本気で 腰が 痛い。
まあそんだけ頑張って日々本の詰まったダンボールを運んだりして働いているということだよ。
そんな日々を癒してくれるのはね、もう漫画とかしかないんだよね。
ま、そんなわけで色々買ってます。今回は恒例の『おおきく振りかぶって』、10巻記念特集だよ。
例によって大したことは書かないけどネタバレ注意ね。
『おおきく振りかぶって』10巻
県大会3回戦・vs崎玉戦、決着。
5回コールドはならなかったけど、手堅く7回0-8でコールド成立。
昨年の優勝校・桐青を破った西浦なので、崎玉は格下ではあるのだけれど、それでもフィジカルエリート・佐倉を擁する崎玉相手に特別ピンチになることもなく、あまりにも手堅く得点を積み重ねていった印象。
これが少年誌だったら、タイさんが意地を見せて佐倉が後一歩まで追い詰める―みたいな展開になったんだろうけど、ひぐち先生は徹底してリアルだなぁ。ホントに、高校野球は負けるときはありえないくらいすんなり負けちゃうんだよー。
しかしかといって試合展開が淡白になるわけでは全くなく、一人ひとりの選手が、自分に出来ることを全力でプレーして、それだけでしっかりドラマになっているので退屈では全然ない。
そこで今回は趣向を変えて、選手一人ひとりについて感想を書いていきましょうかね。
○西浦高校
最初からコールドを狙い、その目標の為に極めて合理的に点を積み重ねていく。途中、多少崎玉をなめていたことに気づくがすぐに軌道修正。完全に格上の野球で快勝した。ただモモカンの狙いは花井の覚醒にあったようなので、コールドは絶対条件ではなかったのか。
・三橋
7回投げて被安打2、2四球(敬遠)。打者としては1安打。
元々阿部が「コールドやろうぜ」って言い出したのは三橋を消耗させない為なので、今回は積極的に打たしていったのだろう。崎玉は三橋の球質に最後まで気づかなかったので面白いように引っ掛けていった。
花井との絡みでは花井復調のヒントも与えたり。
三橋は中学時代まともな野球をすることができず、今ようやく普通の野球を楽しんでいる異常な人間なので、迷っている人間に「ああ、それでいいんだ」って気付かせてくれる役割を担うのだろう。三橋に比べたら大抵の奴は普通。
・阿部
一番調子こいてた人。今回は6番で3打数1安打1四球。
捕手としての佐倉を思いっきり見下すが、試合展開上わりを食うシーンがあるのはお約束。
三橋がなかなかベンチから出てこなかったり、勝手な行動をしたりしてるときのリアクションが面白かった。
・花井
今巻の主役。4番センターで先発、4打数1安打1犠打3打点。
自分と天才・田島とを比べてしまうことに思い悩み、自意識でがんじがらめに。自己嫌悪でグダグダになるものの、三橋との会話で「田島と競っていいんだ」と吹っ切れコールドを決める2打点を上げる。
花井に限らず、西浦はメンバーがギリギリめなので別に頑張らなくてもレギュラー取れるし、自然と競争意識は低くなってしまうんじゃないかな。だから「おそらく絶対に届かないであろう」高すぎる壁、田島がいることは、競う相手に事欠かないって点でも貴重なんだろうな。
・田島
桐青戦で右手を負傷したため1番ファーストで先発。4打数2安打1犠打。
右手での送球ができないしバットも振れないのにその天才振りを如何なく発揮し打席でも守備でも大活躍。そら花井も比べたくなくなるぜ。
しかし田島が魅力的なのは天真爛漫で怖いものなしなだけでは決してなく、背の低いことへのコンプレックス、背の高い選手に対する嫉妬の中でもキャラもプレーがぶれないところ。きちんと「心の闇」を抱えながら常にそれと戦っているのだ。
・栄口
2番セカンドで4打数1安打2犠打1四球。
久しぶりに先頭打者としてヒットを打つ。凡退が一つもないですね。何気にすごいぞ。
・泉
3番サードで先発。4打数2安打1四球。3塁打も打ち一番得点に絡む。
信頼できる巧打者に成長。両打ちだし、足もあるのでいろんな局面で活躍できそう。
・巣山
5番ショート。4打数1安打1四球。
毎回地味に打っている人。いかんせん地味だが。
