VWbeagle (ブログ版)

1999年9月9日にopenした本家サイト「VWbeagle」にupした記事です。

マイクロチップ(2000.9.22)

2011年04月03日 | マイクロチップ
マイクロチップってなに?

ベスは、2000年9月22日、固体識別用マイクロチップを挿入しました。

パンフレット

皆さんは、大事なわんちゃんがいなくなって、心配した経験はありませんか?

鑑札がついていれば、なんとかあなたの元に戻ってくるでしょう。
でも、首輪抜けで逃げ出した場合や、いたずらや誘拐で鑑札を取られてしまったら?
親切な里親さんにもらわれて可愛がってもらえるなら、それでも良いかも?
でも、そんな里親さんが現れる保証はありません。
保健所(職員さんご苦労様です。m(_ _)m)に送られて、やむなく安楽死・・なんて考えたくないですね。

わんちゃんは、飼い主さんを慕って慕って一生を終わるものだと言われます。
わんちゃんにとって飼い主さんこそ全てです。
わんちゃんが迷子になることは全てを失うことで、とても不幸なことなのです。
(例えば、犬の十戒。)

マイクロチップは、電子情報を入れた直径2mm 長さ11mmほどの物体です。
これをわんちゃんの体内に挿入すれば、鑑札のように紛失のおそれがないので、わんちゃんの個体識別に非常に有効な手段となります。
もちろん、猫ちゃんやうさぎさんにも挿入できますよ。



ベスにマイクロチップを入れるまで

5つの懸念

"み"は、ベスを飼う前からペット先進国と言われるアメリカ、イギリスはじめ、ヨーロッパ諸国で普及していることを、本で仕入れた情報で知ってました。
でも、とんでもない勘違いもしてました。
マイクロチップは、それ自体から常時微弱電波を出す物体で、レーダーで個別に居所までがわかるシステムだと思っていたのです。

そのため、次のような懸念を持ってました。

① 本体と別に電池(ボタン電池)の挿入も必要なのではないか、とすれば、結構大変な手術が必要で、挿入によるダメージも大きいのではないか?
② とすれば、全身麻酔も必要で、費用もバカにならないのではないか?
③ また、微弱電波を出し続けるためには、(心臓のペースメーカーのように)定期的に手術して電池を取り替える必要があるのではないか?
  その度にお金を払ってベスにダメージを与え続けることにならないか?
④ 病気でもないのに健康な体に人工物を入れるのは虐待ではないか?
⑤ 迷子になったとき、マイクロチップが入っていることを誰も知らなければ情報を読んで検索してもらえないので、マイクロチップを入れる意味がないのでは?

①~③の懸念の解消

ベスが1歳を過ぎた頃、かかりつけの獣医さん((社)名古屋市獣医師会所属)にマイクロチップ(ライフチップ)のパンフレットがあることに気づきました。
そこで、挿入が可能かどうかをお尋ねして、①~③の疑問をぶつけてみました。

獣医さんの回答は、次のようなものでした。


① 挿入に手術など必要なく、本体だけを注射器のようなもので首後ろに挿入すること。
  処置は、ものの10秒ほどで終了し、痛みも、外観上の痕跡も、危険度も大きめの注射と大差ないこと。
  獣医さん(海外では、そうとは限らないようです。)が措置するので安全と言って良いこと。
② 費用は、3,500円。
③ マイクロチップ自体に電源は必要なく、電子情報は半永久的に記録されるので、一度入れれば、事故がない限り死ぬまで有効に機能すること。

このとき、マイクロチップの現物も見せていただきました。
パンフレットにも実物大写真が載ってましたが、想像よりずっと小さくてトランジスタに似た印象でした。
実は、電池ホルダー込みで小型の腕時計位のものを想像してたんです。
また、情報を読む機械は、レーダーではなく、バーコードスキャナのような機器でした。
この時点で、すぐにでも処置できるとのことでしたが、挿入はいつでもできるので、あわてる必要はないとも言われました。

実際、まだ④⑤の疑問は残っていたので、しばらく考えることにした訳です。

④の懸念の解消

④の懸念が解消したのは、ベスの清里行きを計画したとき、「現地で首輪抜けして迷子になれば、まずベスは戻ってこられないな。」と思ったのがきっかけでした。
実は、"み"は、実家で以前飼っていた犬が、約40Km離れた弟宅で預かってもらっていた時、首輪抜けして結局戻ってこなかった経験をしました。
「しっかり首輪をしないからだ。」と言われればそれまでですが、当時は本当に"まさか"の出来事だったんです。

