LeuciのCPB

事の真相を自分なりに探究し記録しています。

米国社会(企業)の実態

2006年01月21日 | Weblog
●教育
 米国は、日本以上の学歴偏重社会で、名門プロフェッショナル・スクールを
出ると、大金獲得のチャンスはかなりひろがりますが、問題は、その学歴を得
るのは、相当、裕福な人間でない限り、難しいことなのです。何より、学費が
かさむのと、日本のように、試験一発勝負でなく、出身高校、推薦状など主観
に左右される選定基準がかなり重要な要素を占めるためです。

 米国では、公立学校は、完全に崩壊してまして、都市部の公立高校に行くと、
登校時、金属探知機をくぐらされるところが沢山あるくらいですが、私立学校
に行かせる金が無い家庭の子女は、他に選択肢がないのです。そうした学校で、
まともな教育を受けるのは難しいし、仮に生き残って卒業まで漕ぎ着けて、
やっとこさ州立大学までは学校からの借金で行けても、プロフェッショナル・
スクールまでは届かない。

 例えば、ビジネス・スクールですと、年間学費だけで、450万円前後かかる
のです。私が、ビジネス・スクールに入ってすぐ気付いたのは、中流家庭出身
者は、日本人だけ、といっても過言ではない点です。米国人学生は、金持ちの
坊ちゃん集団、他国からの留学生に至っては、もう特権階級出身者ばかり。こ
のときほど、日本人に生まれてよかったと、思ったことはありません。


白人至上主義者の増加

 ネオナチ、KKKの人数もここ1年で、40%以上増えています。これは、人
種差別もそうですが、役員と平社員の所得格差が十年前の10倍、419:1にまで
なった、成功者、非成功者の格差とも、大いに関連していると思います。

 年収100万ドル以上稼ぐ人間が、1990年の150万人から、今年は350万人にな
りましたが、その分、しわ寄せは当然、下に行くわけでして、上が稼ぐ分だけ、
下の絶望感は強くなっているのでしょう。



 私の会社にも人種差別は歴然と残っています。経営陣は、白人のみです。私
の部署も、この人種差別の被害を大いに被っています。私の部署は、主として
英語を日本語に変える作業なのですが、ボス(仮にAとします)は、日本語ど
ころか、国際経験も皆無、マネージメントすらしたことの無い、元サックス吹
きの白人です。

 頭も性格も悪いどうしようもない人間ですが、上司へのごますりが抜群に上
手で、いまだに我々の上司です。彼は、毎日、なにをするでもなく、電話で雑
談に興じるか、役員室にゴマすりにいくなどをして時間を潰し、計ったように
定時の5分前、4時55分になると、帰ります。

・日本を乗っ取りつつある白人経営者も、家族優先とかでさっさと帰る。


 このProtocolというのは、階級、ランクを柔らかく言い換えた言葉で、米国
の会社では、重視されているケースが、多々見られます。米国の組織は、表向
きのフレンドリーな笑顔とは対照的に、階級がはっきり分かれております。

 たとえ、一般従業員が、直属の上司に不満を持っていたとしても、その上司
を飛び越えることは、許されておりません。給料査定などの評価も完全なトッ
プ・ダウンで、部下が上司を評価するようなことは決して無い。私の勤務する
会社は勿論、私の知っている会社、例えばコルゲート、ナビスコ、エトナなど
の大会社でも、上司が部下を評価する以上のシステムは、ありません。これは、
「下々に意見される覚えはない」という階級意識、差別意識がはっきり残って
いるからと思われます。


 実際、これこそが普通の米国の会社の姿で、(究極の功利主義者であると同
時に、むしろその優秀さゆえに差別の対象となっている)ユダヤ人が権利を
がっちり握っているところ、例えば金融業界以外で、差別が無いところはない、
といっていいでしょう。

・みんなユダヤ人に支配されちまうだろうしな。



●雇用
 ビジネス・スクール時代、そして現在を通して、米国企業は良しにつけ、悪
しきにつけ、厳格なトップ・ダウンだ、と感じてきました。一般従業員は、人
手不足の時に雇い、そうでないときは、解雇すればよい、つまり交換可能な部
品と同じ扱い、という考え方です。ビジネス・スクールでも、生徒にそのよう
に、教えていますし、生徒も、それに疑問を挟むこともありません。

 人切りは、コスト削減には、最高の方法ですし、ウォール街でも、この首切
を行った会社に対しては、評価が一気に上がります(つまり株価が、上がる)。


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