・沖
7番ライト。3打数無安打1犠打。
相手投手が左だったので左打者の沖は苦戦。
・水谷
8番レフト。3打数1安打1四球。
クソレフトクソレフトと蔑まれつづけているが何気に3回に1回は打つ。
・西広
桐青戦に引き続き3塁コーチャーズボックスで大活躍。
○崎玉高校
なす術もなくコールドペースで点を取られていく焦燥感と絶望感、そして諦念があまりにもリアルで胸に来た。
どっかで必ず負けることは覚悟していたはずなのに、なぜああも悔しいのだろうか。市原も言うようにあまり考えずに野球をしてきてしまったので、西浦にいいように転がされてしまったからなー。
・小山
崎玉唯一の3年。しかし過去部員が辞めていったトラウマで後輩に厳しくできなかった。その姿勢は最後まで変わらず、そして最終回まで試合をすることもできなかった。
最後の打席で「オレが出なければ大地は勝負してもらえるかもしれない」とか考える辺りは個人的にすごくグッと来た。打っちゃうけど。
・市原
2年エース。サウスポー。
人の良過ぎるキャプテンと頭の悪すぎる女房役と意地の悪すぎる相手チームにイライラを募らせながら、それでも唯一の3年の為に自分に出来ることを必死にやりきろうとする姿は格好良い。
肘に負担をかけながらもスクリューを連投するのは、彼自身には何のメリットもないんだよね(打者をアウトに取れる以外は)。
なんだかんだ文句を言いつつも、絶対に誰かのため以外には投げない投手。いい奴だよなぁ。
・佐倉
1年キャッチャー。
しかしキャッチャーとしては阿部にはボロクソに言われるほどの無能。肩は超人的にいいんだけどな。
崎玉のキープレイヤーにも関わらず意外と目立たなかったな。
9巻で登場したときは強敵かと思ったけど。まあしかしそれも当然で、西浦がキープレイヤーに仕事させないような試合運びしたからなんだけどね。守備ではその肩の強さで結構活躍したけど、西浦を苦しめるほどではなかったな。その辺りもリアル。
じゃ、今回はこの辺で。また半年後のお楽しみ。
まあそんだけ頑張って日々本の詰まったダンボールを運んだりして働いているということだよ。
そんな日々を癒してくれるのはね、もう漫画とかしかないんだよね。
ま、そんなわけで色々買ってます。今回は恒例の『おおきく振りかぶって』、10巻記念特集だよ。
例によって大したことは書かないけどネタバレ注意ね。
『おおきく振りかぶって』10巻
県大会3回戦・vs崎玉戦、決着。
5回コールドはならなかったけど、手堅く7回0-8でコールド成立。
昨年の優勝校・桐青を破った西浦なので、崎玉は格下ではあるのだけれど、それでもフィジカルエリート・佐倉を擁する崎玉相手に特別ピンチになることもなく、あまりにも手堅く得点を積み重ねていった印象。
これが少年誌だったら、タイさんが意地を見せて佐倉が後一歩まで追い詰める―みたいな展開になったんだろうけど、ひぐち先生は徹底してリアルだなぁ。ホントに、高校野球は負けるときはありえないくらいすんなり負けちゃうんだよー。
しかしかといって試合展開が淡白になるわけでは全くなく、一人ひとりの選手が、自分に出来ることを全力でプレーして、それだけでしっかりドラマになっているので退屈では全然ない。
そこで今回は趣向を変えて、選手一人ひとりについて感想を書いていきましょうかね。
○西浦高校
最初からコールドを狙い、その目標の為に極めて合理的に点を積み重ねていく。途中、多少崎玉をなめていたことに気づくがすぐに軌道修正。完全に格上の野球で快勝した。ただモモカンの狙いは花井の覚醒にあったようなので、コールドは絶対条件ではなかったのか。
・三橋
7回投げて被安打2、2四球(敬遠)。打者としては1安打。
元々阿部が「コールドやろうぜ」って言い出したのは三橋を消耗させない為なので、今回は積極的に打たしていったのだろう。崎玉は三橋の球質に最後まで気づかなかったので面白いように引っ掛けていった。
花井との絡みでは花井復調のヒントも与えたり。
