イキヅライヤ

哲学を少々たしなんでます。生きるって何だ、とか。

痛い痛いと泣いてござる

2006-09-29 03:04:42 | アニメ
 やあ、何を怒っているんだい。つまらないことだよ。僕らには布団があるじゃないか。(挨拶)

 さあ、今日も今日とてアニメ感想だよ。それにしてもシムーンは良かったな。

『仮面ライダーカブト』
 いよいよカブトがハイパーフォームに進化だ。引っ張りすぎという感がなくはないが。
 そしてハイパークロックアップの能力は「時間を巻き戻す」というものだった。またタイムリープネタか。ひぐらしとかシムーンとか、流行ってるんでしょうか。
 進化したカブトは目茶苦茶強い。吉良吉影かキングクリムゾンみたいだ。もしくはリンゴォ。ガタックとか、全然比較にもならない。
 来週負け犬が二人コンビを組んだところで、相手にならないと思うなぁ。

『NHKにようこそ』
 先輩との逢引だと思っていたら自殺オフ会だった、というオチ。
 俺は生まれ変わるんだ!と意気込んで精一杯はしゃぐ佐藤君。しかしオフ会参加者側からみれば、死を前に完全に気が触れてしまった精神異常の自殺志願者にしか見えなかったんじゃないかな。

『ゼロの使い魔』最終回
 戦争のやり方が間違っている!
 っていう指摘はこの場合無粋なんだよなぁ。
 でも王女さまが開戦を主張するくだりは、恋人を殺された王女さまの私怨とも取れるし、自ら出陣というのも無茶があるだろうという気がする。
 それはともかく、まあ1クールだし話の落としどころとしては無難な最終回だと思った。

『アリア』最終回
 全編通して雪球を転がすだけの話。
 しかしそれでもやっぱりこの作品らしいいい話。
 最終回としては地味だと思うけど、アリアならいいか。
 それにしてもアクアは善人だらけだなあ。きっとそんな星に生まれていたら、引き篭もりとかしなくてもいい人生が送れるんでしょうねぇ(遠い目)。

『シムーン』最終回
 
 しかし、この寂しさはどこからくるのだろう。もし、ミツがぼくに何か教えたとするならば、それは、ぼくらの人生をたった一度でも横切るものは、そこに消すことのできぬ痕跡を残すということなのか。寂しさは、その痕跡からくるのだろうか。そして亦、もし、この修道女が信じている、神というものが本当にあるのならば。神はそうした痕跡を通して、ぼくらに話しかけるのか。しかしこの寂しさは何処からくるのだろう。        (遠藤周作 『私が・棄てた・女』より)

 「誰もが少女だった」という台詞が印象的だった。そう、誰もがかつては少女だった。純粋で、何の作為もなしに空を飛べたのである。
 しかしいつかは大人になる時がやってくる。いつかは少女だった時代のことを忘れていく。だから少女達は、自分たちが少女であったことを、永遠に刻みつけようとする。アーエルとネビリルはこの役割をになった。
 
 大人になることは、寂しいことだ。色々なものを学ぶかわり、色々なものを棄てねばならない。
 けれど、その寂しさは、何処からくるのだろう。
 思うにそれは、少女だったということが「永遠に刻み付けられている」という、まさにそのことからくるのではないか。
 
 ラストシーン。うち棄てられたアルクスプリーマに刻み込まれた少女達の落書き。突然ぶつりと途切れる音楽……
 かつて確かにあったもの、今はもう戻れないあの頃、それを思い出す瞬間、自分自身にどうしようもなく「永遠」が刻み付けられていることを自覚してしまうのだ。きっと。

 余韻が鮮やかで、いいラストだった。
 「ウィッチ」の感想書いたとき、「一番いいラストだった」って書いたけど、これもすごくいい。ウィッチのようなカタルシスは無いけど、ゆったりと切なく、情緒がある。そして、やはり寂しい。それも、未来への希望と、不可分の寂しさだ。不快感ではない。
 シリーズを通して見ても、神への祈りが戦争に利用されていることとか、その戦争もまた、政治の一部でしかなかったりとかハードな要素が、少女達の愛憎劇、青春劇と合わさって、すごく、何と言うか、ある意味神聖な雰囲気を醸し出していて、最初はあんまり見れなかったけど、自爆テロあたりからすごく面白くなっていった。
 
