VWbeagle (ブログ版)

1999年9月9日にopenした本家サイト「VWbeagle」にupした記事です。

「VWbeagle」本家サイトにupした記事について

2013年02月01日 | 日記
コピー、貼り付け、コピー、貼り付け、コピー、貼り付け、
何度も!何度も!!繰り返して、記事を移しました。
なぜか?というと

↓のメールがきました。
いずれ「トクトク」の無料サービスも終了してしまって
ホームページにupした記事が、全部見られなくなっちゃう??



それは、ちょっと残念?寂しい?ので、移しました。


「COOL ONLINE」(無料会員)のサービスにつきまして、
提供を終了とさせて頂く事となりました。
<サービス終了予定日> 2011年6月末日

<ホームページ等のデータについて>
サービス終了後は管理画面へのログインができなくなります。
予めご利用のパソコン内にデータを保管していただく等のご対応をお願いします。



2011年3月1日~5日「お泊り旅行」
2011年3月10日~20日「オフ会」
2011年4月1日「ベスのプロフィール」
2011年4月2日「成長記録」
2011年4月3日「マイクロチップ」
2011年4月4日~11日「マタニティびぃーぐる」



借りていたさるさる日記のサービスも終了しました。
「ベスのおでかけ日記」もこちらに移しました。

左のカテゴリー「ベスのおでかけ日記(さるさる日記)」


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

避妊手術 & 乳腺腫瘍

2011年04月12日 | 工事中(uoしていない記事)
避妊手術(2004.3.27)
卵巣と子宮の全摘手術をしました。



乳腺腫瘍(2005.10.7)
右の一番下の乳首と乳房を切除しました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる番外編<犬の交配について>

2011年04月11日 | マタニティ
交配についての"み"の考えを書いてみました。画像ナシのページです。


人間社会で犬が子孫を残すということ

わんちゃんは、人間社会に深く根付き、繁殖までも人間に支配されています。
"人間社会の中で飼い犬が子孫を残すには、人間のニーズに合わせるほかない"というのは、否定しようのない現実です。

 "み"は、以前、実家の庭で飼っていた外飼いの雑種犬の子犬の貰い手がなくて、動物愛護センター(里親を斡旋する公的施設。但し引き取り手がないと安楽死。)に引き取って貰った経験をしました。
 もともと、子犬を産ませるつもりはなく、裏庭の奥に繋いでおいたのですが、よく首輪抜けする近所の雄犬が、うちの犬のシーズン中に勝手に扉のすき間から侵入して自然交配してしまったのです。
 "犬を飼う楽しみを、他の人と分かち合いたい。"そんな気持ちで、家族で里親を探しましたが、一匹も貰い手は見つかりませんでした。
 器量がよくないのが原因だったようです。
 生まれた子犬は、あくまで母犬の飼い主が責任を負わなければなりません。
 "人間社会に受け入れてもらえない子犬をつくるべきでない。"ということを思い知らされた出来事でした。

何のために交配するのか

"可愛い愛犬の子供を見てみたい。"
"愛犬に、子孫を残す喜びを味あわせてあげたい。"
"犬を飼う楽しみを、他の人と分かち合いたい。"

 こんな、家庭犬に子犬を産ませる飼い主さんが持つ一般的な願望を"み"も持っていました。(実は、"と"はあまり乗り気ではありませんでした。)

 地球上の生物は、全て子孫を残すために産まれてくるものです。
 でも、人間社会の中で飼い犬が子孫を残すには人間社会の求める犬を残す必要があります。
 そして、それには人間の手助けが必要なのです。
 人間の子供は、出生がどうあろうと人間として尊重され、未来もありますが、わんちゃんは、人間社会に受け入れられなければ、あるのは死のみです。

では、人間社会では、犬の繁殖に何が求められているのでしょう。
"み"は、次の2極の考え方があると思います。

 ① ショードッグ志向   …ドッグショーに出せる犬を作る。
 ② コンパニオンドッグ嗜好…癒され、家族として人生のパートナーとなる犬を作る。

① ブリーダーの心得である"犬の繁殖の目的は、その犬種のより良い血統を残すことに尽きる。"という考え方によるものです。
 良い血統とは、その犬種に相応しい体型、毛色、性格等の事で、スタンダードと呼ばれ、スタンダードに忠実な犬かどうかを判定するのがドッグショーです。
 ドッグショーに出る出ないは別にして、犬種らしさを追究して繁殖された犬は、美しいものです。
 この考え方は、スタンダードに忠実な純血犬=良い犬が世の中に増えることを"善"とする考え方ですので、当然のことながら雑種犬の繁殖を嫌います。
 極論すれば、特に、数の少ない犬種など、努力して"種の保存"に努めないと、絶滅してしまう恐れもあります。(戸川幸夫著"高安犬物語"など)
 そして、スタンダードに忠実でない犬を、金儲けの為だけに作り出す人がいることは、スタンダードに忠実な犬を作るために大変な努力をされているブリー ダーさんにとっては、大変腹立たしいことでしょう。

② "アニマルセラピー"つまりわんちゃんによる"癒し"を重視するものです。
 純血種も雑種犬も、"癒し"は、我々人間に分け隔てなく与えてくれます。
 飼い主さんにとっては、どんなわんちゃんでも"うちの子が一番"の筈で、また、そうでなければ犬を飼う資格はないと"み"は信じます。
 一方、飼い犬にとっては、飼い主さんとの関係こそ全てであり、雑種犬でも純血種でも、それは変わりがない筈です。
 ただ、ここで重要なのは、そんな飼い主さんを見つけられるかどうかが、わんちゃんにとっては、生死を分ける大問題だということです。
 そして、そんな里親を見つける責任は、母犬の飼い主が負うものだということを、繁殖者は忘れてはなりません。

"み"の考え
 あくまで"み"は、②を目的として重視したいと思います。
 ②が、"犬を飼う楽しみを、他の人と分かち合いたい。"という希望に見合うからです。
 元々、犬の品種改良やスタンダードの追究は、主に猟犬としてのニーズに合わせて行われてきた筈なのに、今ではショー出陳自体に目的が変化してきており、かなり趣味の世界に入り込んでいるとも思えます。
 ショードッグの繁殖は素人の"み"には荷が重いというのも本音ですけど・・・。

 ただ、①もとても大切なことであり、手段としてその精神を活かしたいと思います。
 純血種が雑種より人間社会に受け入れられやすいということは、言えると思うからです。
 そして、犬のことをいろいろ勉強するうち、"み"も、多くの人にスタンダード維持に興味を持っていただきたいと思うようになったからです。
 近親交配を繰り返し、目的に合わない犬は躊躇なく殺すという初期のブリーディングから現在まで、歴史の中で流された多くのわんちゃんの血やブリーダーさんの汗を思うと、純血犬に雑種犬を産ませることは、背信行為とも思えるのです。


人間社会に受け入れられる子犬を作るために

 犬は、純血種でも雑種犬でも私達に”癒し”を与えてくれますし、飼い始めればどんな子でも”うちの子が一番”となるのが飼い主の常です。
 そんな飼い主さんを見つけてあげられる子犬(=誰もが飼いたくなる家庭犬)の条件とは、なんでしょう。
 "み"の独断と偏見によれば、次の2つに集約されるのではないかと思います。

 ① 外観の綺麗な犬、可愛い犬
 ② 性格の良い飼いやすい犬

 雑種犬でもこの条件が満たされれば、里親が見つかる可能性は高いでしょう。
 でも、雑種犬の場合、どんな子犬が産まれるかは未知数です。
 おまけに、どのくらい大きくなるかもわかりません。
 だから、リスクを避けるため、"み"は、雑種犬は作るべきでないと思います。
 "み"は、経験的にも雑種犬の子犬の里親を探せる自信がないのです。
 なお、純血種なら、ペットショップに売れば飼い主を探してもらえるという考えもありますが、関心しません。ペットショップは、生後1か月位の子犬でないと引き取ってはくれません。
 子犬は、2ヶ月間母犬や兄弟と一緒に犬社会のルールを学ばせてから引き取られるべきですし、売れ残って処分される可能性を考えたら繁殖者は責任を全うしたとは言えないと思うからです。

"み"の考えた条件
次に、純血種を交配する前提で、引き取っていただいた方に喜ばれる犬を作る条件を考えて見ました。

 ① 人気犬種で、ある程度スタンダードに忠実な純血種であること
 ② 血統書をつけること
 ③ 手軽に購入できる値段であること
 ④ 繁殖者の手元でできる躾けをきちんとしてから里親さんに渡すこと
 ⑤ 里親さんに飼いかたの説明をきちんとし、引き渡し後も随時相談に乗れるようにしておくこと。

