京都市伏見区淀池上町136-14 「大扇食堂」 【1457】

京阪「淀駅」を下車し(競馬場側)、高架橋に沿って南西方向へ道なりに約400㍍下った左手路地にひっそりと佇む、赤い外壁が目印の小さなトラットリアです。

シックな色合いの店内に入ると、厨房を囲むようにカウンター席が設けられ、外観から受けるイメージとのギャップに始め、少々戸惑いましたよ。

その奥にはテーブル席が数席あり、特にカップルには最適のスペースといえるでしょう。 尚収容能力は約20名程です。

メニュー表。
ランチメニューはリーズナブルな1,600円までのメニューが3つと、コース料理の3,800円が1つの、4種類となっています。
さて今回その中からチョイスしたのは「Aランチ 1,600円」ですが、下記の写真は全て1人前ですので悪しからず。

先ずは「前菜の盛り合わせ」
多品種の野菜の他にフリッタータ、鶏ハム等バラエティーに富み、この前菜だけでも20種類以上の食材がダイナミックに使われており、その力強さとリズム感に圧倒されます!

「自家製パン」
ファカッチャ、ライ麦パン、クルミとレーズン、黒ゴマと、バスケット一杯に盛られたパンに、思わず目が点になりましたよ。
もちろんいずれも力感に溢れ、且つそのシンプルな味わいに食が進むが、2~3個に留めておかないと、後で大変な目にあいますので、ひとまずセーブしておきましょう。

メインの「本日のパスタ・卵白入りトマトソースパスタ」
爽やかな酸味のトマトソースと円やかな卵白とパルメザンが、非常に高いレベルで融合しており、トータルバランスが秀逸! もちろんパスタも、完璧なアルデンテで言うこと無し!
また量は普通かなと思いきや、見た目以上にボリュームがあり、後からズドーン!ときましたよ!

「ドルチェ」
スッキリとしたラムレーズンアイスと、円やかなプリンの後ろに、甘さを押さえたリンゴのタルトが隠れており、その最後まで決して手を抜かない姿勢には好感が持てるが、もはや完全にギブアップ状態です。

アフターの珈琲も含め、このクオリティーとボリュームで1,600円は正に驚異的といえ、しかもシェフはかの有名な、烏丸高辻の「ラットンゾーロ・ゾーロ」のオーナーであることを鑑みると、「神レベルの安さ」といっても過言ではありません。
場末の雰囲気漂うこの場所に、鮮烈な光を放つ小さなバルに、おやじは完全に魅了されました。 ご馳走様、また来ます!
追伸:自家製パンはお持ち帰りできますので、セーブした方が無難です(もちろんおやじも、そうしました)