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*「魁!!女塾」*

THE GOOD LOVIN’sというバンドでギターを弾いています
京都市在住

アナーキー

2008年08月22日 | ★Music
アナーキー ていう日本の昔のバンドにやられた。
最近はじめて聴いた。
焼いてもらったCDに2曲だけ入ってた。

年上のにいさんらが好きだと言っていて、
曲聴かせてもらって、その時は
そーですか これがアナーキーですか…
ふーん…
とか言ってたんやけど、

ひとりになって聴いたら、
ガタンとハマった。

電車に乗って聴いてたら、
なんかつきささって吐き気がした。

もうやめてくれぇ ておもった。

すごく感情が動いたあと、なんかからだの機能が閉じていくというか、急に眠くなる。

電車で昏睡状態陥りかけ。

アナーキーとかロッカーズとか、ルースターズとか。
この時代のバンドを、子供すぎたので当時の事はなにも知らない。

子供のころ、友だちの悪ぅーいおねえちゃんの部屋で聴かされたけど、
子供すぎてよくわからんかった。
(爆裂都市もこのおねえちゃんの部屋でみた)。

だから、すごく後になってから聴いたんやけど、
最近のバンドにはないような凄みを感じる。

最近のミュージシャンだって、ものすごい雰囲気を放つひとはたくさんいるだろうけど、

なんかそうじゃなくて、
自分がリアルタイムで聴かなかったからこそ、

私には

それしかなかった、本当にそれしかなかった者の音に聞こえた。

パンドラの蓋

2008年08月18日 | ★Music
パンドラの箱には、

わたしが過去にしまったものが
いくつか入っている。

どうしようもなくてしまったものが
入っている。

いちばん、そうしたかったものが
入っている。

いつか開ける日がくることを願ってしまったもの
でもそんな日はこないような気がしてしまったものが
入っている。

それをなんと呼べばいいかわからないけど、
かけがえのないものが
入っている。

でもヘタレだから、
簡単には怖くて開けられない。

でも、今

パンドラの箱のふたなんていらない。

私の
ロックンロールの終焉を
この目で見たい。

いつか生には終わりが来るのに、
パンドラの蓋を閉めてなんていられない。

パンドラの箱を持ったまま
天国へは行けない。

パンドラの箱が
焼場でやかれるなんてイヤ。

パンドラの蓋なんていらない。

神話では
パンドラの箱には
いろんな悪いものが入ってるけど
いちばん最後に入っていたものは
希望なんだって。

ティーズ

2008年08月08日 | ★Music
ティーズ
ストリップティーズのティーズ
この、じらすという言葉

自分自身をじらす。

自分自身をじらす

自分の心にストリップティーズを見せる。

永遠に見せ続ける

そしたらどうなるんだろう

たぶんどうにもならない

だけど一生、胸焦がれたまま生きていけるだろう。

17years after

2008年07月25日 | ★Music

17年前に願っていたことが
17年後の今週、唐突に実現して、
今も驚いている。

17年前、ひとりで何度も通ったライブがあった。

憧れたギタリストがいた。
その人はライブが終わると、いつも女の人に囲まれていた。

よく写真を撮られてはった気がするけど、
私は写真じゃなくて、彼の演奏の録音が欲しかった。
勝手に録音して持って帰っては、ギターを真似た。
今でも、それらの曲を弾ける(なんちゃってやけど)。

私は相手にされないくらい子供で、話しかける勇気もなかった。

でも、当時やたらナマイキで
硬派なガキだった私は思っていた。

「いつか、大人になって、
ファンとしてじゃなくて、ギタリストとしてこの人と知り合いたい」

当時私はギターを始めたばかりだった。

自然に、その機会が、訪れればいいと思った。
不自然に知り合おうとは思わなかった。

そして、
将来、
どこかで知り合い、
彼が私がライブで弾くギターを耳にしてくれる機会が来ますよぅに…

と願った。

その17年前の願いが、思いがけず叶う日が突然やって来た。

私のライブに初めてきてくれた。

10年以上姿を見ることもなかったが、
おとなになってから自然に知り合った。

ライブ後、彼は私の演奏そのものについて何も感想を言わなかった。
ただ、

ギター弾く、立ち姿がええんちゃう?
上手いとか下手とかじゃなくて
ギタリストは、まずそれやろ?
おまえがそういうギタリストで良かった

と言わはった。

デロリアン号に乗って、17年前へ行って、教えてやりたいね、
17年前の私に。


スタジオ

2008年07月06日 | ★Music

ベースで参加させてもらってる「デラシネ」のスタジオだった。

新曲が2曲。
このバンドは何か新しい曲をやる時に、
ギター氏がおもむろに弾き始めてそれに他のメンバーが合わせていく。

デモもなく、紙に書いたコード進行もない。
そしてそれを録音しない。
ぜんぶ からだで覚える。

こういうプリミティブなやり方すき。
いろんな感覚がフル稼働して、
いちばん音楽に近い気がする。

合い間に
サマータイムブルース、ジャンピンジャックフラッシュ、
アナーキー・イン・ザ・UK、モナ
など殿堂ロックで遊んだ。

ウチらがスタジオに入る直前、
同じ部屋に、和風流の前にやってたバンドのベーシストが入ってた。
ベースアンプのイコライザの波形が、彼が弾いてた音のまま残ってた。
そしてそのまま使った、笑。
ベース本体が違うからアレだけど、
お、なんだか今日はいい音♪