ベスには、まさかの出来事にも、万全の準備をしておきたい。
もちろん鑑札もしっかりつけますが、それに加えて、世界で最も確実とされる個体識別方法を確保したいと考えたのです。
また、マイクロチップが入れば、飼い主自身も電子情報(IDナンバー)によって管理されることになるので、もう絶対にベスを捨てることはできません(もちろん、そんな気は全然ないですよ~。(笑))。
このようなメリットがあるなら、ベスの健康な体に人工物を入れても虐待とは言えないでしょう。
④の懸念はこうして解消したのです。

⑤の懸念

⑤は本当に難しい問題です。
これは、マイクロチップが今後どんどん日本で普及していくことでしか解決されないでしょう。
でも、それを待っているより自ら積極的にマイクロチップの有用性をPRして、微力でも普及に一役買え方が、良いのではないでしょうか。
それには率先垂範だ!(エラソーに(^_^;)、"まず自分から実践しなくちゃ"と考えて、ベスへの挿入を決意したのです。



2000年9月22日いよいよ挿入

当日、清里へのおでかけ前の健康診断を兼ねて、"と"ひとりで獣医さんにベスを連れて行きました。

処置は、ベスの「きゃぁ~ん!」の悲鳴が響いて、あっけなく完了しました。
ワクチン注射の時はおとなしいベスが悲鳴をあげたのですから、注射よりは痛かったのでしょう。
マイクロチップを入れた所を触ってみましたが、全く感触はわかりません。
でも、バーコードリーダーそっくりの機械で読み取ってもらうと、確かにIDナンバーが読み取れました。

処置は、獣医さんの言葉どおり、あっと言う間に安全に終了したのです。

表示札

ベスに挿入したマイクロチップは"ライフチップ"という商標名で、獣医さんから、一円玉位の『ライフチップ入れてます。』の表示札もいただきました。
裏には、『保護された方は動物病院もしくは動物管理センターにご連絡下さい。』というメッセージが印刷されています。 
外から見えないのがマイクロチップの良いところとは言え、こんなものでもないと、マイクロチップが入っていることがわかってもらえないのが、日本社会の現実です。
「首輪にぶら下げるなら鑑札と変わらないんじゃないか?」とも思います。
「でも、これもPRには有効かな?」と前向きに考えることにしました。
風とともに去りぬのスカーレット・オハラのように「明日に望みを託そう。」という訳です。

挿入の1ヶ月位後、"み"も一緒に獣医さんに行ったとき、もう一度IDリーダーで読んでもらって一緒に確認しました。
「ちゃんと入っとるね~(名古屋弁)。」と "み"は、納得しました。(笑)
そこに勤めてる若い獣医さんも「はじめて見たぁ~」って言ってました。(笑)

入れてから、「大丈夫かな?」と心配したけど、今のところ何のダメージもないようです。

挿入後も元気です



皆さんにお願い

ベスにマイクロチップを入れてから注意して見ているのですが、まだマイクロチップを入れた他のわんちゃんに会ってません。

そこで、このサイトをご覧になる皆さんにお願いです。

① マイクロチップの安全性と有用性について、正しい知識を持って下さい。

  マイクロチップは迷子犬の保護に有効なばかりでなく、飼い主さんとわんちゃんを、より強い絆で結びつけます。
  それは、鑑札のように簡単に失われないない絆です。
  マイクロチップの普及・義務化は、わんちゃんを簡単に捨てる人を牽制する効果もあると思います。
  わんちゃんと人間が社会で幸せに共存していくために、マイクロチップは非常に有用です。

② あなたのわんちゃんにもマイクロチップを入れていただけたら嬉しいです。

  マイクロチップは、これを入れたわんちゃんが迷子になった時、IDリーダーですぐに調べてもらえる体制ができてそ意味があります。
  それには、リーダー機器が全国どこにでも普及していることが必要です
  が、それはマイクロチップの高い普及率に支えられるものだからです。
  もし、あなたが、残念ながらマイクロチップを入れていただける獣医さんがいらっしゃらない地域にお住まいなら、お近くの獣医さんに働きかけてみてはがでしょう。



続報

ベスがマイクロチップを入れた頃は、マイクロチップの製造メーカー同士でリーダーに互換性がないという問題が指摘されていました。 
でも、2001年4月現在、この問題は概ね克服され、ISO(国際標準化機構)の規格に合うマイクロチップとリーダーなら互換性があるそうです。
因みに現在、日本で手に入るマイクロチップは全てISO規格と聞いています。
詳しくは、こちらで。



続報2





2005年10月31日、獣医さんでベスのマイクロチップをリーダーで読んでいただきました。
5年ぶりでしたが、問題なく読めました。
左の首筋に入っていると思っていましたが、右の首筋の間違いでした。(まさか移動したとは、思えませんから。)





ベスが入れたマイクロチップ
 品   名  ライフチップ
 輸入販売元  大日本製薬㈱
 提   携  デストロン・フェアリング社(米国)
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