京都市上京区真如堂前町117 「御所 雲月(うんげつ)」 【1690】
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京阪「出町柳駅」を下車し、出入口③から今出川通に出て鴨川を渡り、河原町今出川交差点まで西進する。 そこから2筋目の寺町通を左に折れ下り、程なく右手に見える厨子二階の京町家が目印の、京料理専門店です。
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暖簾を潜り格子戸を引くと、そこにはしっとりとした趣きのある空間が漂っており、暫し佇み見入ってしまいました。
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更に雰囲気を奥深いものにしているのが此のお香。 いかにも料亭らしい香りが、訪れる人の心を和みの境地に誘ってくれます。
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一角に並ぶ雲月自慢のお土産の数々。 その代表的な「小松こんぶ」は、京都府下お土産ランキングで、常に上位を占める人気商品なんです。 更に急上昇なのが、お蚕さんのような丸い器に紅い紐をあしらった、数量限定の「わらび餅」なんだとか。
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床の間のさりげない所作にも、京都らしい雅さを感じずにはいられません。
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客間。 2間続きの和室に、掘りごたつ式のテーブル席が設けられています。
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障子の雪見窓からは柔らかな日差しが入り、室内の灯りと交差して、独特の風情を放っています。
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坪庭。 簡素な設えながら、計算された美が、そこにはあります。
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お品書き。
昼夜合わせてのお品書きで、いかにお昼がリーズナブルかが、見て取れます。
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「組膳 1,200円」
丼に御椀、お漬物とシンプルな構成ながら、どこかしら料亭の、威厳を感じるのはおやじだけでしょうか。
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穴子のおろし天丼。
口の中でホロホロと溶ける衣と穴子の揚げ加減はさすがといえ、その後旨味だけが余韻として舌をくすぐり、明らかに丼の域を超えた逸品に仕上がっています。 旨い!
また京野菜たっぷりのお味噌汁も塩梅が絶妙で、丼に勝るとも劣らない設えでした。 旨すぎる!!
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デザートのわらび餅。
口腔の粘膜に触れるその心地よさは享楽的でもあり、それを包むきな粉と黒蜜のタッグも秀逸で、今までおやじがいただいたわらび餅の中でも1.2を争う逸品でした。 凄い!!!
始め敷居の高そうなイメージがありましたがそれ程でもなく、僅か1,000円チョイで京懐石の神髄を垣間見えるとは、「参りました!」と唯々頭を垂れるのみです。 マジ次回は夜の懐石料理を食べに伺いたくなりましたよ。 ご馳走様でした!