京都市上京区真盛町706 「グリル 彌兵衛 (ヤヘイ)」 【1898】

京福電鉄「北野白梅町駅」を下車し、出入口②から今出川通に出て、千本通に向かい東進する。 途中北野の天神さんの一ノ鳥居を左手に仰ぎつつ通り過ぎ、上七軒の交差点まで来たら、くの字に左に折れ参道に入り、その約250㍍先右手に佇む、京町家風の家屋にオレンジ色の暖簾が映える粋な洋食店です。

花街の艶やかな風情香る石畳が続く参道沿いは、独特の趣に溢れ、古都の中でも隠れた名所の一つとなっています。

紅茶色に統一された店内もシックでアダルトな雰囲気が漂い、落ち着いて食事を摂ることができます。 また壁面に飾られた舞妓はんと芸妓はんの扇子も、上七軒ならではです✨

カウンターに陣取り、シェフの手さばきを眺めるのも良し、小グループでテーブル席に着くのも良し、はたまた個室でおしゃべりに興じるのも良しと、様々なシーンで利用することが可能です。

チョイ戻って玄関先には、本日の日替りがアナウンスされています。

ランチメニュー表。
あとはオムにパスタ、ビーフステーキとシンプルな構成です。

日替りの「煮込みハンバーグ 1,200円」
メインのプレートにはハンバーグとサラダ、サイドには舌触りの秀逸なポタージュスープにこんもりご飯と、しっかりと愛情をかけられていることが分かり、心がホッと和みます。

握りこぶし大の煮込みハンバーグはソフトな食感でジューシーさに溢れ、ソースも肉の旨味を損なわないよう穏やかな塩梅で、ご飯が進むことこの上なし! しかもソースに使ってある隠し味の味噌が全体をオリエンタル風に纏めてあり、そのきらめきのアイデアに脱帽です。 美味い!
花街という場所柄、ディナータイムはそれなりのお値段がしますので、気軽に味わえるランチタイムに出向き、また違った京都の雰囲気を味わってみるのも一興と思います。 聞けば先日、修学旅行生の小グループを、タクシーの運転手さんが連れてこられたそうで、通り一辺倒ではないその計らいに、さぞや中学生は思い出深いひと時を過ごせたろうと推察しつつ、お店を後にしました。
☆付近のお出かけスポット・北野天満宮、平野神社