喫茶店のコーヒーって何処も、こんな感じのテイストでした。
昔をなぞったその味わいに、小さいころ父とよく訪れた喫茶店の情景が、鮮明によみがえってきましたよ。 今でもホットケーキやサンドを、必死でかぶりつく僕の顔を眺めている満面の笑みを、忘れることはありません。
☆付近のお出かけスポット・北野天満宮、平野神社、西陣のしっとりとした街並み。