①人気犬種ほど引き取り手が多いことは、容易に予想できます。
 また、スタンダード、つまり純血種としての基準を満たすことは、美しい犬であること、また、純血種として改良された性格を備えているを意味します。
 飼い易い性格かどうかは、躾けによるところが大きいのですが、純血種なら性格の傾向を予測できます。
②血統書は本来、その犬の系統を明らかにすることで純血種であることを証明するためのものです。
 お金がかかるなら必要ないと思われる里親さんも多いかも知れません。
 でも、繁殖者の犬種団体への入会金や年会費、犬舎登録料を含めても、大してお金がかかる訳でもありません(とは言え、子犬が3匹以上産まれないと負担が大きいかも?)。
 安心のためにつけてあげたいと思います。
 また、先祖にチャンピオンが一匹でもいれば、里親さんも気持ちがよいのではと思います。
③コンパニオンドッグは気軽に飼えなければいけません。
 良い血統を残すためなら、お金の糸目をつけずにショードッグを購入する一握りのプロではなく、一般の人を対象にすべきだと思うからです。
④生後2ヶ月まで母犬、兄弟犬と一緒に過ごさせることで、犬社会のルールを学ばせることや噛み癖をつけない等の躾けをしてから引き渡したいものです。
 飼いやすい良い性格は、パピー時代から形成されると考えるからです。
 ペットショップに引き取って貰う場合は、売れ残りを避けるため、生後1ヶ月位で引き渡す必要があるので、これは極力避けたいと思いました。
⑤繁殖者として、また、里親さんに"わんちゃんと暮らす楽しさを分かち合える仲間"になっていただくために、必要なことです。


ベスの場合

 ① 人気犬種で、ある程度スタンダードに忠実な純血種であること
 ② 血統書をつけること
 ③ 手軽に購入できる値段であること
 ④ 繁殖者の手元でできる躾けをきちんとしてから里親さんに渡すこと
 ⑤ 里親さんに飼いかたの説明をきちんとし、引き渡し後も随時相談に
  乗れるようにしておくこと。

ベスの場合を、この5つの条件に当てはめてみました。

①について
 うちは、ビーグルが好きでベスを飼いました。
 繁殖後の引取り手の探しやすさを考えれば、もっと飼い易くて人気のあるコーギーやミニチュアダックスがいいでしょう。
 ビーグルは非常に人なつこくて、病気に強いという利点があるものの、ハッキリ言って飼いやすい犬種ではありません。
 元気が良すぎる上、異常なまでの好奇心で、飼い主の声を無視する傾向があって、躾けが入りにくいからです。
 ビーグルは、飼い始めて「こんな筈じゃなかった。」と思う犬種の最右翼だそうです。
 でも、ビーグル好きに言わせると、ビーグルの良さはまさにその点にあります。
 元気が良いから楽しいし、躾けが入りにくい分、躾けができた時の喜びが
 大きいのです。ビーグルはまさに"犬好きのための犬種"と言えると思います。
 そんな里親さんは、きっと見つかると思いました。
 なお、ベスがどの程度スタンダードに忠実かは、難しいところです。
 ドッグショーの出陳犬と比べれば見劣りしますが、ベスの欠点を補える雄犬を選べば、より良い子犬が産まれると思いました。

②について
 日本で血統書を発行する全犬種団体は、JKC(ジャパンケンネルクラブ)が支配的です。日本中で行われているドッグショーのほとんどは、JKCの登録犬であることが出陳資格になりますし、ドッグショーでチャンピオン犬を輩出している日本の名門犬舎は、全てJKCの登録犬舎です。
 そんな訳で、産まれた子犬につけるならJKCの血統書が良いと言えます。
 ペットショップで売られる犬は、ほとんどJKCの血統書付きです。
 うちも、繁殖したらJKCの血統書を発行するつもりでベスを買ったのですが、送られてきた血統書は、予想に反して KCジャパン((社) 日本社会福祉愛犬協会)のものでした。
 これでは、JKCのドッグショーには出られません。
 また、子犬もKCジャパン の血統書しかつけられません。
 なんとかベスをJKCに登録できないか、方法を探りましたが不可能とわかりました。
 そこで、仕方なくKCジャパンに犬舎登録(犬舎号 Little Rock)し、うちで繁殖した子犬には、そこの血統書をつけることにしました。
 交配相手の雄犬がJKC でもそれは可能だったのです。
③について
 もともと金儲けは度外視していたのですが、無料だと大事にしてもらえないのではないかという不安もあったので、経費ギリギリ(労働力はタダとして)で 市価の3分の1程度の金額に設定しました。
 それでも"高い"と言う人もいました。"犬はタダでもらうもの"という考えの人達もいらっしゃるのです。"み"の父もそういうタイプで、気を使わなくてよい雑種犬を好みました。
 そういう方達には、是非動物愛護センターが引き取った子犬の里親さんになっていただきたいと思います。
④について
 7匹産まれましたが、全て直接里親さんを探すことができたので、約2ヶ月、母犬の下で育てることができました。
 実は、ベスを交配したペットショップに引取りを依頼することも視野に入れて、必ず生後1か月以内に里親さんを探そうと思っていたのです。
 なお、ペットショップによっては、JKCの犬でないと引取りを断られる場合もあるようです。
⑤について 
 引き渡しの際、詳しく説明した他、生後1年以内に先天性の病気が出たら代金を返還するという保障(同種犬との交換は不可能なため)をつけて、確認書という形で文書をお渡しました。


最後に

 繁殖は、ボランティアや趣味でやるべきものだと思います。儲かりません。
 うちの場合は、儲けるつもりはなかったのですから当然ですが、飼育に費やす労力を考えたら、これを採算ベースでやるのは、とても大変だと感じました。
 有名犬舎の経営者の皆さんに敬意を表します。

 なお、"み"は、愛犬の避妊、去勢についても必要なことだと思っています。
 社会に受け入れられない犬を作らないためという他にも、理由があります。
 去勢しない雄犬は、成犬になると、種雄のような特殊な雄を除いて、雌犬の生理臭を嗅ぐたびに興奮に耐えるというストレスを一生背負うことになるからです。
 シーズン中の雌犬は、雄犬に近づけないのが鉄則とは言え、嗅覚が犬に劣る飼い主さんにとっては至難です。
 一方、雌犬も、雄犬程ではないにしろ、年2回のシーズンにストレスを受ける他、出産を経験しない雌は、避妊しないと乳腺腫瘍の発症率が極めて高くなると言われます。
 これも、わんちゃんが人間社会で繁殖を人間に支配されていることに他なりませんが・・・。

 より多くの皆様と、わんちゃんと共に暮らす楽しさを分かち合える未来を、願ってやみません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる第6部<子育て~旅立ち編>

2011年04月10日 | マタニティ
親離れ期(2002.1.12~2.3)

身体検査(1月12日)
 子犬の引渡し前に、身体検査をする必要があります。
 ベスの場合、どうやらブリーダーさんは身体検査をされなかったようで、獣医さんでワクチンのための身体検査をしていただいた際、カイチュウや耳垢(ダニ)が発覚しました。
 結局、虫下しに時間がかかってワクチンが遅れ、ベスの散歩デビューも 1ヶ月遅れてしまいました。
 子犬については、そういうことが絶対無いようにしたいと思ったのです。
 時期は、身体検査で寄生虫が見つかった場合の治療期間を見越して、生後40日目にしました。
 ベスのバリケンに7匹の子犬を入れ、初めての外出が獣医さんになりました。
 体重、体温、寄生虫、耳等を検査し、7匹とも異常はありませんでしたが、念のためということで虫下しを下さったので、飲ませました。
 これで、後は、引渡し準備をするだけです。

産箱崩壊
 生後51日目の1月23日には、産箱がお釈迦になりました。
 朝起きてリビングが騒がしいので覗いたところ、子犬が部屋全体に散らばって走り回っていました。
 床中おしっことうんちで汚れ、踏み荒らされていました。
 少し前から子犬が産箱の出口から這い出るようになったので、夜間だけ、出口をサークルにくっつけて出られないようにしていたところ、ベスが夜中に子犬の世話をするため、無理やり産箱に入ろうとして壊してしまったらしいのです。
 サークルの扉は、ベスがサークル内のトイレに出入りできるよう、開けてあったのが災いしました。


健在の頃 


崩壊中


撤去後

子犬の旅立ち(1.26~2.3)
 子犬は、54日目から62日目に里親さんに引き渡しました。
 里親さん7人に、次のものを差し上げるため、用意しました。
 なお、血統書は、2月20日頃に所有者欄に里親さんの名を入れたものを里親さん宅に郵送させていただきました。
 ① 母犬、兄弟犬の匂い付きタオル
   慣れた匂いが近くにあると、新しい環境に順応しやすいからです。
   あまり古いタオルでは失礼なので、結構新しいものにしました。
 ② 今食べているフード(約1kg)
   アイムスのユーカヌバ ドライ、子犬用です。
 ③ 確認書
   現在の生育状況や今後の育て方、代金、補償、血統書のこと等確認事項としてお渡ししました。
   契約書の形をとると大げさなのでこの形にしました。
   母犬、父犬の写真や兄弟の写真、出生時のプロフィール等はインターネットで公開していましたが、ネット環境にない里親さんには、プリン   トアウトして差し上げました。
 ④ ペットシーツ
   これは、新しい環境で改めてトイレを躾けるめ際、今までと同じ匂いのするトイレの方が躾けやすいと思ったからです。
 ⑤ 領収書 
 ⑥「ビーグルの飼い方」の本(成美堂出版 小林春夫監修)
   きちんと育てていただくために、いちばん良い手引き書と思われる本を差し上げました。