 ああ、しかし、本当にこの寂しさは、何処からくるのだろう。

『うたわれるもの』最終回
 特に言うことはないぜ!(シムーンで力を使い果たした)

『桜蘭高校ホスト部』最終回
 後半からの、疾走感のある活劇は純粋に燃えた。
 それにしてもこの作品、イケメンと金持ちしか出てこないんだけど、ひがんだりする気持ちに全くならないからすごかったなぁ。キャラクターがいいんだ。

 
 今日はここまで。
 それにしてもシムーンは明日にしときゃよかった。『私が・棄てた・女』については、あんまりシムーン自体には関係ないかもしれないのですが、最近読んで感動したのでつい。まあでもなんとなくニュアンスとして、似ている、ような気がしないでもないか、と。お勧めです。生きてるうちに読むべき。
 

血圧低いことがわかりかけてきた

2006-09-28 02:18:14 | その他
 働けど働けど、わが暮らし楽にならず。
 ぢっと手をみる……

 リボルテックのイングラム1号機とキングゲイナーが。

 ああ、なるほどね、そういうことか。やれやれ。(挨拶)

 さて、という訳でね、給料日まであと少し間があるんですけど、お金はね、使うときにはもう既に使ってしまっているものですからね。
 後悔?そんなもんはしょっちゅうだよ!
 五秒に一度はなにかしら悔やんでいる。それが僕です。ご機嫌いかがですか。

 話は変わりますけど、血圧がね、低いようなんです僕は。
 最近わかりかけてきた。朝ごはんとかあんまり食えない。吐く。テンションが上がらない。これはもう、ずっと上がらない。
 
 ただ朝は起きられる。しかも不思議なことにわりと寝起きはいいのだ。
 ただその代わりいつも眠い。もうほんと眠い。眠くて仕方ない。四六時中眠い。常住坐臥いついかなる状況においても眠い。 
 
 世の中には布団から出たくない、なんてことを言う人はよくいるけど、俺の場合はなんていうか、レベルが違うね。
 もう気づいたらもう布団の中にいるから。出られないとかじゃないね、あれは。布団から出るって言葉の意味がわからないもの。

 あれですね、布団の中だけが現実世界ですね。もはや。布団の外の世界なんてねぇ、腐海みたいなもんですよ。あんなところで人間が生きていけるわけがないもの。相当な覚悟と装備がないと、布団の外には出て行けない。

 ここまでくるとね、もう愛しちゃってるって言ってしまっていいような気がするね。え?もちろん布団をですよ。
 好きだ、布団。愛してる、布団。アイラービュー、フトン。ああ、こんな言葉なんかじゃ、とても僕の気持ちは伝え切れやしない。もどかしい。今すぐ君に潜り込みたいのに。
 もうだって、あれですもの、もし自分の彼女と布団が海で溺れていたら、僕はまず間違いなく布団に浮き輪を投げるね。もし自分の部屋に絶世の美女と布団がいて、どっちか自由にしていいって言われたら、確実に布団を選ぶね。その上で、美女の方にも入ってきてもらうね。
 勘違いしないでもらいたいのは、決していやらしいことを考えているわけじゃなくて、ただ僕の愛しているものを、他の人にも分かち合いたいと、そう思っているからであってね、ほんとそういうことは、考えてないんでね。
 
 何せ僕の愛は、既に好きとか嫌いとか、そういうレベルを超越してますからね。布団愛っていうのは、全人類を包み込む愛だと思ってるから。

 ていうかもうみんなね、入っちゃえばいいんじゃないかな。布団教に。
 入信、しちゃえばいいんじゃないかな。幸せだよ。この上なく幸せだよ。もうね、生きてるってほんと素晴らしいって実感できるよね。
 まあ、やってることは布団に入って引き篭もってるだけですけれどね。 
 

