イキヅライヤ

哲学を少々たしなんでます。生きるって何だ、とか。

26話探偵

2009-07-25 22:03:07 | アニメ
※この記事には「うみねこのなく頃に」の重大なネタバレが含まれる可能性が無きにしもあらずですが、多分無いでしょう。そもそも僕があんまり詳しくないので。


大富豪の右代宮一族の年に一度の親族会議の日。

当主の館がある孤島「六軒島」に集まった一族郎党18人は、
右代宮家に伝わる伝説の魔女「ベアトリーチェ」を名乗る人物からの
手紙が届けられたことを切っ掛けに、凄惨な連続殺人に巻き込まれる。

折からの台風により、島は行き来のできないクローズド・サークルと化している。
犯人は一族郎党18人の中にいるのか、未知の「19人目」が隠れているのか。
疑心暗鬼の渦巻く中、殺人事件は加速していく。(Wikipediaより)

……はずだった……。


譲治「む……むごい…誰がこんなむごいことを…」
源次「お…黄金の魔女…」
戦人「いいや、違う! これは人間の仕業だ!」
夏妃「あ、そうです、私がやりました」
戦人「!」
朱志香「血まみれでナイフ持ってるー」
夏妃「だって…初回からあんなピー音連発されるとは思わなくて…
   何かもう…いいかなって…
   すいませんもうなんか」
秀吉「ま、まあこれで一件落着ですな!
   あとは警察が来るのを待つっちゅうことで…」
戦人「ちょっと待ったぁ!」
   この事件、本当にこのまま終わらせてしまっていいんでしょうか?」
朱志香「今回はもう…決まりじゃないかなぁ…」
戦人「夏妃叔母さん、貴方本当は、殺人なんて犯してないんじゃないですか?」
夏妃「いえ、私は本当に…」
譲治「ということは! 戦人!」
戦人「ああ! 真犯人は…」
一同「………!」
戦人「この中にいるんじゃないかな!!」
夏妃「いや、私ですけど!」

この簡単な事件、俺が2クール持たせてやる!」

 今、第4話です。

更新頻度が週一から10日に一辺になってるけど気にしないんだぜ

2009-07-24 22:18:07 | 漫画
 月末なので恒例の漫画感想。


『へうげもの』⑨ 山田芳裕
 利休の切腹シーンはとにかく強烈だった。
 乱闘に始まり、憤怒、侮蔑、と不穏な空気。しかし最後には師の弟子に対する愛情で〆るという、この上なく優しい最期。
 織部の涙も、師を自らの手で殺さなければならない悔しさというより、師と永別しなければならない寂しさの表れのように感じた。


『百舌谷さん逆上する』③ 篠房六郎

「ドMは決して誰かの上で光り輝く事は出来ない
 ただ 誰かが沈んでいくどん底の底となって
 何度も何度も踏みしめられて 共に歩む事は出来る
 ドMは誰かを見上げさせる事は出来ない
 しかし 誰かの落とした絶望の影の下で 共に佇む事は出来る
 ボロゾーキンになったとしても構わない
 だからこそ 誰かのこぼした涙を受け止める事が出来るから
 真のドMに 僕はなりたい」

 この台詞で本気で泣きそうになったと言ったら、君は笑うかい?


『もやしもん』⑧ 石川雅之

 今回は武藤さんが主役でビールの話。
 僕はビールに限らずお酒飲めないので、武藤さんたちお酒大好きな人の情熱は分からないのだけど、でもすごくいい話だった。
 これまで武藤さんって、巻き込まれて仕方なくなんとなーく物語に参加してたんだけど、今回は自分でイベントを企画して実行して、成功させたわけですね。
 多分これによって変わったのは、武藤さんの人生に対するモチベーションだったんじゃないかと思うわけです。
 きっと武藤さんは、今回のオクトーバーフェストを成功させたことで、自分で動くことの充実感、みんなと一緒に一つのものを作ることの楽しさ、そして何より、将来いろんなことが起こるだろうけど、私なら乗り越えられるという自信を得たんでじゃないかな。
 そしてまるでセットアッパーのような活躍の主人公。身長サバ読んでた。


『海月姫』①~② 東村アキコ
 
 オタク女子の恋愛模様。
 と言えば聞こえは良いが、実際は恋愛以前のコンプレックス雁字搦め人間達によるドタバタ群像劇だったりする。
 まあ基本的にオタクはさびしがりやなくせに自意識過剰で我が強くて、結局気の合う人意外とのコミュニケーションは億劫っていうか、気の合う人ってのも、純粋に好きな人ってよりは、お互いに自分の自尊心を侵さない人みたいな感じでどうにもなあなあな、日和った人間関係しか築けないとこがあって、そこいくとズケズケ言ってくれるタイプの人の存在は、上手くすると救いになりうるのじゃないかしら。どうなのかしら。やっぱりダメなのかしら。オタクだから。
 ところで「自意識過剰」を「自慰式過剰」って誤変換すると、何か壮絶なオナニーみたくなるわよね。ヤダ、何言ってるのかしら。


『信長の忍び』① 重野なおき
 戦国ほんわか4コマ。
 基本的に可愛らしいキャラによるギャグ漫画なのだけど、実は時代考証がものすごいしっかりしていて関心。
 織田信長も超人的な天才ってわけではなく、下戸で甘党で、人間的な弱さを持った普通の男だったりする。
 その他の人物に関してもキャラ付けがしっかりされていて面白い。

