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人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

山笑う

2013年11月19日 | 友人たち
 疲れているのに体調は悪くないようだ。湯たんぽもほとんど使って
いないし、朝晩の寒さもあまり感じない。まあ、まだ寒さが本格的では
ないからだろうが。
 指の痺れもかなり薄れてきたし、膝の水もあと少しで抜けそうだ。

 年齢は仮借なく等しく誰にも被さってくる。でも気持ちが元気なのは、
好い。

 久しぶりに若狭高浜まで小浜線に乗り、車窓の山や海に見惚れた。
往復とも上天気。ふと俳句の季語「山の四季」を思い出した。

 あれは何十年前だ?コシヒカリで有名な魚沼で初めて舞台の稽古
合宿をした時だったと思う。私たちはたった6人で小劇団を運営して
いた。リーダーは脚本家で、今やメジャーとなったH氏。彼のお母様の
ご実家が、魚沼の見事な茅葺き屋根の旧家だったので、H氏は住む
人のいなくなったその家で時折執筆したり、奥様と休暇を楽しんだり
していたようである。

 やがてその縁で長岡公演が決まり、合宿をその茅葺き屋根の家で
したのだが、その折、ご近所のおじさんが突然庭先にやってきて、
紅葉の山を背景にして言ったのだ。
 「山が装う、という季語があります、秋の山です。冬は山眠る。夏は
山滴る。春は、山笑うです!」と。

 山笑う・・なんと素敵な日本語!と、その時皆で感動したのを覚えている。

 秋は「山装う(粧う)」だが、先日小浜線の窓から見た山々は、笑って
いる様だった。突然甦った思い出が、色彩豊かに青春していたからかも
知れない。

 八海山神社の神主さんがリーダーの従兄だったので、御神酒の八海山の
二合瓶をお土産に頂いたこともあったっけ。

 その後ほろ苦い思い出と共に消滅した劇団は、リーダーだった彼の手に
よって、新たな劇団として復活している。

 ヴィジョンを持たない人間に世界は築けない。今ようやくH氏との距離が
埋まったと思っている。私独自の世界が花開こうとしている。
 あ~、でももう20年早かったらなあ・・・いや、やっぱり今でしょ!

                                       
冠雪したアルプスの山々/その麓を散歩中の牛、ならぬ愛ちゃん/カメラに動じない愛ちゃん / オチャメな?愛ちゃん
    寒そ~                チト肥り過ぎ~             舐めたろか~            飯まだ?       
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