 原則として、1回目のワクチン直前にお渡しすることにしました。
 ただ、4女については、引取りが遅れて60日を過ぎることがわかったため、1回目のワクチンをこちらで実施してから、2月3日にお渡ししました。 ワクチンの実費は、不公平のないよう、里親さん持ちでお願いしました。

 ベスは、子犬が引き取られる際、全て一緒に見送りましたが、もう子犬には知らん振りでした。
 母犬の本能として、子離れの時期を知っていたんだと思います。
 むしろ、子犬そっちのけで里親さんに愛嬌を振りまいていました。
 これで母犬にも子犬にも好印象を持っていただけるのではないかと思いました。


VW chibeagles


生後2か月の4女

 子犬は、26日に一気に3匹いなくなりました。
 4匹になると、世話が格段に楽になりました。
 やはり、7匹は多かったんだと思います。
 ベスは、前にも増して子犬とよく遊び、よく躾けるようになりました。
 いたずらをすると、徹底的に吠えまくって降参させていました。
 この時期、子犬はまだ、隙あらばベスの乳首に喰らい付こうとする状況でしたが、ベスは子犬が乳首を噛もうとすると、凄い形相で威嚇していました。


4女 ワクチン


笑う! せえるすまん

 最後の4女がいなくなったとき、サークルを全て取り払って大掃除をしました。
 元通りの、平穏な日常が戻ってもどってきたのです。
 "子犬は、とっても可愛かったけど大変だったなぁー。"というのが感想です。

ベスの回復
 "新ビオフェルミンS"で健康を回復したベスは、1月17日には、体重9.0キロまで回復しました。
 これは、ベスの妊娠前の体重なのですが、まだ筋肉には張りがありません。
 食餌を1日2回各75グラムに戻したところ、3日後の20日には、また8.2キロに縮んでしまいました。
 水太りのようでした。
 それと、離乳食を与えていても、まだ子犬は母乳に吸い付いて時々ベスの栄養を奪っていました。
 そこで、食餌を朝100グラム 夕方70グラムの2回にしました。
 結局、元の1日2回各75グラムにしたのは、散歩での自転車引きを再開し、筋肉もついて全て子犬がいなくなった2月4日でした。

後日譚
 子犬が全て里親さんに引取られて1か月後の3月初め、1匹帰ってきました。
 何と、里親さんが病気で飼えなくなったということです。
 ベスの子犬の頃そっくりに成長していましたが、もうすっかり"よその子"になっていました。
 ベスも、自分の子というより、お友達のような感じで接しています。ただ、雄犬は、うちで飼わないに方針でした。
 まだ3か月、急げば里親さんを探せる時期です。
 2日程預かって新しい里親さんにお渡ししました。


ベスの産後の肥立ち全般(出産~2ヶ月)

体重
 ベスは、出産によって、体重が1割減り、離乳までほぼ横ばいでした。
 体重を頻繁に測りながら食餌の量を調整することは、ベスの子犬の頃からの習慣だったので、授乳時期に下痢寸前まで量を増やても全く体重が増えないのを目の当たりにして、子犬に栄養を吸い取られているのが、手に取るようにわかりました。
 離乳の時期に下痢をしたため、元の体重に戻ったのは、出産後1か月半たったときでしたが、通常なら産後1ヶ月位で元の体重に戻るべきだと思いました。
 また、一度にたくさん食餌を与えて一時的に体重が増えても、うんちで出てしまうと元の木阿弥でした。
 食べたものは、一朝一夕には身に付きかず、水ぶくれ状態で、精彩がない感じです。
 結局、出産後48日目に自転車引きを再開して、筋肉がついてから、やっと体重が安定しました。

毛艶
 産後しばらく毛艶が落ちて煤けた感じでしたが、2か月ほどで完全に元にもどりました。

悪露(おろ)
 おしっこの際に出る"悪露"は、産後2ヶ月ほど続きました。
 悪露を早く出すための飲み薬をくださる獣医さんもあるようですが、うちのかかりつけの獣医さんは、"様子を見ましょう"と言われただけでした。
 実際、ベスの健康に問題ないので、薬まで必要ないと思いました。

性格
 ベスは、子犬を産んだことによって、優しくなるとか、飼いやすくなるということは、全くありませんでした。
 出産で疲労して精彩のない時期を過ぎれば、何事もなかったかのように、全て元通りです。


里親探し+後日譚(出産~3ヶ月)

スケジュール
 里親探しは、出産と同時に開始しました。
 時々、ある程度貰い手を決めから交配する雌犬オーナーさんもいらっしゃいます。
 受胎しなかったり、予想外に生まれる数が少なかったり、生まれても死んだりすれば、お断りすることになるので、これは、したくありませんでした。
 ベスの妊娠が発覚し、レントゲンを撮った後ですら、子犬がちゃんと生まれるか、また、生まれてもちゃんと育つか不安でしたので、ギリギリまで待つことにしたわけです。

 ただ、7匹という数は、なかなか大変でした。
 うちは、1匹も残さないつもりでしたが、どうしても里親さんが見つからない子がいたら、雌犬1匹だけなら残してもよいと思っていました。
 ペットショップには売りたくありませんでした。
 生後1か月位で売り渡す必要があるので、生後2か月間母犬のもとで兄弟犬とともに犬社会のしきたりを学ばせるという目論見が崩れてしまうからです。
 結果的に、1匹もペットショップに行った子は、ありませんでしたが、当初、自信がなくて、出産後1か月以内に里親を見つけなれない子がいたら、ベスを交配したペットショップに引き取ってもらえる手配だけはしておいたのでした。

方法
 里親探しの方法は、主に声賭けとポスター作戦です。
 自宅前のほか、獣医さん、行きつけのお店や、ドッグラン・ザ・ファームさん等にポスターを貼っていただきました。
 さらに、インターネットでも、募集しました。
 母犬の飼い主の心理としては、近所で里親さんが見つかるのが理想です。
 子犬に頻繁に会えて、成長振りもわかるからです。
 結果的に、散歩でいつも会える地域では、里親さんは見つかりませんでした。

 里親さんが見つかっても、性別だけ決めていただいて、1か月たつまで、どの子犬かを決めていただくことはしませんでした。
 子犬は、成長するに従って変わってくるものですし、ちゃんと育つかも保障できないからです。
 里親希望の皆さんには、母犬のベスも見ていただくようにしました。
 成犬時の予測をしていだくためです。
 子犬に触れる場合は、手を洗っていただくようにお願いしました。
 ベスは、子犬を触られるのは、全く気にせず、お客さまに遊んでもらいたくて仕方がない感じでした。

キャンセル続出
 驚いたのは、一度はOKを頂いたのに、キャンセルされる方が多かったことです。
 引渡し前のキャンセルは、生後2ヶ月近くになるまでありました。
 衝動買い心理が働いたのであれば、生後2か月まで里親さんに引渡しをせず、手元に置いておいたお陰で、里親希望の方に"犬を飼うことについて慎重に考える余裕"ができて良かったと思います。
 犬を飼うということは、15年は一緒に暮らすことになります。
 特に子犬のうちは、世話や躾けが大変です。
 ビーグルの子犬のやんちゃ振りも、よく理解いただく必要があるとと思いますので、無理にお願いすることは、絶対に避けたいと思いました。
  結局、全ての子が里親さんに引取られるまで、キャンセル待ちの里親募集は続けました。

出戻り後日譚
 雌犬より雄犬の方が引き取り手が多いかと思いましたが(動物愛護センターでは、そのようです。)、ビーグルに限って逆のようです。
 特に、うちの場合、雄犬は残さないつもりだったので、雄犬の里親探しには苦労しました。
 特に、血統書も送付し終わった生後3か月目に、雄犬が1匹、出戻りで帰ってきた時には慌てました。
 その子は、いちばん大人しくて飼いやすい筈の子だったので、尚更でした。
 でも、里親さんが病気になられたのです。
 引渡し後1か月たっており、里親さん自身で新しい飼い主さんを探していただきたいところでしたが、"翌日入院するので、それどころではない"と言われました。
 うちは、元々ボランティアのつもりでしたし、まだ3か月の子犬を放っておけず、すぐに引き取りに行って、2日後に新しい里親さんに引き渡しました。
 でも3日後、その方から、またも"手に負えない"と言われ、さらに別の里親さんを探して、今度はやっと、本当に貰っていただきました。
 この子は3か月にして、うちから数えて4人の飼主を経験したわけです。
 里親探しは苦労が多いとは言え、子犬の世話からやっと開放されて一息ついていたところに降って沸いたような出来事で、戸惑いました。
 もともとビーグルは、ペットショップでも出戻りの多い犬種だそうです。
 7匹もいて、1匹で済んだのは運が良かったのかも知れません。
 こんなに苦労すると、2度と交配なんかしたくないと思ってしまうのは、贅沢でしょうか?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる第5部<子育て~離乳編>

