わんこ問題 愛犬の身になって考えてみよう

間違った風説風評で愛犬たちが泣いています。白衣を着た妖怪の治療でも被害を受けています。ご自分の頭で考えてみましょう。

ノミやダニ防止はフマキラ-で充分!

2007-06-15 20:02:59 | Weblog

 フロントラインは使用しないで愛犬と登山を200回以上もして、ダニ防止はどうしているのだと質問される。普通のHP【愛犬と登山 パピヨンと高山200回以上の教訓】の「 愛犬の登山技術」に下記の記述をしてある。

 「 夏山にはダニがいます。ワラビ取りに行った時に、1ミリほどのダニが100~200匹付いたことがあります。薬剤で退治すると、犬にも害が及びますから、風呂場で一日がかりで、手で除去したことがあります。大きく成長した後では、手で除去しにくいほど固着してしまいます。  

 ダニの付着予防のために、いろいろな市販薬剤を試してみて、一番効果があるのは、フマキラ-、ア-ス・ジェットおよびキンチョ-ルの家庭用ノミ、ハエ、蚊などの駆除剤ということがわかりました。安いことも幸いです。それらの商品の成分はレスメトリンとフタルスリンで同じです。  フロントラインなどは副作用が強いので、使用していません。

 登山のスタ-ト地点で下車したら、犬が地面に付く部分、すなわち、足と腹の部分だけに、フマキラ-を噴霧すればよいのです。皮膚にはつけずに、毛に臭いが付く程度にわずかでよいのです。それで、一日は大丈夫です。 」

 

 レスメトリンとフタルスリンはピレスロイド系駆虫剤で、天然の除虫菊の成分を真似て合成した化学物質で、昆虫類には神経毒で殺虫力が強い。 

 一方、人は体内で、その薬を分解してしまうので、低毒性だ。通常、大量でない限り、中毒することはない。薬剤をなめた程度なら、口をゆすぎ、家庭で様子を見ていても差し支えない。皮膚についたら、石鹸で洗い流したらよい。  

 化学的薬理学的に興味のある人には下記の記述も参考になる。

  レスメトリンのADI は0.125mg/kg/day で安全性が高い。ADI(Acceptable Daily Intake)とは、許容一日摂取量のことだ。人がその化合物を毎日摂取し続けても、安全性に問題のない量だ。一日当たり体重1kgあたりのその化合物の重さで表す。体重50kgの人なら、上記数字に50を掛けた数量のレスメトリンを毎日摂取しても安全。それを越すと危険だ。

  レスメトリンのマウス経口LD50は435~400mg/kg で安全性が高い。 フタルスリンのマウス経口LD50は 1,920~2,000mg/kgで更に安全だ。  

 経口LD50とは、マウスに薬を食べさせた場合、50%のマウスが死ぬ薬の致死量だ。

  人の場合は、その数字に自分の体重、たとえば、50kgの人は50を掛けると、安全性の目安になる。フタルスリンを約100g食べると、死ぬ確率は50%だ。フタルスリンは粉末だ。それを半分の50gくらい食べても死なないほど安全ということだ。

  フロントラインの主成分であるフィプロニルについては、信頼できる経口LD50の数値が見当たらない。農薬であり、蜜蜂やゴキブリが死ぬ薬剤だ。怖い化学物質だ。

  ノミやダニ対策には怖い農薬のフロントラインよりも、家庭用品として広く使用されているフマキラ-などを使用した方が愛犬の健康によい。夏のダニやノミのつく時期には、愛犬の散歩の前に、足などにわずかにスプレ-するだけで、ダニやノミの付着防止になる。完璧とは言えないが、かなり有効だ。

  フロントラインの有害性については「フロントラインで下痢、嘔吐、虚脱!? 」 に詳述してある。

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