英語版ガーミンGPSMAP 62sで日本語を表示できるよう、フォントファイルの置換を行った。
真似する人はいないと思うけど、やる人はオウンリスクでお願いします。
山行に出かける前夜、カシミール3Dのマップカッターの機能を使って、GPSMAP 62sにJPEGファイル形式で等高線の記載された国土地理院の地図をアップロードしていた。
GPSMAP 62sは、それなりに高価な電子機器であるにもかかわらず、ルートロスした時のお守り兼GPSロガーとしか使えていなかった。
かなりセコイ話しではあるが、GPSMAP 62sにインストールできる標高データ付きの登山地図を持っていないのがそもそもの原因だった。
山センパイのN田氏から、カシミール3Dにタイルマッププラグインをインストールすれば、標高データ付きの登山地図を手に入れられると教わり、やってみたら(マップカッターの選択範囲内ではあるが)標高データ+登山地図を手に入れることができた。
ここでやめても良かったものの、ふつふつと疑問が湧いてきた。
「英語版のGPSMAP 62sを持って来日した外国人は、どこの地図をインストールするのだろう。」
スマホの地図で十分と言えばそれまでだが、答えは「Open Street Map(OSM)」。
英語版GPSMAP 62sに無料の地理情報データであるOSMをインストールすれば良い。
英語版GPSMAP 62sとOSMについて色々調べて分かったことがある。
・OSMを使えば、経路検索が出来る
・OSMには、標高データは入っているものの、国土地理院の5m/10m標高データより精度は低い
・大変ありがたいことに、OSMを日本語表記した先人たちがいる
ということで、見よう見まねで英語版GPSMAP 62sで日本語表記したOSMを表示出来るよう、先ずは日本語フォントをインストールすることにした。
GPSMAP 62のフォントファイルは、Garmin>ExtDataフォルダに格納されている。
この2つのbinファイルを日本語フォントの入ったbinファイルに置換する。
ファイルを置換する前に、念のため、オリジナルbinファイルをバックアップした。
日本語フォントは、こちらのサイトの"Japanese characters"記載のリンクからダウンロードさせていただいた。
exeファイルなので、デスクトップにtest名のフォルダを作って、ここにファイルを展開した。
展開したファイルのうち使うのは、ExtDataフォルダ直下の「006-D1053-64.bin」ファイル。
この「006-D1053-64.bin」を「006-D0952-05.bin」と「006-D0952-06.bin」の2ファイルにrenameして、GPSMAP 62本体のGarmin>ExtDataフォルダにコピーして置換する。
日本語フォントの導入の作業は、これだけ。
念のため申し添えるが、メニュー表記は英語のままだ。
メニューを日本語表記に変えるには、別の作業を行う必要がある。
日本語表記のOSMは、こちらサイトからダウンロードさせていただいた(作者に感謝です)。
ダウンロードするのは、赤囲みしている「UTF8」形式のファイル。英語版GPSMAP 62sでは、「SJIS」形式のOSMファイルを読み込むことはできても、日本語のみならず英語表記もされない(はず)。
ダウンロードした「UTF8」形式のファイル(zipファイル)を解凍して、「gmapsupp.img」をコピーする。
コピーした「gmapsupp.img」をGPSMAP 62本体のGarmin直下にペーストすれば完了だ。
コピーが完了後にGPSMAP 62sを起動して、日本語表記の地図が表示されれば、作業としては成功したことになる。
試しに、高尾山の稲荷山コース途中にある「差し掛け小屋」と「高尾山頂」をPOI(Point of Interest)登録してみた。
メニュー上の表示に加えて、地図も日本語表記されているのを確認することができた。