2011年04月09日 | マタニティ
離乳期(2001.12.25~2002.1.11)

離乳時期の目安とスケジュール
 一般に、生後3週間位から離乳を開始するのが良いとされています。
 この時期に乳歯が生えはじめるからです。
 うちも21日目の12月25日から離乳を開始しました。
 加えて、どうしても離乳しなければならない事情が発生してしまいました。
 丁度この日の朝、テーブルに置いてあったコップ入り人間用牛乳を100ccほど、ベスに飲まれてしまったのです。
 間もなくひどい下痢になるはずです。
 もう授乳を続ける体力は、ベスに期待できません。

 スケジュールは、①まず、子犬用ミルクを器で飲ませ、②次に、ミルクに子犬用ドライフードをお湯で溶いたものを混ぜて与え、徐々に、ミルクを減らして④フードだけにし、歯が生え揃うに従ってお湯を減らしてドライに近づけていくという4段階のプロジェクトです。
 完全にドライフードだけにできるのは、生後70日目位です。
 食餌回数は、朝昼夕の1日3回、ボス犬のベスの食餌の後です。
 子犬同士は、まだ序列ができていないと見て順不動としました。
 因みに、里親さんに引き渡すことになる生後60日位は、このプログラムの途中ということになります。

器でミルク(21日目朝)
 まず12月25日、初日は器でミルクが飲めるか挑戦してみました。
 容器は、100円ショップで調達した縁の低い(2cm位)ステンレス容器です。
 容器に足を突っ込む子もいましたが、7匹とも見事1回でクリアしました。
 このために7匹に哺乳瓶やスポイトでドライミルクに慣れさせてきたのですから。
 もちろん、まだこの日は母乳も並行して与えました。
 また、器で飲むのに飽きても哺乳瓶なら飲む子もいました。


第1段階 お皿でミルク


第2段階 ミルク入りフード

ミルクとフードの離乳食(生後21日目昼~40日目)
 第2段階は、いよいよ子犬用フードに挑戦です。
 まず、ベスのマタニティフードに使用しているもの(ユーカヌバ子犬用 ドライ)を、お湯に溶いてミルクの中に泳がせて与えました。
 最初は、なかなか食べてくれず、ミルクだけ飲まれたりしましたが、お湯を注ぎ足りしたり、手に取ったりして根気よく食べさせるようにしました。
 離乳5日目の12月29日、7匹ともなんとか器で食べることができるようになったのを見計らって、子犬だけをサークルで囲って、なるべく子犬に母乳を与えないようにしました。
 この段階では、母犬のベスも母乳を与えることを嫌がってはいませんでしたが、母乳を飲んでしまうと離乳食への食いつきが悪いし、なにより
下痢から立ち直れないベスの体も心配だったからです。
 ベスにTシャツを着せて乳首をガードしようともしましたが、これは、子犬にもぐり込まれてしまって、役に立ちませんでした。
 子犬だけサークルにいても、ベスはサークルの外から子犬の世話をしていました。
 離乳食を食べるようになった子犬は、うんちやおしっこをよくします。
 ベスは飛んでいって舐めて後始末していました。
 ただ、もうミルクや母乳だけの頃と違い、立派なうんこやおしっこですので、ベスに舐めさせないように、競争で後始末するようにしていました。
 夜はベスをソファーで寝させましたが、ベスはソファーを踏み台にしてサークルに入ってしまうので、(中に入れば出られません。)朝になるとサークルの中で母乳を子犬に飲まれているベスがいました。
 フードは、だんだんミルクを減らし、30日目にはミルクはフードの上から粉のまま振り掛けるだけにしました。
 最初の食いつきを良くするためです。

ドライフードをお湯で溶いた離乳食(41日目~)

第3段階 フードの湯漬け


乳首にぶら下がる子犬

 1月13日、ドライミルクを使い果たしたところで、フードをお湯で溶いたものだけにしました。
 もう、あまり根気よく食べさせなくても、自分から食べてくれるようになりました。

 ベスのフードを横取りする子も現れました。
 ベスには、食餌前に"マテ"をするように躾けてあったので、ベスが"マテ"をしている目の前で、子犬に食餌をどんどん横取りされてしまいました。(笑)
 ただ、ベスの食餌は子犬用とは言えドライそのものです。
 ドライは子犬にとって流石に消化が悪いので、ベスの食餌を横取りした子は、その直後、極端に食欲が減退してしまいました。

子犬の躾け

叱られる4女


2002.1.12 不完全離乳

 生後40日頃になると、子犬も乳歯が生え揃ってきますので、ベスの乳首に噛み付くようになりました。
 最初は、噛まれて悲鳴をあげていたベスも、だんだん子犬を遠ざけるようになりました。
 乳首に向かってくる子犬に歯を剥いて吠えて追っ払うのです。
 でも、そのとき以外は、子犬といっしょになって走り回っていました。
 子犬にはよく吠えて、上下関係を教えているように見えました。
 また、子犬同士、よくじゃれあい、噛み付き合ったりします。
 ただ噛むだけではなくて、兄弟の耳を噛んで引きずっていこうとします。
 噛まれた方は悲鳴をあげています。
 おもしろいのは、それをやった子が同じことを他の子からやられてしまうことです。
 子犬は遊びを通して順調に犬社会のしきたりをマスターしてくれています。
 子犬は、飼い主の手や指にも噛み付きます。
 そんなときは、ベスに躾けたときと同じように前足を噛み返して"噛んだら痛いんだよ"と教えました。

給水器
 離乳にあわせて給水器を取り付けました。子犬は、器からも水は飲みますが、水で遊んでしまうので、給水器がベターです。
 これは、ベスが子犬の頃に購入したものですが、ベスは飲み方をマスターできませんでした。
 子犬の鼻先を給水器の水の出口に触れさせて、触ると水が出ることを教えると、7匹ともマスターしました。
 子犬は親を超えたのです。
 給水器の取り付け位置は、子犬の成長に合わせてだんだん高くしていきました。


下痢をしたベス(2001.12.25~2002.1.11)

下痢をしたベス

2001.12.8 (8.7kg)


2001.12.25(8.2kg)

 12月25日朝、離乳を始めようとした矢先に、人間用牛乳を飲んだベスでしたが、その日はなんとか無事で、朝140g 昼130g 夕方100gの標準の食餌を与え、子犬に離乳食を与えて、母乳を吸い取られる量を減らしました。
 そのお陰で、翌26日朝は、体重が8.6キロにまで増えていました。
 でも、しっかり下痢になってしまいました。
 子育て中のベスは、室内トイレでうんちをしないので、うんちがしたくなると散歩をせがみました。
 この日から毎朝、4時半頃にベスに起こされるようになりました。
 うんちが我慢できないからです。
 日頃は、飼い主のペースで散歩に行くことをモットーとしていたのですが、今回は下痢便の粗相を恐れて、下痢が治るまでほぼ2時間置きに外へ連れ出すことになりました。
 その日の食餌は、夕方5時頃に50gだけ与えました。
 翌27日朝、うんちが軟便になりかけていたので、食餌を1日2回各50gにしましたが、昼から下痢便に逆戻りでした。
 経験則上、あと3日位で元に戻ることを期待して、獣医さんには行かず、食餌も1日2回各50グラムを続けて様子を見ることにしました。
 ベスの体重は、7.6キロに落ち込んでいます。

 ところが、29日になっても症状はかわりません。
 もう年末なので、正月明けまで獣医さんにはご迷惑はかけられません。
 ベスの体重は、7.6キロのままです。

 ここで、思い切って断食をさせることにしました。
 今まで、ベスの胃腸の調子が悪いときは、2日位断食させて治してきたからです。
 もともと、犬は1週間位何も食べなくても平気な動物と言われています。
 ただ、今のベスは、子犬が乳離れしきっておらず、しかも劇やせ状態での断食になるので、かなり過酷です。
 とは言え、ここで母乳の出が悪くなれば、子犬の乳離れに有利に働くだろうとプラスに考えることにしました。
 いざとなれば、ベスに少しずつ食餌を与えれば良いのですから・・・。

 29、30の2日間、ベスには水だけ与えました。
 この間も、子犬に離乳食を与えましたが、ベスはマテを強要されて、目の前で大騒ぎしていました。

 31日朝の体重は、成犬になって以来最軽量の7.3キロになりました。
 意外に体重は減っておらず、ほっとしましたが、肝心のうんちの状態は、全く改善されませんでした。
 断食の効果が全く現れないのです。
 それでも、ベスの元気は衰えず、子犬の下の世話をしています。
 そのとき、重大なミスに気づきました。
 ベスは、断食中、食餌こそもらえませんでしたが、何も食べていない訳ではなかったんです。
 そう、ベスは、子犬の下の世話をする際、栄養たっぷりの子犬のうんちを食べていたのです。
 ただ、もう断食も限界なので、1日3回各60グラムずつ食餌を与えることにしました。


