和田正子の談話室

メモ風に書いています。お気軽にお読みください。

2010年度・教育全国署名大田のスタート集会に参加

2010-09-19 23:20:44 | Weblog
 18日、毎年行っている「ゆきとどいた教育を求める全国署名」の大田スタート集会が開かれ参加しました。この運動が全国の30人学級・少人数学級の実現や高校無償化、私学助成などに道を開いてきました。
 今回のスタート集会の記念講演は千葉大学名誉教授の三輪定宣先生で「教育の無償化と民主的発展とは」と題してのお話でした。
 日本の子ども・若者の「生きづらさ」の指標として幸福度の国際比較の話をされ、ユニセフの研究報告書「豊かな国の子どもの幸福の概観」という資料から「子どもへの配慮が国の状態の真の尺度である」という観点から、今後も定期的・複合的に調査するそうです。
 OECD加盟国30ヶ国と非加盟国8ヶ国を対象にした調査です。日本はデータ不備で総括表から除外されていますが、上位はオランダ、スエーデン、デンマーク、フィンランド、スイスなど北欧が多く、下位はワースト1はイギリス、ワースト2はアメリカなど新自由主義国家群だったそうです。
 報告書の分析では「日本の若者の30%が『私は孤独である』と感じているという回答に衝撃を受けた」と述べています。第2位のアイスランドの約3倍になっていること、最下位はオランダ2・9%という結果だそうです。
 また、将来、自分の予想する職業を非熟練労働と答えた者(15歳)は、日本50・3%で25カ国中最も多かったという数字は今の派遣社員や契約社員で働かざるを得ないという日本の雇用状況と若者が希望を持てない国の表れではないでしょうか。
 先生はまた、人間は「教育的動物」といわれる特殊な動物であり、人間は教育によってつくられる。だから教育に失敗したら人類は滅亡するとも話されました。
 日本の教育は「極度の競争」と国連の子どもの権利委員会から勧告されています。すべての子どもたちが豊かに育つ社会をつくるためにももっと運動を強めなければという思いを強くしました。

最新の画像もっと見る