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震災:バルーンの力

2011-12-15 14:33:43 | お仕事

3月12日のお式へバルーン電報をご注文くださったあるお客様とのやりとりです。
このお客様は、前日到着にて請け賜わっておりましたので
震災直前の10日に発送済みで、11日に当店からご連絡を差し上げておりました。

それからしばらく経った3月末のある日、お客様からメールがきました。


----------------------1通目---------------------------
いつもお世話になっております。S.Kです。
3/12日に浦安で挙式があるため、注文をさせていただいたのですが、
当時のお電話で、配送不能でワックアップバルーンズ様にバルーンが
返送される見通しだという事で、いったんキャンセル扱いとさせてもらったと
思います。
ですが、先日上記挙式予定だった友人から、バルーンがホテルに届いており、
転送されて、彼女の手元にある旨連絡をいただきました。
この震災のばたばたで配送状況もいろいろあったかと思うのですが、
いったん商品は受け取っているようですので、代金のお支払いを
したいと思っております。
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----------------------2通目---------------------------

お世話になります。S.Kです。
下記ご連絡ありがとうございます!
新婦は実は福島出身でご両親/ご親族が被災しており
(海沿いではなかったのが不幸中の幸いでした)
落ち込んでいた所にバルーンが届き、
久々に明るい気分にしてもらったと喜んでました。
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今回学んだこと。

あの衝撃的な光景を目の当たりにしてすぐに感じたことは

こんな状況でバルーン電報を受け取っても
新郎新婦さんも担当者さんも困るし迷惑以外のなにものでもないだろう。と

そこで当店では、中止になった結婚式宛の商品は
すべて返品を請けたまわることにしました。

当然、お客様からの第一声は返品希望という声がほとんどでした。

ですが、時間が経つにつれ、結果は大きく違ってきたのです。

返品対応をしている最中、
バルーンが届いて
新郎新婦様も気落ちしているところにとても喜んでいただけたと、

逆に届いて良かった、だから返品はしなくてもいいです、という

ご連絡を何件かいただいたのです。

前日到着していたバルーン電報を、
打ち合わせに来ていた新婦さんが目にするというパターンで。

届いたかどうかもわからない、返送されるのかそのまま遅れて届くかも分からない・・・
そんな状況の中で
たまたま新郎新婦さんが目にするという偶然で分かったことでした。

ああ、こんなところで、こんな風に役に立てたんだ・・・

本番に向けて1年かけて準備してきた
新郎新婦さんの気持ちに沿ってみれば、
バルーンは癒やしや励ましという力に働いたのですね。

まさか、そのような結果が待っているとは、正直夢にも思いませんでした。

今回のメールは、震災後のドタバタからだいぶ落ち着いてからいただいたので
そういえば・・・・と思い出したのです。

手前ミソですが、バルーンってすごいなって、改めて思いました。

ただ、そうは言ってもやはり、
あの当時お店としてできたことは、
いろいろと考えましたが、
募金と節電しかありませんでした。

でも、そろそろ・・・
少しづつ前に向かって歩み始めたみなさんに
バルーンも何か役に立てるかな・・

今考えていることを形にできたらいいなと思っています。
実行に移さないと後悔しそうだから・・・