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Watch a Movie?

urban life

≪天使と悪魔≫の背景

2009-05-30 23:23:59 | 映画

◆◇◆≪天使と悪魔≫と≪ウォーロード≫をはしご..

◆≪天使と悪魔≫_ダン・ブラウンの世界的大ベスト・セラーの映画化≪ダ・ビンチ・コード≫に続き、≪天使と悪魔≫も大ヒット中。前作に引き続きトム・ハンクスがラングドン教授に扮し、はまっている。トム・ハンクスは、何をやらせてもモノにしてしまう俳優だが、彼が映画界きっての演技派で、最優秀主演男優賞を連続受賞していることは周知の事実だから、彼の場合、観客が求めるハードルが初めから高く、彼らしく熱演しても少しマンネリ感が残る。今回の≪天使と悪魔≫は、ユアン・マクレガーが出色だった。最後の最後の最後まで彼に魅せられた。

..普通、このような謎解き映画は、初回がすべてでそれが最後だ。
今回は別の目的で、2回目の鑑賞となった。≪天使と悪魔≫の舞台であ
るバチカン市国の荘厳さに驚愕したイタリア旅行を思い出し、もう一度スクリーンで鑑賞したくなったのだ。

10年ほど前、イタリア観光旅行でローマに滞在した。自由行動日を利用してバチカンを訪れた日がたまたま日曜日だったので、各国から集まったカトリック信者が行列して教会の中へと動き出していた。イエスさまがくれたチャンスかも・・!と思い、特にカトリック信者の証しを求められることもなかったので、信者に混じって教会に入った。但し、検問でバッグに入っていたミネラル・ウォーターを没収された。水ものは持ち込み禁止らしい..。

数世紀に渡って創造されたこの偉大な建築物は、恐ろしく高い天井・巨大な柱・壁という壁を埋め尽くす壁画、大理石を組み合わせた床の幾何学文様等々、一部の隙もなく完璧だった。何から何まで気が遠くなるような畏敬を感じさせ、全くこの世のものとは思えない荘厳な雰囲気に圧倒され、神の存在を信じざるを得ない気持ちになってしまうのだ。

バチカン市国(教会自体が独立した一つの統治国家)の中は、数千人なのか数万人なのかおよその数さえ把握出来ないが、なにしろ夥しい信者の数で埋め尽くされた。それなのに、咳一つ無く凛と静まり返った空間に、朗々と響きわたるローマ法王(ヨハネ・パウロ、ニ世)の、なぜか美しく気高い声。。その場にどれだけの時間を過ごしたのか、記憶にない。ただ、神の前の子羊になって、法王の声に耳を傾け、言葉が理解はできないが有難い教えなのだろうと思いつつ、見ず知らずのあらゆる人種と時間を共有した。このひとときは、恐らく死ぬまで忘れることはないだろうと思いながら..。

≪天使と悪魔≫の映像は、あの時と同じ光景が頻繁に映しだされる。広場の群衆までも。一般公開されていない深部も含め、今後も見たければ何度でも観られる。有難いことだ。 

      
 


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