欲求についての序論的考察

2009-07-16 01:34:33 | その他
 食欲、性欲、睡眠欲。
 この3つが人間の三大欲求といわれているけど、本当にそうだろうか。
 僕はこれに「排泄欲」というのを加えるべきだと思う。

 たとえばウンコが漏れそうなとき、空腹は忘れ去られるであろう。また、エロい気持ちにもならないだろう。寝る前にウンコに行っとかなければと思うだろう。
 つまり「排泄したい」という欲求は、三大欲求と呼ばれるそれよりも、人間にとって優先されなければならないということであろう。

 考えてみれば、人間が何か物を食べる、ということには必然的に「排泄する」ということが結果として含みこまれているわけで、そうすると食欲と排泄欲は密接に関係しているのだろう。
 また、排泄=快感となる性的なプレイもあるのだから、この二つもそう隔絶したものではないはずである。

 そうであるならば、究極的に人間は、排泄欲と睡眠欲の二つを基本的欲求としているとしたとしても過言ではないのではあるまいか。

 あ、過言ですか。
 ですよねー。
 ねー。
 でもさー、ウンコしたくて大便器探してるときに限って絶対誰かが先に入ってるよねー。
 ねー。
 なんでだろねー。

大宇宙ひとりぼっち的な

2009-07-11 23:42:22 | 哲学
 最近は宗教についてよく考えるのだが、宗教の本質とは、極限まで無駄なものを省いていけば、「コミュニティ作り」に尽きるのではないかと思う。

 人間にとって一番の絶望は「ひとりぼっち」であり、しかも人間は本質的にはその「ひとりぼっち」を背負って生きざるを得ない。
 もっと言うと、ただ「ひとりぼっち」であるだけならまだよいが、「ひとりぼっち」だと感じるためには、他者の存在を前提としなければならない。その矛盾こそが人間の苦しみの根底にある。

 その苦しみは、超克できない。人間である限りは「ひとりぼっち」でいないことなど出来ない。しかし同時に、「ひとりぼっち」でい続けることも出来ないのだから始末に終えない。

 ならばいっそのこと、みんなで苦しもうぜ!
 という、ポジティブだかネガティブだかわからないところから、救済宗教が生まれてきたのではないか。まあ究極的にはポジティブもネガティブも区別は無いのだから、救済宗教にもポジネガは無い、と言えばない。
 というかむしろ、何がしかのコミュニティを作ろうとする努力自体が、宗教的行動なのではないか。

 勿論社会的な成立要件も無視できないだろうが、宗教の根っこの部分には常にそれがあるような気がする。
 たとえ幸せになれなくとも、積極的に誰かと関わろうとする努力。
 それを「愛」と呼ぶか「傷の舐め合い」と呼ぶかはまあ自由にしても、しかし人間はこの「宗教」というものから自由ではいられないのではないか。
 
 まあ急にこんな話どうしたんだと思われるかもしれないけど、僕はわりと普段からこういうことを考えているキモイ人間だということを、再確認しようと、まあたまに思ってしまうのですね。

イングリッシュジャパニーズの夕べ

2009-07-05 00:02:57 | その他
 この間山手線に乗ったんですけど、あそこ、いやまああそこだけじゃないんだけど、駅に到着するとき、英語でアナウンスするでしょう?
 それが、ね、ちょっと納得行かないんですよね。
 例えばね、「鶯谷」って駅だとね、「ウーグイースダーニ」みたいな発音なのね。
 これちょっとおかしくないかと。
 ね、皆さん、ちょっと「鶯谷」って言ってみてくださる? 
 さん、ハイ、
 「うぐいすだに」
 言えましたね。
 これがね、どういうわけか山手線だとね、「ウーグイースダーニ」なんですよね。
 もろガイジン訛りなんですよね。
 ガイジンに向けてアナウンスしてるんだからガイジン訛りになるのも当然ですって?
 いやいやいや、発音は大事ですよ。中学で、ね、高校で、英語習ったでしょ? その時先生に何て言われました? いや、寝てたのはお前の問題であって今話すようなことじゃ…はい、そうですね、発音は大事って言われましたよね?
 「アップル」じゃないんです、「アポォ」なんです。
 「ゲット アウト」じゃないんです、「ゲラウト」なんです。
 「ファック ユー」じゃないんです、「ファッキュー」なんです。
 英語は僕らに「アポォ」を押し付けてきたんです!

 だったら! ね、日本語のアクセントだって固有名詞くらい忠実に聞いてもらいたいだろ、と思うのが人情だと思うのですね。
 「鶯谷」は「うぐいすだに」と平板のアクセントで聞いてもらいたい。
 まあちょっとしたことでもね、日本の文化ですから、誤解があるのは好ましくないと思うんですよね。

 あとね、ちょっと気恥ずかしいんですよ。外国訛りが。
 あの、ガイジンに固有名詞を伝えるとき、妙にガイジン目線になって、ろくに英語も喋れないくせにガイジン訛りになったりするのが、すごく気恥ずかしい。

「あー、ヤマノテ・ライン? えー、山手線はー、ここずっと歩いてー12番と13番ホームだからー、えー、目的地は? ウーグイースダーニ? オーケェイ、ト、トゥエルブ…ホーム? オウケイ? アー…」

 みたいな。
 もしかすっとガイジンも、外国人の旅行者が「ロサンゼルス何処ですか」とか聞いてきたときにはこんな、イラっとするような気恥ずかしいような気分になるのかしら。「ロス・エァンジェルスだよ!」つって。