1月1日 3女

ビオフェルミン
 正月3が日が明けても、まだ症状は変わりませんでした。
 1月4日の朝は、ベスがとうとう粗相しました。
 散歩に出るまでうんちを我慢できず、玄関マットの上に下痢便をしてしまったのです。
 ただ、この日からお店も開いたので、"新ビオフェルミンS"が手に入りました。
 これを添付のスプーンで1さじずつ3度の食餌に振りかけて飲ませたところ、やっとうんちが軟便状態になって、夕方にはベスの体重が8.0キロに戻りました。
 そこで、翌日5日には食餌を1日3回各75gにしました。
 1週間ほどでうんちが普通の状態に戻り、体重も8.2キロに戻ったので、1月12日(出産後40日目)には、食餌を1日3回各100gにしました。
 ビオフェルミンは、この日は昼1回だけにして、翌日からやめました。
 散歩も、1日4回で済むようになりました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる第4部<子育て~授乳編>

2011年04月08日 | マタニティ
出産直後(2001.12.5~8)

刺激
 出産直後は母乳が出ません。
 ただ、子犬は乳首に吸い付いて刺激を送り、母乳を出やすくするとともに、陣痛を促す仕事をします。
 ベスの場合、乳首は8つあるので、7匹の子犬がくわえても1つは余るはずですが、乳首、お尻に近いほど出がよくて、首に近いほど出が悪いのが通常です。
 そこで、元気の良い子犬をなるべく胸のほうに吸い付かせるようにしました。
 翌日の5日には、2女と3男を除いて体重の増加が見られたので、母乳が出始めたことが確認できました。


乳首に吸い付く子犬


初乳
 子犬を産んで3日間に出る母乳(初乳)は、病気に対する免疫成分が含まれているので、必ず全ての子犬に飲ませる必要があります。
 そこで、5日朝に体重の増えていなかった2女と3男を母乳の良く出そうな乳首に吸い付かせました。

乳首への子犬のつけ代え
 この時点で、まだ、子犬の目は開いてはいないのに、匂いで探り当てるのか、這いずって乳首にたどりつきます。
 いちばん出の良い乳首に吸い付くのは、長男と4女でした。
 そこで、おなかの乳首に吸い付いた長男と4女を、"チュパッ"と引き抜いて、いちばん首に近いところへ吸い付かせるという作業をこまめに繰り返しました。
いちばん出の良い乳首には、体の小さい3女、2男、3男を持って行って吸いつかせるようにしました。
 飼い主がこのようなことをしても、ベスは知らん顔で母乳を与えていました。
 子犬が産まれた直後から子犬を何度も取り上げているので、慣れてしまったようです。
 子犬は、一斉に乳首に吸い付いて母乳を飲み、30分くらいで一斉に眠ってしまいます。
 目が醒めると、また、一斉に母乳を飲みました。
 24時間これの繰り返しですので、飼い主の目の届かない夜間には、長男と4女が出の良い乳首を独占することになりました。
 毎朝、体重を測り、体重の伸びが悪い子犬、体の小さい子犬を出の良い乳首に吸い付かせて、体力を回復させるのが最初の仕事になりました。
 朝晩子犬の体重を測り、全員順調に体重を増やしていくのが確認できました。
 5日目の夜には、出生時より、それぞれ、長女86g 2女76g 長男100g 3女78g 2男54g 3男80g 4女84g の増加となりました。


出産直後

母犬の健康管理
 ベスは、出産直後から、えび茶色でゲル状の尿に"悪露”が混じっており、この状態は、1ヶ月ちょっと続くことになりました。

 食餌は、2日目の12月5日だけは子犬用フードを3回各120グラムにしました。
 犬がおなかにいなくなったので、1度に食べる量が増やせます。
 ただ、食べる量が多いと胃腸への負担が大きいのか、うんちが柔らかくなりました。
 ベスの体重も、5日の夕方には一気に8.8キロまで回復したので、翌日から各100グラムに減らしました。

 散歩は、子犬が眠った隙に連れ出しました。
 食餌の量が多いせいか、うんちの出が良いので、散歩は1日に朝昼夕と夜寝る前の計4回、ベスは、うんちがしたいせいか、散歩には喜んで出かけましたが、うんちとおしっこを終えると、すぐに家に帰りたがりました。
 子犬が心配なんでしょう。
 もちろん、他の犬に近づけないようにしました。
 ベスは、子犬を産んでから、子育て中は室内トイレでおしっこはしても、うんちはしなくなりました。
 これは、子育てが終わるまで続きました。


授乳期(2001.12.9~24)

授乳補助
 出の悪い乳首対策として、スポイトや哺乳瓶でパピー用ドライミルクを子犬に与えることも並行して行いました。
 幸い、母乳がダメな子犬はいませんでしたが、3女と2女は哺乳瓶がダメで、当初はスポイトも受け付けませんでした。
 ドライミルクは、後日、離乳のときに必要ですので、今のうちに慣れさせる必要もあって、7匹とも飲ませました。
 これに対し、哺乳瓶でよく飲んだのが長女、長男、4女です。初乳の時期が終わったところで、この3匹への昼間の授乳は、主に哺乳瓶で行いました。
 他の子犬に乳首を明け渡すためです。
 結局、授乳期には、この3匹の体重の伸びが、抜きん出ることになりました。


哺乳瓶


スポイド

子犬の下の世話
 ベスは、子犬の下腹部を定期的になめて、排泄を促しています。
 最初は、7匹を適当になめているように見えましたが、どうらやらベスは、子犬の排泄欲求に反応しているように見えました。
 "み"が適当に子犬の下腹部を刺激しても、全く変化はありませんでした。

爪きり
 生後7日目の12月9日、子犬の爪が伸びてきたので、引っ掻いて怪我をしないように、初めての爪きりをしました。
 とっても柔らかくて、人間用爪きりで楽に切れました。少し切り過ぎて血も出たりしましたが、子犬は平気のようです。
 以後、ほぼ週に1回のペースで爪を切りました。

子犬の成長
 子犬は、すごい勢いでベスの乳首に吸い付いて、喉の奥まで乳首を飲み込む感じです。
 ベスが、吸い付いた子犬をぶら下げたまま歩きだすと、一匹ずつ振り落とされていきます。
 本によれば、生後10日目には子犬の体重は出生時の2倍が目安となっていたので、12月13日朝、比較してみました。
 すると、体のいちばん小さい3女以外はみんな失格でした。 3女は、いちばん出の良い乳首を優先的に与えてきた成果です。
 ただ、3日後の16日には7匹とも出生時の体重の2倍をクリアしました。


体 重  長女  2女  長男  3女  2男  3男  4女
出生時 a 228g  234g  240g 150g  212g 216g  242g
目標 a×2 456g  468g  480g  300g 424g 432g 484g
10日目  432g  374g  446g  320g 334g 398g 428g
差     -24g  -94g  -34g  +20g -90g -34g -56g


 生後11日目の12月14日、長女と4女の目が開き始めると、翌日には2女と長男その翌日には、残りの子犬の目が開きはじめました。
 最初はまだ薄目で生気のない目でしたが、徐々に大きく開いて、18日目の12月20日には、みんなぱっちり目を開きました。
 当初、這いずっていた子犬が、ちゃんと歩き始めたのもこの頃です。
 産箱内に7匹もウジャウジャいると、ベスに踏まれないか心配になります。

 生後20日(12月24日朝)の体重は、長女995g 2女805g 長男1000g 3女570g 2男720g 3男900g 4女930gでした。
 夕方からは、2女、3女、2男以外は料理用計量秤の目盛が振り切れてしまって測定不能になりました。
 もう次からはヘルスメーター(100g単位)になります。


生後20日目

母犬の健康管理
 産後8日目の12月10日にベスの体重を測ると、8.4キロに減っていたので、1日360グラムに増やしました。
 ただ、夜たくさん食べると朝までうんちを我慢するのが、辛いのではないかと思ったので朝130g 昼120g 夕方100gにしました。
 ベスのうんちは、少し柔らかくなりました。
 ところが、産後14日目の12月16日には、またベスの体重が8.2キロに減ってしまったので、思い切って朝150g 昼150g 夕方100gにしました。
 すると、もっと柔らかいうんちがたくさん出るようになっただけで、体重は変わりませんでした。
 もう限界かな? と思って、18日から朝140g 昼130g 夕方100gにしました。

 7匹の子犬の授乳は相当大変みたいです。 
 これ以上体重が減らないようにするためには、飼い主が哺乳瓶やスポイトによる授乳に励むしかありません。
 野生の状態だったら、とても7匹もの子犬は育っていないと思いました。
 離乳まで、もう少しの辛抱です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる<子犬のプロフィール>

2011年04月07日 | マタニティ
2001年12月3日にベスの産んだ7匹の子犬を紹介します。


第1子 長女 2001.12.3 20:47出生
出生時の体重 228g 逆子
逆子で難産でした。
頭がやっと出た時はほっとしました。
鼻筋の白いブレードがしっかり出て美人です。



