車止めピロー:旧館

  理阿弥の 題詠blog投稿 および 選歌・鑑賞など

月下  桜さんの百首から

2010年03月18日 | 五首選 - 題詠2010
018:京
 東京の朝のラッシュに乗り合わせぎゅうと押されて魂がでた


095:黒
  黒髪の人々交差する国はなんだかとても無防備になる
079:第
  第三話見逃したからもういいや夜の楽しみ色々あるもの
034:孫
  公孫樹葉は黄金にチロチロひらめいてぬける空に手を振っている
023:魂
  魂は相撲をとっているらしくびしょ濡れになって夜中目覚める


魂がでた。
これ以上に的確な表現がありましょうか。
あのツラさ、ほんとに死んでしまいたくなるもの。
もうどうにでもして~、って感じで。
通勤地獄とはよく言ったものです。

あの状況が何十年も改善されず、みんな我慢してるのが
この国の不思議なところ、面白いところ。
ネットが発達して、全国どこに居たって商売はできる、
という言もちょくちょく聞かれたけれど、けっきょく人と人、
顔をあわせないと仕事ができないことが、証明されつつあるのかな。

  通勤の人の流れを遡上する家路も辛き朝の東京   理阿弥

2 コメント

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ありがとうございます。 (月下  桜)
2010-04-04 08:44:51
拙歌たちにおめどおしいただきましてありがとうございます。
東京の超絶ラッシュは体験したことがないのですが、地元の数箇所のベッドタウンから一本しかない電車に乗り合わせることがあり、あばらが折れるかもしれないと本気でおもったことがありました。
また関東地方で、ラッシュ時には座席がつかえなくなるというおそるべき車両も実在することをみまして、なんとも不思議な感覚をおぼえました。

トラックバックさせていただきますね。
ありがとうございます。
こんにちは。 (理阿弥)
2010-04-04 16:35:39
月下さん、はじめまして。
完走お疲れ様でした

昭和四十年前後の映像をネットで見たことがあるんですが、
当時からラッシュはものすごかったようですね。
なんでみんなホームから落ちずにいられるのかと、不思議なくらい…
ほんと、毎朝みんな魂が出てるんでしょうね(笑)

たくさん読ませていただきまして、こちらこそありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。

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