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和田教授のWEB講義
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国際ビジネス論/経済論

2006-10-11 09:39:46 | 国際ビジネス論
国際ビジネス論/経済論(10月11日:4回目)

1日2ドル(2百円)未満で生活する経済ピラミッドの底辺に位置する人々が約40億人、世界の人口の80%近くいるという話をしました。この市場は、民間企業が参入することができないという固定観念が長く世界を支配してきました。しかし近年になって、このマーケットに参入する企業が登場しはじめています。このビジネスモデルは、先進国のそれと際立って違います。
ケーススタディとして
1ブラジルのカサス・バイヤ、
2メキシコのセメックス、
3インドの①ヒンヅウスタン・リーバ・リミテッド、②アラビンド・アイ・ホスピタル、③ICIC銀行を紹介します。

カサス・バイヤは「信用販売」、セメックスは「金融機能付き住宅」、ヒンジスタン・リーバ・リミテッドは「手洗い習慣の促進」、アラビンド・アイ・ホスピタルは「失明の根絶」、ICIC銀行は「女性自助グループへの融資」でビジネスとして成功をおさめています。単なる経済援助や寄付ではなく、あくまでビジネスとして成功している点が重要ですが、欧米などの先進諸国のビジネスモデルを真似をしても成功はなかったと思います。この発展途上国のイノベーションは、先進国に逆輸入することによって大きな成功をおさめる可能性もあると思います。なぜこれらの企業が成功したのか、皆さんと大いに議論し、何が参考にできるかを考えたいと思います。