三橋は中学時代まともな野球をすることができず、今ようやく普通の野球を楽しんでいる異常な人間なので、迷っている人間に「ああ、それでいいんだ」って気付かせてくれる役割を担うのだろう。三橋に比べたら大抵の奴は普通。
・阿部
一番調子こいてた人。今回は6番で3打数1安打1四球。
捕手としての佐倉を思いっきり見下すが、試合展開上わりを食うシーンがあるのはお約束。
三橋がなかなかベンチから出てこなかったり、勝手な行動をしたりしてるときのリアクションが面白かった。
・花井
今巻の主役。4番センターで先発、4打数1安打1犠打3打点。
自分と天才・田島とを比べてしまうことに思い悩み、自意識でがんじがらめに。自己嫌悪でグダグダになるものの、三橋との会話で「田島と競っていいんだ」と吹っ切れコールドを決める2打点を上げる。
花井に限らず、西浦はメンバーがギリギリめなので別に頑張らなくてもレギュラー取れるし、自然と競争意識は低くなってしまうんじゃないかな。だから「おそらく絶対に届かないであろう」高すぎる壁、田島がいることは、競う相手に事欠かないって点でも貴重なんだろうな。
・田島
桐青戦で右手を負傷したため1番ファーストで先発。4打数2安打1犠打。
右手での送球ができないしバットも振れないのにその天才振りを如何なく発揮し打席でも守備でも大活躍。そら花井も比べたくなくなるぜ。
しかし田島が魅力的なのは天真爛漫で怖いものなしなだけでは決してなく、背の低いことへのコンプレックス、背の高い選手に対する嫉妬の中でもキャラもプレーがぶれないところ。きちんと「心の闇」を抱えながら常にそれと戦っているのだ。
・栄口
2番セカンドで4打数1安打2犠打1四球。
久しぶりに先頭打者としてヒットを打つ。凡退が一つもないですね。何気にすごいぞ。
・泉
3番サードで先発。4打数2安打1四球。3塁打も打ち一番得点に絡む。
信頼できる巧打者に成長。両打ちだし、足もあるのでいろんな局面で活躍できそう。
・巣山
5番ショート。4打数1安打1四球。
毎回地味に打っている人。いかんせん地味だが。
・沖
7番ライト。3打数無安打1犠打。
相手投手が左だったので左打者の沖は苦戦。
・水谷
8番レフト。3打数1安打1四球。
クソレフトクソレフトと蔑まれつづけているが何気に3回に1回は打つ。
・西広
桐青戦に引き続き3塁コーチャーズボックスで大活躍。
○崎玉高校
なす術もなくコールドペースで点を取られていく焦燥感と絶望感、そして諦念があまりにもリアルで胸に来た。
どっかで必ず負けることは覚悟していたはずなのに、なぜああも悔しいのだろうか。市原も言うようにあまり考えずに野球をしてきてしまったので、西浦にいいように転がされてしまったからなー。
・小山
崎玉唯一の3年。しかし過去部員が辞めていったトラウマで後輩に厳しくできなかった。その姿勢は最後まで変わらず、そして最終回まで試合をすることもできなかった。
最後の打席で「オレが出なければ大地は勝負してもらえるかもしれない」とか考える辺りは個人的にすごくグッと来た。打っちゃうけど。
・市原
2年エース。サウスポー。
人の良過ぎるキャプテンと頭の悪すぎる女房役と意地の悪すぎる相手チームにイライラを募らせながら、それでも唯一の3年の為に自分に出来ることを必死にやりきろうとする姿は格好良い。
肘に負担をかけながらもスクリューを連投するのは、彼自身には何のメリットもないんだよね(打者をアウトに取れる以外は)。
なんだかんだ文句を言いつつも、絶対に誰かのため以外には投げない投手。いい奴だよなぁ。
・佐倉
1年キャッチャー。
しかしキャッチャーとしては阿部にはボロクソに言われるほどの無能。肩は超人的にいいんだけどな。
崎玉のキープレイヤーにも関わらず意外と目立たなかったな。
9巻で登場したときは強敵かと思ったけど。まあしかしそれも当然で、西浦がキープレイヤーに仕事させないような試合運びしたからなんだけどね。守備ではその肩の強さで結構活躍したけど、西浦を苦しめるほどではなかったな。その辺りもリアル。
じゃ、今回はこの辺で。また半年後のお楽しみ。