第2子 2女 2001.12.3 20:56出生
出生時の体重 234g 逆子
長女の後なので、逆子でもすんなり産まれました。
長女より、白が細めです。



第3子 長男 2001.12.3 21:05出生
出生時の体重 240g
背中は一面黒ですが、ブレードは少しです。
頑丈な骨格で、乳首の吸いつき抜群の元気な成長株です。



第4子 3女 2001.12.3 21:22出生
出生時の体重 150g
安産でしたが、極端に小柄です。
でも元気に育っています。
母親のベスにそっくりです。



第5子 2男 2001.12.3 22:10出生
出生時の体重 212g
男の子の中では、いちばんベスに似ています。
背中一面黒で、後ろ足のハイソックスが鮮やかです。



第6子 3男 2001.12.3 22:43出生
出生時の体重 216g 逆子
顔は、7匹の中ではいちばんキレイです。
2男とともにおっとりコンビで、心配の種です。



第7子 4女 2001.12.4 00:23出生
出生時の体重 242g 逆子
第6子から2時間近く経過して、日付が変わって
やっと産まれました。
シンメトリーで黒が多い、元気な子です。




両親です

パパ   ローマくん<2000.9.28生まれ>三重県鈴鹿市在住

ママ   ベス<1998.7.1生まれ>名古屋市在住


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる第3部 <出産編>(2001.12.3-4)

2011年04月06日 | マタニティ
出産準備(2001.12.03)

出産の兆候
 12月3日、交配後62日目の朝、ベスの体温が下がったので、"今日生まれるな"と思いました。
 平日の月曜日なので、"み"は仕事です。
 犬の出産は夜が多いので、今夜が勝負だと思いました。
 ベスのおなかは、床を摺りそうな感じです。
 散歩は、近場でトイレだけ済ませて戻りましたが、食欲は衰えませんでした。
 体重を測ると、なんと12キロ。ベス出生以来の新記録です。
 この日は、いつもどおり3回各75グラムの食餌と朝夕の近場の散歩もしました。

産箱の最終セット
 今までベスの寝床だった産箱内の新聞紙を新しく2重に敷き、引き裂いた新聞紙も増やしました。
 羊水や排出された胎盤で汚れるのを見越してのことです。
 新聞は、ある程度小さい方が汚れた部分だけを取り出すのに都合が良いものの、引き裂くのが結構面倒な上、引き裂けば量ばるので思ったほど裂けませんでした。

ビデオカメラ
 ビデオカメラを100V電源で固定撮影し、出産記録を残そうと思いました。
 単なる記念のみならず、子犬の特徴を画像で捕らえて固体識別に役立てるのが最大の目的です。
 さらに出産時間や出産直後の体重を音声でも記録するという一石四鳥もねらってみました。
 なお、固体識別によく使われるリボンは使用しませんでした。
 出生直後のびしょ濡れ状態では衛生的でないし、乾くのを待っていては次が産まれてしまって忙しくなります。
 それに、ビーグルは2つと同じ毛色の子犬は生まれない筈なので、ビデオで充分対応可能と判断しました。

エアコン
 真冬ですので、生まれる子犬のため、出産日からエアコンは毎日24時間フル稼動させることにしました。

その他に用意したもの
 はかり…子犬の体重測定用 料理用計量秤(0.1gまで計量可)にラップして使用。
 タオル…子犬を抱いたり拭いたりするため 8本用意(子犬1匹1枚見当)
 ガーゼ…タオルで届かない細かい部分を拭いたりするため
 洗面器と湯…汚れたら洗うため
 いそじん…飼い主消毒用
 はさみ…ベスが産んだ子犬のへその緒を自分で始末しない時にかわりに使用
 木綿糸…       同 上
 ノートとペン…出生時刻&体重記録用
 ごみ袋…出産の際に汚れた新聞紙をどんどん捨てるため
 新聞紙…出産の際に汚れた新聞紙を補充するため


陣痛~第1子誕生

破水・陣痛

陣痛

 午後8時前、陣痛が始まったようです。
 ベスは、膨らみかけた陰部を盛んになめたり、産箱の中を位置を変えながらお座りして、定間隔で体を震わせています。
 ビデオカメラをスタートしました。
 8時には初めて羊水が出ました。
 獣医さんに電話で確認したところ、一緒に胎盤が出たりしない限り危険はないそうです。
 その後も破水する度に、ベスは、なめて掃除していました。
 でも、その間、何故か膨らみかけた陰部をずっと尻尾で押さえています。
 目はうつろです。

分娩体勢
 8時20分、かなり陰部がふくらんできましたが、まだ子犬は出始めてません。
 このとき"み"が帰宅しました。
 その"ピンポン"のチャイムを待っていたかのように、ベスが座る位置を変え、両足をそろえて腰を浮かせ気味に座り、いきみ始めました。
 うんちングスタイルと違うのは、腰が伸びていることです。
 尻尾は、さっきまでと違い、陰部から離し、尻尾の先でくるりと内側に円を描くような形になりました。
 ベスがいきむ度に円を描いた尻尾が伸びたり丸くなったりしています。


床でつかえた第1子

 すぐに、ぬるっとした風船のようなものが、ベスの陰部から頭を出し始めました。逆子のようです。
 風船のような胞衣の中に、羊水に浸かった足が見えます。
 でも、なかなか出ません。
 "と"が手伝おうと手で引っ張りますが、ダメです。
 それに、今の中腰のままだと、子犬の出口が真下に向いているため、床で出口を塞ぐ形になってしまいます。

 20分位経過したところで、突然、何を思ったかベスが産箱の中を移動しはじめました。
 3分の1ほど出かかった子犬は、引きづられていきます。
 これには慌てました。 
 このまま胞衣が破れて難産になったら大変です。
 何せ、まだ1匹目なんですから。

横座り分娩
 産箱のはじまで移動したベスは、段ボールの壁に右肩をもたせかけて、両足を左に投げ出しながら、"横座り"をしました。
 何と、これで子犬の出口が開放されたのです。


横座りで分娩中

 後で知ったのですが、草原に住む野生動物では、横座り分娩は珍しくないみたいです。
 ただ、実家で子犬を産んだ犬は、土を掘って、その穴に子犬を産み落としたので、横座りの必要はなかったようで、これが本来の犬の分娩スタイルなのかもしれません。
 ただ、今回"み"が作った産箱の床は平らだったので、横座りでないと、子犬の出口を塞いでしまうのでした。
 でも、ベスは、自分で試行錯誤してこの"横座り"スタイルを発見したのです。
 
 ベスが横座りでいきむ度に、子犬が少しずつ出てきて、やっと最初の子が産み落とされました。
 午後8時47分。気が付けば、分娩におよそ25分かかっていました。
 早速ノートに時刻を記録します。
 でも、まだ安心はできません。
 ベスが子犬の胞衣をなめて剥がし、全身をなめますが、ピクリとも動きません。
 "と"も子犬の体をタオルでこすったり、たたいたりして刺激を与えます。
 約30秒後、子犬が突然、口を大きくあけて産箱の床の新聞の上に泡を吹くと、"ぷはぁー"と大きく呼吸し始めました。
 もう安心です。


長女誕生直後


呼吸しはじめた長女

へその緒
 胎盤や産汚物は、子犬の体半分くらい出ました。
 ベスは、これをむしゃむしゃ食べ始めました。 
 これは、栄養がありすぎるので、全部食べるとおなかをこわすと獣医さんに言われていました。
 でも、野生の犬なら当然これを全部食べるのだろうと思って、そのまま見守りました。
 "み"は、野良猫がそうだと本(早船ちよ著「キューポラのある街」)で読んだことがあったからです。
 ベスは、胞衣、産汚物を食べ終わると、へその緒を引っ張ってどんどん食べて行きます。 
 へその緒をくわえて乱暴に子犬を振り回すので、ハラハラします。
 でも、へその緒がチューインガムのように細く伸びて千切れたのを見て、納得しました。
 これなら、へその緒から栄養が逆流しないので、糸で縛る必要がないのです。
 細く伸びて先が千切れたへその緒は、まだくっ付いたままですが、糸で縛るとしても根元から1センチのところなので、この方が優れていると思いました。(このへその緒も、3日程で干からびて落ちてしまいました。)
 

へその緒を食べるベス


切れて巻きつくへその緒

体重測定
 安心したところで、体重測定です。
 子犬をベスから取り上げる際、少し心配そうでしたが、もう第2子が生まれかかっていましたので、ベスは、それどころではないようです。
 第1子は女の子で、228グラムでした。
 難産の割りにかなり小さいようです。
 母犬のベスのサイズが小さい上、多産なので、この大きさで済んだのでしょう。
 もっと大きければもっと難産になったに違いありません。
 体重を測り終えて、子犬を産箱に戻すと、子猫のようにミャーミャー鳴き始めました。
 ベスは、第2子の分娩中なのに、近づいてなめようとしました。  


第2子~第6子

 第2子は、右に横すわりして、ものの20秒程で産み落とされました。
 なんと、これが第1子より重い234グラムとは驚きです。
 しかも、逆子でした。
 第2子以降、産汚物はほとんど出ず、ベスは胞衣とへその緒だけを全部食べていきます。
 第2子のへその緒を食べる際、おやつの牛皮ガムを食べる時のように、子犬を前足で押さえて、へその緒を引っ張るので、根元からプチンと切れて子犬のおなかが血まみれになりました。
 それでも、ベスが子犬の体をなめると、血はすぐに止まって何の問題もありませんでした。