ギター氏が作った新曲の2曲のうち
1曲は、ストレートなR&R。
2曲目は、ジミヘンドリックス的な難解なリズムの曲。

2曲目のリズムがすぐ覚えられなくて手こずっていると
ギター氏は、ウヒャヒャと

なんか、キミらが苦しんでると ちょっとだけウレシイ♪っちゅーの?
1曲目はキミらアッサリついてきたから、なんかホラ ちょっとガッカリっちゅーの?

と満面の笑みを浮かべておられた。
うーん サディスティック。


懺悔の手記

2008年04月01日 | ★Music

この季節になると
懺悔の気持ちでいっぱいになってしまう過去の出来事がある。
これは懺悔の手記である。

18歳の4月、ひとり暮らしを始めた。
隣室の女の子とは引越して来た日が同じで、同い年。
すぐに仲良くなった。

彼女は薬学部の人だったが、
2人とも朝イチから授業がある日は一緒に大学まで行ったり、
晩ごはんのおかずをたくさん作った日には分け合ったりした。

ひとり暮らしを始めたばかりで、
わからないことだらけ。

知らないということは時に罪である。
私が犯した最大のミスは、壁が薄いということを本気でしらなかったということだ。


壁が薄いというのは、隣の物音を聞いて初めて理解するものである。
しかし勉学に励むおしとやかな彼女は、
今思うと本当に静かにしとやかに暮らしていたのであろう。
だから私は愚かにも壁が薄いという事実に気付けなかった。

実家は角家で隣家とも離れており騒音問題には全く無縁で、
騒音には気をつけないといけないという発想すら持てない愚か者だったのだ。


そして今思うと悪事の限りを尽くした。
バンドメンバーと夜な夜なミーティングという名の酒盛りをする。
ロックのCDを爆音でかけ、恍惚のあまりトランス状態に陥る。
下手くそなギターを毎日弾きたおす。

次第に彼女がよそよそしくなった。
学校に一緒に行かなくなった。
学生食堂で会っても私を避けるようになった。
しかし理由がわからない私は、気のせい?と大らかに構えていた。

しかしある日。
晩ごはんをたくさん作ってしまった私は、
なおKYにも「彼女にも分けてあげよう」と、
ベルを鳴らし「○○さーん♪」と呼んだ。

応答がない。
信じられないものが目に入った。
「ガス休止中」の札。電気も止まってる。
実家がお金持ちだった彼女が光熱費を払えないはずもなかろう。
彼女は私に告げず、引越していたのである。

その後、空室になった隣に大学生の男が新たに入居した。
無粋極まるヤツで、テレビの音、電話の声、ドアの締め方、床の歩き方、全てが公害であった。

そして私は全てを悟った。
彼女が引っ越した理由・そして己の深き罪。

そして犯した罪は己の身にきっちりと返ってくるものである。
私は隣の男のおかげで耳栓を購入した。

それ以来、彼女とは学部も違うので一度も校内で出くわさなかった。

彼女はどうしているだろう。
薬剤師になり、実家の富山に帰り、
優秀な旦那さんと結婚して子供の2人くらいももうけて幸せな家庭を築いておられることであろう(妄想)。

本当に申し訳なかった。

無知とは、明らかに罪である。
そして現在では静謐な模範住人である。


アキラ on ギター

2008年03月28日 | ★Music

今週のスタジオは、新しい試みを。
ある曲のイントロと間奏だけ
ボーカルのアキラ君がバッキングギターを弾いてくれた。

ギタリストをもうひとり探してツインギターにする予定は今後も一切ない。
サウンド面での話だけど、
ついでに言うならステージの見た目でもだ。
5人はちょっと、多いな。
完全に個人的趣向だけど。

だけど、1曲どうしてももう1本欲しい箇所があって。


アキラ君は元ギタリスト。
出会う前のことだからどれくらい前のことなのかわからないけど、
歌わずにギターだけを弾いていた時代があるらしい。

やんちゃなギタリストやったらしく、
過去にステージからギター持ったままダイブしてレスポールのペグを折ったりしてたらしい。

わたしは今回初めてアキラ君がギターを弾く姿を見た。

ボーカルの人で、
たまにギター持って歌うと、
とたんに魔法が消えたように華がなくなる人がいるけど、
全然そんなことない。

ほんまに、何をやっても絵になる。

アキラ君は過去、すごくいいギターを弾くギタリストやったのかもしれないし、
どういう経緯でボーカリストになったのか聞いたことないけど、
私はやっぱりアキラ君にはボーカリストが似合う。と思う。

