前回の授業で交通機関の利便性は3つあると言いました。それは運賃、所要時間、便数(サービス)でした。北海道新幹線の議論は、主に所要時間だけが重視され、運賃の安さや便数の多さも大きな利便性にもかかわらず、ほとんどありませんでした。今日の授業は、乗客にとっておそらく最も重要な交通機関の選択要素である、運賃についての従来の議論とは別の視点から論じることにします。
たとえば電話を例にとりたいと思います。私はYahooの電話を利用しています。国内どこでも3分7円ですが、この3分7円はアメリカに国際電話をかけても同じ電話代です。私が子供だったころ、黒の固定電話の時代ですが、市内、市外そして国際電話と分かれており、市内は3分10円でした。市外になると長距離電話といい、距離に比例して電話代が設定されておりました。国際電話もまったく同じで国内電話の数倍の電話代だったように記憶しています。電話代が距離と無関係になった、これは規制緩和の結果です。私が子供の頃は電話会社はたった一社、電電公社という国営会社だけでした。これは民営化され現在のNTTとなっています。その会社の一存で価格が決まっていました。今は違います。
NTT、KDDI、SoftBankの3社が会社ごとの判断で電話代を決めています。そうして
その運賃は距離と無関係です。最近になってようやく、交通機関の分野でも規制緩和が行われ、距離と無関係に、運賃の設定が行われるようになりました。
今日の授業は交通運賃の特性と距離に比例しなくなった運賃設定について論じます。この場合、国際ビジネスの視点から、特に距離を超えた運賃設定の可能性が北海道新幹線の議論にどのような影響を与えるかを論じます。
たとえば電話を例にとりたいと思います。私はYahooの電話を利用しています。国内どこでも3分7円ですが、この3分7円はアメリカに国際電話をかけても同じ電話代です。私が子供だったころ、黒の固定電話の時代ですが、市内、市外そして国際電話と分かれており、市内は3分10円でした。市外になると長距離電話といい、距離に比例して電話代が設定されておりました。国際電話もまったく同じで国内電話の数倍の電話代だったように記憶しています。電話代が距離と無関係になった、これは規制緩和の結果です。私が子供の頃は電話会社はたった一社、電電公社という国営会社だけでした。これは民営化され現在のNTTとなっています。その会社の一存で価格が決まっていました。今は違います。
NTT、KDDI、SoftBankの3社が会社ごとの判断で電話代を決めています。そうして
その運賃は距離と無関係です。最近になってようやく、交通機関の分野でも規制緩和が行われ、距離と無関係に、運賃の設定が行われるようになりました。
今日の授業は交通運賃の特性と距離に比例しなくなった運賃設定について論じます。この場合、国際ビジネスの視点から、特に距離を超えた運賃設定の可能性が北海道新幹線の議論にどのような影響を与えるかを論じます。