いつかさらばさ

2006-09-27 02:26:38 | アニメ
 先日、最近疎遠だった先輩と電話で会話した。そのときの先輩の言葉。

「いやでも君も(大学入りたての頃とくらべて)だいぶ丸くなったと思うよ。
 人が『あー死にてぇなぁ』とか言ってたら『死ねばいいじゃないですか』とか返してたもん

 いや、そんなこと言ったっけ。
 
 しかし確かにそうかもしれない。「死にてぇなぁ」と言っていた先輩の気持ちも、昔よりは多少理解できる。
 そうか俺も丸くなったのか、感慨深いような気がする。昔はもうナイフみたいに尖っては触れるものみんな傷つけてましたからね。それでついたあだ名は「十徳ナイフ」。「西葛西の十徳ナイフ」と呼ばれて恐れられてましたから。切りつけるだけじゃ気が収まらずに、コルク栓を抜いたり、爪を切ったり、すね毛を抜いたりしないと生きてる実感が湧きませんでしたからね、あの頃は。
 
 それはともかく、昔より丸くなったのを一番実感するのは、涙腺がゆるくなっているということだ。
 高校くらいのときは、おれっは、なーみだをなっがっさないを地で行っていたのに、最近はもう、号泣ってことはないにしても、涙が目にたまってしょうがないことがままある。流れ出しはしないけど。
 今日も遠藤周作の「私が・棄てた・女」を読んでたんですけどね、やばいこれ。

 
 アニメ感想

『ウィッチブレイド』
 最終回。
 面白かった。シリーズ全体を通してみると、アクションアニメで、セックスアンドバイオレンスを売りにしているはずなのに、あんまりアクションしないし、まあセックスはあんなもんだと思うけど、どこか食い足りない気はしていたけど。
 ここから先はかなり私見も混じった感想。
 ネオジーンにしろ、エクスコンにしろ、アイウェポンにしろ、求めていたのは結局のところ、「母親の愛」だった。自分が生きている、確かに存在しているということを、母親は認めてくれる。しかも無条件に。
 しかし彼らは戦うために生まれてきた兵器だ。彼らが生きるということは、とりもなおさず戦うということだった。だからウィッチブレイドはそんな彼らをバッサバッサと切り捨てていったのではないか。
 一方ウィッチブレイドの方も、愛されることに飢えていたのではないか。何しろ彼女が愛するということは殺してしまうということだったからね。戦いを渇望してやまないウィッチブレイドの性向はそこから来てたんじゃないかと思う。
 でも変身前のマサムネはきちんとした母子関係を築いていて、そのために戦っていたわけだ。
 東京タワーでのラストバトルの最中、マサムネの顔が日常のそれに戻っていた。で、最後は大量のアイウェポンを自分もろとも浄化する。
 多分本当の母性愛に、最後はたどり着いたということなんじゃないだろうか。すべてを無条件に愛するということ。書いてて恥ずかしいんですけど。
 でも、うん感動した。まだ見てないのもあるけど、今期一番いい最終回だと思う。

 シリーズ全体としては、さっきも言ったように、アクションが全体的に少なくて、物足りない感はある。アクション以外ののエピソードも出来はいいんだけど、そのせいであさぎやあおいなんかは相当割りを喰らったね。
 ただその分、雅音と梨穂子の母子愛は凄く丁寧に描かれていて好印象。
 あと男性陣もかっこよかった。鷹山は言うに及ばず。戸沢も相当いい奴だったし、和銅さんは……いや、ああいう人こそ愛されるべきなんだ。いや、製作スタッフにはかなり愛されていたとは思うけど

『おとぎ銃士』
 今回のテーマは「宗教の本質について」。神とか偶像崇拝とか、本編の内容はともかく、扱われているのは宗教上の大問題ばかりだった。子供番組なのに!つくづく狂ってるなァ、このアニメ。
 
 
 

泣くな鶯

2006-09-26 01:24:30 | アニメ
 駅前でビラ配ってる宗教の人が俺から目をそらす。(挨拶)

