いつでも物見遊山

ここ数年で撮り貯めたミリタリ系写真をぽつぽつと。

2002年度海上自衛隊国際観艦式(6)

2007年03月05日 21時35分56秒 | 海上自衛隊
横須賀に停泊していた外国艦のうち、最後となるインド海軍のフネを。


インド海軍デリ級駆逐艦 「MYSORE(マイソー)」
全長163メートル 排水量6,700トン
その設計にはロシアの技術者が協力したそうで、武装もロシア製のものが多い。


自衛艦の5インチ砲とほぼ同じ大きさの100mmAK-100艦載砲
30~50発/分の発射能力を持つそうな。


KT-184ミサイル発射筒
片側8基ずつ、計16基も装備。


マイソーの艦尾部。
後部甲板にはヘリ搭載用格納庫が二つある。


格納庫の片側に収納されていた多目的ヘリコプターHAL Chetaks
Whitehead A244S魚雷を2基搭載可能とのこと。

さて、2002年国際観艦式の紹介は今回でおしまい。
他に横浜新港に停泊している護衛艦やチリ国軍の帆船もあるのだけど、割愛。
次回は何にしましょうかね。


2002年度海上自衛隊国際観艦式(5)

2007年03月01日 21時53分09秒 | 海上自衛隊
今回は誰もがまさか見れるとは思わなかったフネを。


この時はパンフにも「ロシア潜水艦B345」としか書かれていなかったが、外観から察するに「キロ級」潜水艦ではないだろうか。
1980年以降に建造されたディーゼル機関の潜水艦で、ロシア国内用や輸出用に様々なタイプが作られており、
輸出タイプは東欧諸国及びインドに輸出されているとのこと。


533mm魚雷発射管を6門備えているという、ロシア海軍旗がはためく艦首部。
潜舵が確か艦首部にある筈だけど収納されているのかな?


フラットな甲板。「たけしお」と違って安心して歩けそう。
対空ミサイルを装備している型もあるそうだが、この艦にはないのだろうか?


スッキリとした後部甲板。
乗降タラップの前でAKMを持った水兵さんが警備していた。
弾装も付いてるので、無理に乗ろうとすると撃たれるよ。

このような形でロシア潜水艦が日本に堂々と姿を現すのは初めてかも?
これと同じ位置に「高速ミサイル艇R-18」(タランタル級高速ミサイルコルベット?)も繋留されていた。

こうして見ると2002年の観艦式って凄いメンツだったんだな。
次回はこれも珍しいインドのフネを。

2002年度海上自衛隊国際観艦式(4)

2007年02月25日 19時11分26秒 | 海上自衛隊
2002年の国際観艦式の参加艦艇から、今回はロシア海軍所属艦艇を。


「ロシア海軍スラヴァ級ミサイル巡洋艦「VARYAG(ワリャーグ)」
国際観艦式の中でも最大クラスの参加艦艇。
配布された海自の資料には全長187メートル、排水量11,370トンとある。
隣の「くらま」が159メートルで5,200トンだからダントツの大きさ。


SS-N-12SSMミサイル連装発射筒が圧巻。
ここに係留されている艦艇の中では最強の攻撃力だそうな。
それが米軍基地に矛先を向けて泊っているのだから、平和だなあ。


威風堂々な艦橋構造。
この艦も元々は「チェルヴォナヤ・ウクライナ」というスラヴァ級ミサイル巡洋艦で、1993年以降に「VARYAG」と改名されたとのこと。


発射速度は35~45発/分というAK-130 130mm連装艦載砲。


前甲板左右に据え付けられたSS-N-12連装発射機がスラヴァ級の特徴だそうな。
左右に8基づつ、合計16基もの大型対艦ミサイルを備えている。

大きさと風格は素晴らしかったけど、よく見ると細部が結構くたびれていた。
手すりにはオイルがべっとりと付いていたし。(これはいたずらか?)

次回は同じくロシアの潜水艦を。

2002年度海上自衛隊国際観艦式(3)

2007年02月23日 22時06分15秒 | 海上自衛隊
自衛艦の最後は潜水艦を。


海上自衛隊潜水艦「たけしお」
現在はもう現役を退いている(?)「ゆうしお」級潜水艦。
排水量:2,250t 全長:76m


セイル部。ぬぼーっとした面構えだが、いかにも潜水艦っぽい。


セイルを真横から見る。
潜舵の上の通用口は、反対側のドアも開いているので向こうが見える。
潜舵の端に立てられているアンテナはUHFかな?


艦尾方向から。
黒光りする艦体が美しい。ああ勿体無い・・・。
艦底を見たければ呉の記念館まで行かないとね。

次回からはるばるやってきた外国艦艇を。

2002年度海上自衛隊国際観艦式(2)

2007年02月22日 21時19分26秒 | 海上自衛隊
今回は同じく海上自衛隊護衛艦から「いかづち」を。


海上自衛隊では最も数の多い汎用護衛艦(DD)の「いかづち」。
停泊位置が良くないので全身像は撮れなかった。


後部ヘリコプターデッキには艦載ヘリのヘリコプターSH-60Jが着艦していた。


「いかづち」の62口径3インチ速射砲(Mk75)
イタリアOTOメララ社製速射砲で、最大80発/分の発射速度だそうな。
なんか小さくて可愛い感じ。


艦載ヘリコプターSH-60J。
各種対潜センサーを備え、対潜魚雷も2本搭載可能だそうな。
海自のヘリは真っ白でとても綺麗。

次回はこの「いかづち」の隣に繋留されていた潜水艦を。

2002年度海上自衛隊国際観艦式(1)

2007年02月19日 14時59分13秒 | 海上自衛隊
もう5年も前の写真になってしまうが、2002年度は通常3年に一度開かれる海上自衛隊観艦式が、
この年は海自発足50周年記念とやらで広く海外からも軍艦が招待されて近年にない華々しい「国際観艦式」となった。
その折、横須賀にはまず初めてと言えるロシア軍艦艇が潜水艦も含めて数隻繋留され、極めて珍しい光景だったのでここでご紹介しておこう。

まずは海上自衛隊の護衛艦から。


海上自衛隊横須賀基地吉倉桟橋に繋留された観艦式参加艦艇。
一番手前がインド海軍巡洋艦「MYSORE」。艦番号107は護衛艦「いかづち」。
艦番号144が護衛艦「くらま」。その後ろにロシアのミサイル巡洋艦「VARYAG(ワリャーグ)」。
写真にな無いけど、その後ろにはロシアの潜水艦まで繋留されている夢の様な光景だった。



海上自衛隊護衛艦「くらま」
護衛艦「しらね」型の2番艦として昭和56年に就役だから、もうかなりのベテランになる。
2007年の観艦式では首相が乗り込んだそうな。


「くらま」の54口径5インチ単装速射砲
1950年代初頭に米海軍が開発したもので、海自でも大型艦艇に搭載されているとのことだが、この様な艦砲の2基装備は極めて珍しくなってしまった。
ミサイルも良いけど、やっぱり大砲が格好よい。


最近ではもっぱら垂直発射装置(VSL)に取って代わられてしまった「くらま」のアスロック対潜ロケットランチャー。
ロケットブースター付きの対潜魚雷を発射してパラシュートで着水させるシステム。


海上自衛隊護衛艦「くらま」後部格納庫
普段は艦載ヘリ「SH-60J」が格納されている。

次回は同じく海上自衛隊護衛艦「いかづち」を。