頭から出てきた第6子


第6子体重測定

 もう、ベスが子犬を振り回そうが、子犬が血まみれになろうが、気にならなくなりました。
 ベスは、ちゃんとやってくれます。
 体重測定のために、ベスから子犬を取り上げても、もう、すぐに返してもらえることがわかったらしく、ベスは、知らん顔で分娩に専念しています。
 時々、子犬の体をなめに行くくらいです。
 結局、第4子まで約10分置きに続けざまに産み、第5子はそれから50分、第6子はさらに30分置いて生みましたが、安産でした。
 もちろん横座り分娩です。
 おまけに、第4子から第6子は、ベスを可愛がっていただいているお隣のご家族をお招きして、出産シーンを公開したりもしましたが、ベスは、気にしませんでした。
 子犬が増えるたび、ミャーミャーの鳴き声も増えて、やがて大合唱になりました。


第7子

運動
 第6子が12月3日の午後10時43分に生まれてから、まだ、次の子が生まれるのかどうかが不明でした。
 レントゲンでは、6匹以上ということだったので、6匹で終わりの可能性だってあります。
 ただ、ベスのおなかは、まだ大きくて、子犬がおなかにいそうに見えました。
 そうこうするうちに、1時間近く時間がたちました。 分娩間隔があきすぎると、危険です。
 子犬が生まれにくいときは、母犬を運動させるのが良いと聞いていたので、ベスを散歩に連れて行こうとしました。
 ところが、産箱から廊下に連れ出したとたん、ベスがおしっこを粗相し始めたので、また産箱の横のトイレに逆戻りです。
 母犬は、分娩の間は、トイレを我慢することを思い出しました。
 おしっこをしてしまったので、外へウンチをさせに行くべきか迷いました。
 外で産気づいた時、すぐに家に帰ってこられるか不安だったからです。
 結局、家の中で少し運動させて、ベスをまた産箱に戻しました。

第7子出産
 ようやくベスが第7子を産み落としたのが、日付のかわった4日の午前0時23分。
 第6子から1時間40分後でした。
 第7子は、体重242グラムで、これまで産んだ中でいちぱん体重がありました。


半分出た第7子


7匹全員集合

第8子?
 第7子を産んだ後も、実は、ベスのお腹は思ったほど小さくなりませんでした。
 体重を測ると、まだ9.4キロもあります。
 これは絶対にまだ生まれると思って、朝まで寝ないで待ち続けましたが、生まれませんでした。
 その間、ベスは子犬に乳首をくわえさせて、時折子犬をなめたりしていましたが、産気づくことも、具合が悪くなるともなく、夜が明けたのでした。
 4日朝、ベスを子犬から引き離して散歩に連れて行くと、何と3回も大量のうんちをして、おなかがしぼんでしまいました。
 家に帰って体重を測ると8.0キロに減っていました。
 ベスのおなかに残っていたのは、大量のうんちだったんです。
 この日は、食餌を1日3回、各90グラムにしました。
 夕方には、ベスだけ獣医さんに連れて行って出産の報告をしました。
 "もう、おなかに子犬はいません"という診断でした。
 ベスは健康そのもので、出産は大成功ということでした。
 帰りに、ペットショップで7匹生まれたことを報告し、子犬の登録のための交配証明を父犬の飼い主さんにお願いしていただくよう、依頼しました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる第2部 <妊娠編>

2011年04月05日 | マタニティ
妊娠発覚まで(2001.10.05~11.05)

交配後1ヶ月間
 わんちゃんは、交配から60~63日目位に出産します。
 交配が成功しても、妊娠するとは限りません。
 30日目位に獣医さんに子宮内のエコーを撮ってもらうまで、妊娠の有無は確かめられません。
 その時を楽しみに散歩も食餌も普通にしていました。
 交配しただけで栄養価の高い食餌を大量に与えてしまうと、妊娠しない場合には、いたずらにベスを太らせるだけに終わります。
 また、母体があまり肥満していると、出産の際に脂肪が産道を狭めて難産になるとのことです。
 (なお、内股のベスは、もともと産道が開きにくいので、出産に向かないと言われる方がいましたが、その点は獣医さんによれば、心配ないとのこ とでした。)
 そこで、食餌の改善は妊娠発覚後で充分と考えました。

 ただ、着床に悪影響がないように、激しい運動をひかえる必要があります。
 以前は週1回行っていた5キロの自転車引き全力疾走を、2キロにしてスピードも落としました。
 それでも、"と"は過激だと言ってとっても心配していました。

 11月4日(日)には、バザーがあるというので車でドッグランに行きました。
 でもこれは少々無謀だったかも知れません。瞬間でしたが、大型犬に追っかけられて思い切り走ったり、転がったりした時は流石にドキッとしました。

エコー写真(2001.11.05)

黒いのが子犬らしい

 ドッグランの翌日、エコーを撮っていただくために、獣医さんに行きました。
 交配前のワクチン以来です。
 10月2日の交配から34日目なので、ここで妊娠の徴候がなければあきらめるしかありません。
 また、ドッグランの影響も心配だったのも事実です。

 獣医さんの話では、3つは着床(実は7匹だったのですが)しているとのことで、待望の妊娠が確認できました。
 まだ、ベスの体重は9.2キロで、交配日から0.2キロ増です。
 でも、外見に変化はありません。 もう少し体重が増えても構わないと言われました。


2001.11.5(34日目)

出産予定日は12月3~6日になりそうです。
次は、2週間後にレントゲンをとりに行くことになりました。

獣医さんからの帰り道、交配を頼んだペットショップに"3匹妊娠してました"と妊娠の報告をして、お礼を言って帰りました。


妊娠発覚後(2001.11.06~11.24)

健康管理
 妊娠が確認されてから、おなかは徐々に大きくなりましたは。ただ、出産10日前位からは急激におなかが膨らむとのことでしたので、それに備えて今から栄養をつけておく必要があります。
 栄養価の高い子犬用フードを買い込み、いつもの食餌に混ぜて成犬用フードと半々になるようにしました。量はそれまで朝夕2回各75グラムでしたが、朝昼晩3回各60グラムずつにし、交配後40日目から各70グラム、45日目から各75グラムと段々増やしました。
 食餌回数を増やしたのは、おなかが大きくなると胃が圧迫されるので、一度に食べる量を減らすべきだと言われているからです。
 なお、もちろん栄養が必要ですが、1回の量をあまり増やしても消化不良で下痢をするだけですし、あまりたくさん栄養を与えすぎて、おなかの中で子犬が大きくなりすぎると難産になるのではないかと心配だったので、この時期は通常の50パーセントの増量に留めました。
 それでも、食べた量以上におなかが大きくなるので、不思議な感じでした。


2001.11.13(42日目)


2001.11.23(52日目)

運動は、自転車引きはやめて、近所の散歩だけにしました。
 散歩の際も、子犬が産まれたときに悪い影響を与える病気をベスが拾ってこないように、これから子育てが終わるまで、他の犬に近づけないようにすることにしました。
 11月10日、交配後32日目には、おなかがすこし大きくなったベスに出産前最後のシャンプーをしました。
 このとき、産箱も作ってしまいました。

レントゲン(2001.11.24)
 交配後43日を過ぎると、胎児の骨格が形成されてレントゲン撮影が可能になるそうです。
 うちは交配から53日目、かなりおなかの大きくなったベスを連れて獣医さんに行きました。
 レントゲン撮影のメリットは、胎児の数と大きさがわかるので、分娩の際"あと何匹で終わるか"がわかりますし、胎児の大きさで難産の可能性や帝王切開の必要性がわかり、非常に参考になるからです。
 なお、この時期のレントゲン撮影は、1回なら安全と言われています。



 ベスのレントゲン写真を見て、ビックリしました。
 小さな子犬の頭がいっぱいです。きっと"魚をいっぱい呑み込んだ鵜"のレントゲン写真は、こんな感じだろうなと想いました。
 獣医さんの話では、"最低6匹はいるが、ほかに頭の影に隠れている可能性があるので正確にはわからない。"そうです。
 "数が多ければ発育しすぎないので難産にはなる心配がない反面、出産に時間がかかって危険になることもある"とのことでした。
 ただ、胎児は順調に発育しているそうです。
 ベスの体重は10.8キロになり、母体も健康で"問題なく出産するでしょう。"と言われました。
 ただ、いざというときのために、獣医さんにいつでも連絡をとれるようにお願いしました。

 この日は天気が良かったので、出産前最後のおでかけをしました。
 帰りに、ペットショップに寄って実は6匹以上いたという話をしてきました。
 予定日まで、あと1週間です。


妊娠後期(2001.11.25~12.2)


2001.12.2(59日目) 出産前日にお買い物


産箱
 産箱は既に用意してあり、ベスはもうそこで寝ていました。
 交配後32日目に、本に習って段ボール箱の底にビニールを貼ったものに毛布を入れて作っておいたのです。
 あまり直前だと落ち着いて出産ができないのではないかと思ったからです。