 アニメ感想。ネタばれも多分あるので、未見の方、最終回ラッシュの今頃は気をつけたほうがいいのかも。

『いぬかみ』
 敵のド変態は実は操られていただけで、ラスボスは「人の絶望が大好き」という、まあ言ってしまえば(アニメ的な記号としては)普通の人だった。
 憎たらしくて敵としてはいいかもしれないけど、きっと象さんを出してはくれない。
 「かわいい娘VS変態」
 という図式がキモだっただけに惜しいなと思う。ていうか正直ラス前にしてかなりのパワーダウンだ。 

『ひぐらしのなく頃に』
 友情論、というか仲間論をかなり正論で語ってくれるのはいいんだけど、彼らはそもそも「殺人を隠蔽してる仲間」だからなぁ。やっぱり薄ら寒い感じは否めないですね。
 そしてタイムリープ。なのか?
 タイムリープしても記憶が残っているのは梨花だけなので、今のところ一番信用できそうなのは彼女だろう。
 あ、でもまてよ、彼女これまで起きたこと全部知ってた上でレナの殺人に乗っかったのか。声のトーンのギャップっぷりといい、圭一の落とし方といい、一番腹黒いのは多分奴だ。気をつけろ!

『ホリック』
 最終回。来週番外編やるみたいだけど。
 結局最後は男同士の友情話だった。実は人間じゃなかった人妻(推定)と四月一日との交流とその破局もあったが。
 結局、四月一日がまともに交際できるのは、人外の若い娘か、頼りになる弓道部の同級生の二択しかない。座敷童子のほうは不定期にしか現れないから、今のところ百目鬼が最有力だ。頑張れ。ケツの穴だけは、何とか……

『僕等がいた』
 久しぶりに視聴。
 彼氏が前の彼女の妹とヤっちゃって、それでも今の彼女は彼のことを嫌いになれない、という話だった。
 彼氏も彼氏だが、彼女も彼女でわりと傲慢かな、二人とも死んでくれって僕は思いました。僕はね。あくまでも恋愛経験の薄い(無いだろ、とは言うな。なきたくなる)僕からすれば、ですけどね。死んでくれ。

『サムライ7』
 右京は天主様のクローンだった。
 で、天主に取り入って信用を得た後謀殺し、自ら天主に上る。
 まあ中の人が同じだったので想像はついたんですが。天主に質問攻めにあっているときに、さりげなく天主の生命維持装置を調べていたが、手際がよい。
 斬首を待つカンベエも何か企んでるくさいし、他の侍たちも都に集結しつつある。死亡フラグの立ってる奴もいるけど。さて次回はどうなることやら。
 ところで村から攫われたリキチの女房が、割と本格的に天主に惚れていた。心まで寝取られちゃったのか、とリキチを哀れむとともに、まあ、なんだ、やっぱり、そそるね。(最低)

 『ウィッチブレイド』は正直かなり面白くて、ちょっと長くなるかもしれないので次回書きます。

今日はノらないので露骨に手抜き

2006-09-25 22:31:15 | その他
 最近僕が哀しくなった一言。

友人「チャゲアスのチャゲじゃ無い方って誰だっけ?」

 それは、お前……アスだよ……
 
 秋の風吹く午後のことでした。善浪です。あと僕時々「チャゲヤス」って言い間違えます。ごめんなさい、わりと頻繁に。(挨拶)

 ところで今週からジャンプで始まった卓球漫画「P2」ってあれ、本当は「プーヤン2」のことなんじゃないかしら。密かにリスペクトしているんじゃないかしら。どうでもいいのかしら。
 けれどね、ジョバンニ、僕にはそんなどうでもいいことが、心底虚しくって、惨めで、哀れな「どうでもいいこと」が、とても放っておけないような気分になることがままあるのだよジョバンニ。
 ああ、これは欺瞞さ、ジョバンニ。自慰だよ、言わばね。だってそうだろ?この文章が一番どうでもいいわけだし
 
 だいたい誰だよジョバンニって。