京都市上京区馬喰町897 蔵A
「カステラ ド パウロ (Castella do Paulo)」 【2566】

北野の天神さん一の鳥居の、東袖御前通に控える、蔵造りが目印のポルトガル菓子専門店です。

日本で誕生したカステラはポルトガル生まれであることは誰もが知るところですが、ショウケースに並ぶ様々なお菓子を見ると、ほぼ初めて目にするものばかりでチョイ戸惑うおやじ(笑)

重厚な梁が直線的に行き交い、その歴史の重みが宣教師により伝えられたカステラのルーツと重なり、独特の趣を放つ店内。

2階のカフェスペースには、ポルトガルの食器や伝統衣装が飾られ、今まで体感したことの無い異国情緒を覚え、遥か彼方の国を少し身近に感じることができます。

カステラのもととなった”パォンデロー”を作る、昔ながらの木製泡立て器。 解説によると、2人でおしゃべりをしながらのんびり約1時間掛け、泡立てるんですって。

パォンデローは洗礼式や結婚式などの大切な行事に欠かせることの出来ない伝統的なお菓子で、、、

16世紀、ポルトガル人宣教師により長崎に伝えられたのが始まりとされ、、、

一言にパォンデローといっても、卵、砂糖、小麦粉のみを使うこと以外は、地方により配合や製造方法が違い、、、

その中の代表的な3地域のパォンデローを、お店では扱っているそうです。

「食文化比較プレート 720円」+「ブレンドコーヒー 450円(セットで▲100円)」
それぞれの風味や個性の違いを楽しむならコレ❣✌✌ おやじは車のため無理でしたが、許せるならポートワインと一緒にいただくのが”オススメ”だそうです🍷

上段:ベイラルトラル地方のパォンデロー
下段:左からミーニョ地方、オリジナルのカステラ、エストレマドゥーラ・リバテージョ地方
ミーニョは大きな素焼きの型でしっかり焼き上げたもので、仄かな甘みのふんわりとした食感が持ち味で、一番ワインに合うかも。 オリジナルは長崎の松翁軒で修業した店主がポルトガルでさらに磨き、力強さを備えたコクが自慢の逸品。 リバテージョは銅鍋型で焼いた、現地の塩がほんのり利いた半熟タイプの新食感が楽し。

ベイラルトラルは小ぶりの素焼きの型で濃厚な蜜状の半熟に焼いたもので、ねっとりと官能的な食感が上質のプリンのようでもあり、おやじはこれが一番気に入ったかな👍👍👍
他にもケーキやビスケットにビファーナランチもあり、一度では到底網羅することの出来ないディープな食文化が堪能でき、幾度か通うことをお勧めします。 是非!
☆付近のお出かけスポット・北野天満宮、上七軒