私は、ボーカリストは。
歌が上手いということより、
華があるかないか、雰囲気があるかないか、
どうしてもソッチに魅かれてしまう。

よくわかんないけど、
ボーカリストの華は、努力では生まれない気がするからだ。

などと、自分がボーカリストでないので好き勝手な事を言うてるけど、
ギタリストにとって、それくらいボーカリストには思い入れがあるものだと思う。
まず、歌ありき。

久しぶりにスタジオでギターを弾いた今週のアキラ君はとてもゴキゲンで
ギターが胸の高さに来るほどストラップを短くしてみたり、
「ピックが落ちてピックりしたわ」などとオヤジギャグを繰り出してはメンバーを絶句させていた。


女ロッカー集会

2008年03月15日 | ★Music

今週は、2月に対バンしたafterimageのボーカル・チフミねえさんの家で、
女ロッカー集会をしました。
sparky on wheelsのベースボーカル・
さっつんねえさんとメグの3人で。


楽屋で初めて言葉を交わしてから1か月後、
ご自宅にてねえさんの手料理をゴチになっているという。
まるで恋のようなこのスピード展開。


ステージでのお二人は、
セクシーな大輪の華という感じで、
ライブハウス以外で会った事がないから、
まずプライベート私服姿にドキドキですわ。

運転する時、
チフミねえさんがメガネをかけるのにもドキドキですわ
さっつんねえさんの
チャリンコ姿にもドキドキですわ


私も、年齢的にはいっぱしの大人の女の年齢だけど、
やっぱり幾つになっても自分ではオトナだなーとは思えないもので、
4、5歳年上のねえさんらをすごくオトナに感じる。

服やメイクによる粉っぽい綺麗さじゃなくて、
生身のオンナのしなやかなライブ感がある美しさ
隙も温度もない人形みたいな美しさじゃなくて、
ヌケがあって、エネルギーに溢れてる美しさ。

だから、いかにもセクシーな格好なんてしなくても、存在がセクシー

ふたりはタイプの違うねえさんだけど、
ふたりともイイおんな。
懐が深い。


D.A.P

2008年02月19日 | ★Music

長年酷使したソニーMDウォークマンがついに壊れた。

某電気屋のMDウォークマン売場で右往左往していると
店員(28才くらいの男)が忍び寄り、

あろうことかMDウォークマン売り場にいる客(私)に向かって

「ぶっちゃけ、今さらMDウォークマンじゃなくて良くないです?
PCもってはるのに、今さらMDの必要ないと思うんですよ」

と、ぬかした。

・・・・・・。

冒涜である。
MDウォークマンに対する冒涜である。


「MDじゃダメか? ダサイか?」と問うと

「いや、ダサイことはないですけど、ただ僕がそう思っただけで」


なんか物言いが小憎たらしいが、
今の時代、実際ヤツのいう事が正論であろう。

というわけで、いったんすごすごと撤収することにした。


いっそこのまま時代に逆行してMDウォークマンを愛用し続けようかと迷ったが
普通に便利っぽいのでデジタルな小型機デビューすることにした。

あーそれはデジタルオーディオプレイヤーという名称ですよ、と
スタジオで会ったギタリストのsige君に教えてもらった。

そして購入した。
なかなか快適である。

シャッフル再生すると
数百曲の中の何がかかるか全然わからないのがイイ。

「お、次はそう来ますか」と
ひとり電車の中で納得している。

朝イチにテンション低く電車に乗っているとヘヴィロックを爆音でかけてきたり、
小鳥さえずる朝の公園を通り過ぎる時に「黒ナマズのブルース」というどんより重い曲をかけてきたり、
そういうKYなところも気に入っている。


対バンの思い出②

2008年02月15日 | ★Music

つづきです。

そんな10代後半から20代始めでしたが、

今ではライブのたびに楽屋で対バンさんとしゃべって
楽しい時間を過ごすことが多くなりました。

今ではもうガン飛ばしあうことはありません。


11日のライブの日も、
ステキなバンドさんがたくさんいました。
ウチらのステージの時、
対バンのメキシカンズさんが
わざわざ最前列や後ろの物販席で
椅子の上に立って応援してくださってるのが見えました。

ホンマにうれしくてね。

あんなに演奏うまくて、キャリア長くて実にカッコええバンドさんが、ちっとも驕らずに・・・

「ホンマにうれしかったですよ」って打ち上げで言ったら、
「だってせっかく一緒になったんじゃありませんか」と、またもやホットな事を。


メキシカンズさんの全てに脱帽のあまり、

昔のワケのわかんない楽屋の時代をつい思い出した、という話でした。