体温・食欲低下
 交配55日目から、なるべく毎日2回以上ベスの体温を測ることにしました。
 これは、出産間近になると、普段38度台後半の体温が突然37度台前半に下がると本で読んだからです。
 体温計は人間用デジタル体温計にラップを巻いて使いました。
 計る場所は脇の下にしました。肛門は素人には困難ですし、耳もプルプルされて計れません。
 体温が下がることが確認できればよいのですから、無理をしないことにしたのです。
 あと、出産の徴候として食欲低下があるそうなので、それを見逃さないことです。

 また、出産後に子犬がベスの乳首に吸い付きやすいように、乳首の周りの毛をカットしました。

 外からベスのおなかを観察すると、時々ピクピク動くのがわかります。
 もう出産は秒読みです。

産箱で分娩のお稽古


2001.12.3出産日の朝


  

<参考1> ベスの体重変化
交配当日(9.0kg) 30日目(8.8kg) 35日目(9.6kg) 40日目(9.8kg) 45日目(10.0kg)
50日目(10.6kg) 55日目(11.2kg) 60日目(11.4kg) 61日目(11.6kg)
出産62日目(12.0kg) 翌日63日目(8.0kg)


<参考2> ベスの体温変化
55日目11/26 夜 37.2℃
56日目11/27 朝 37.3℃ 夕 36.8℃ 夜 37.2℃
57日目11/28 夕 37.6℃
58日目11/29 朝 36.9℃ 昼 37.0℃ 夜 37.6℃
59日目11/30 朝 37.3℃ 夕 37.2℃ 夜 37.9℃
60日目12/01 朝 37.8℃ 昼 37.2℃ 夕 37.1℃
61日目12/02 朝 37.1℃ 夕 37.0℃ 夜 37.1℃
出産日12/03 朝 36.3℃ 昼 36.1℃ 夕 36.5℃

※ 計る場所のせいか元々低めですが、当日は1℃程下がってます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マタニティびぃーぐる第1部 <交配編>

2011年04月04日 | マタニティ
最初の交配(2000.5.28)

 ベスを飼い始めた頃から、"み"は、一度は交配させたいと思っていました。
 そして、ベスが最初のシーズンを終えた99年3月、それは信念に変わりました。
 最初のシーズンまでに避妊しない雌犬は、5歳までに乳腺腫瘍を発症する確率が極めて高いことを、"み"は実家で飼っていた犬の発症で知っていたからです。

 雌犬の生理期間は約30日で、生理開始後概ね11~15日目(ナカ日)に交配したときが妊娠率が高いと言われます。
 本によれば、交配は2度目のシーズン以降が良いとのことでしたが、"と"を説得できたのが、3回目のシーズンを迎えた2000年5月(ベスは8ヶ月周期)。
 "体型が良いうえに精力があって1日2回の交配もOK"という雄犬を持っているペット業者にベスを見てもらったところ、"上等とは言えないが台雌として合格"とのことだったので、そこに交配を頼みました。

 この時、シーズン開始発覚から12日目に交配をして、その業者は「今日が丁度良い日なので妊娠間違いなし。」と言っていましたが、妊娠しませんでした。
 やはり、交配日が最良日より2日程早かったのが原因ではないかと思います。
 なぜなら、交配の2日後にナカ日の兆候、つまり"尻尾の付け根を軽く指で弾くと尻尾を背中に巻くように上げて陰部を突き出す条件反射"が見られたからです。


交配okのサイン

 でも、交配を頼んだ業者には「あの雄犬で1日に午前午後の2回交配したのに妊娠しないなんておかしい。」
「不妊症ではないか。生理の周期が6ヶ月でなくて8ヶ月なんて変だ。」とまで言われてしまいました。
 でも、獣医さんによると交配しても必ず妊娠するとは限らないし、通常、2回目の交配は、1日あけてするもので、それは雄犬の体力の問題ではなく、48時間の寿命しかない精子を96時間胎内に留めるためらしいのです????
 だいいち、交配当日にベスは全く尻尾を上げてません・・・。
 交配中の写真を頼んだのに「撮り忘れた」と言われるし・・・。
 なお、本には生理の周期は6~8ヶ月と書いてあります。
 「次は、是非、ベスが尻尾をあげる当日に確実に交配したい。でなければ納得できない。」という思いが残りました。


2度目の交配に向けて(2001年9月)

 2001年9月、3歳を過ぎたベスの5回目のシーズンに2度目の交配に挑戦をしようと考えて、準備にとりかかりました。

交配相手探し
 まず、交配相手探しです。次の条件で相手を探すことにしました。
 
 ①13インチビーグル
 ②ベスの欠点を補える雄犬(ノンタイトル犬)
 ③交配について見識のある飼い主さん
 ④子犬の血統書作成のため、交配証明を書いていただける飼い主さん
 ⑤最良日に交配できること
 ⑥できれば交配経験のある雄犬

①は、里親さん探しを見据え、小さ目のビーグルが好まれる傾向があることに配慮したものです。
 ただ、親が13インチ同士でも15インチの子はできるそうなので、確信は持てませんが・・・
②は、良い血統を残すというブリーディングの基本に基づいて、ベスの欠点である胴長、内股、尻尾が少し細くて曲がりぎみ、顔の白いブレードが少ない等を補って、よりスタンダードに近い子犬が産まれるようにするためです。
 ただ、家庭犬嗜好なので、タイトルの有無より、犬そのものを見て決めたいと思いました。
③⑥は、雄犬の飼い主さんは、子犬について責任がない(それが雄犬のいいところなのですが・・・)ので、交配をいい加減に考える方もいます。
 また、盛りのついた雄犬は、交配すると輪をかけて飼いにくくなることも良く認識した上、もし、犬同士の相性が悪い場合でも、安全に交配させられるノウハウを持っている飼い主さんを探したいと思いました。
④交配証明は、血統書に雄犬の所有者として登録された方なら書けます。
 ただ、ベスの血統書は一般的な"JKC"でなく、"KCジャパン(日本社会福祉愛犬協会)"ですので、父犬がJKCでも子犬はKCジャパンの血統書しか作れません。
 これを納得いただける飼い主さんを探す必要がありました。
⑤最良日に交配するためには、その日にベスを雄犬の飼い主さん宅に連れて行けるか、またはベスを引取りに来てくれる、さもなければ最良日がくる前にベスを預かってくれるかということになります。

 ここまで考えると、やはり業者に頼むのが安心かな? と思います。
 ただ、前回頼んだ業者は、犬のことをよく知らないのではないかという不信感があって、やめました。
 幾つか当たってみた結果、近所に2ヶ月程前にオープンしたペットショップを通じて、三重県四日市市のブリーダーさんにお願いすることにしました。
 ここなら"み"が仕事を休まなくても、最良日に"と"がベスを連れて行けば、店長さんに四日市市の雄犬くんのところまで、ベスを届けていただけます。
 相手のわんちゃんは、直接見ることはできませんでしたが、顔に白が綺麗に出た体型の良い若いビーグルとのことでした。
 シーズンが始まったら連絡するということで、仮予約を入れました。


交 配(~2001.10.2&4)

シーズン到来・交配準備
 2001年9月21日、ベスに出血が見られました。
 交配前に、交配時の病気感染がないよう、健康診断と予防接種が必要です。
 今までは、10月にワクチン接種していましたが、今回は交配前に済ませる必要があるので、1か月早めて9月22日に獣医さんで済ませました。
 次に血統書とワクチン接種証明(7種混合)をコピーしてペットショップに持って行き、雄犬くんの飼い主さんに渡していただくようお願いして、生理到来から14日後の10月4日と、その2日後の6日に正式に予約を入れました。
 9月29日の土曜日にはベスを風呂でシャンプーし、陰部の周囲の毛を切り、爪切りを済ませ、いよいよナカ日を待つだけとなりました。

交配当日(2001.10.2&4)
 2001年10月2日。出血発覚から12日目平日の火曜日でしたが、ベスが尻尾を上げてナカ日の徴候を示しました。
 予約日の2日前というものの、この機会は逃せません。ナカ日は3日と続かないのです。
 予約したペットショップに"と"が電話を入れたところ、すぐに雄犬くんのところへ連れて行っていただけるとのことでした。
 そこで、"と"がベスをその店まで連れて行き、デジカメを預けて相手の雄犬くんの全身写真と、ベスとの交配中の写真を撮っていただくよう、お願いしました。
 その日の夜、仕事から帰った"み"と一緒に車でベスをペットショップに迎えに行き、"褒めてあげて下さい。今日はとってもいい子でしたよ。"という店長さんのお言葉をいただいたとき、交配の成功を確信したのでした。
 また、写真もしっかり撮れてました。
 ただ、念のため、セオリーどおり2日後の10月4日にも2回目の交配をしていただきました。
 なお、交配日のベスの体重は、ともに9.0キロでした。

ローマ君(2000.9.28生)


交配中

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする